himehikage.cocolog-nifty.com > エジプト(2008.2)

E045

出たー!アース・ウインド&ファイヤー!(笑)
ラムセス2世が建てたアブ・シンベル大神殿。岩山を彫り、紀元前1250年頃に竣工しました。アスワンハイダム建設による水没の危機から、ユネスコの救済活動により1960年代に現在地に移設され、世界遺産条約誕生のきっかけになった遺跡です。

4体の巨像は全部ラムセス2世。向かって左側から若い頃から老年の姿に変化しているとか。1体の頭部が下に転げ落ちているのは、移設前の状態をそのまま再現したためです。足下には王妃や子供たち、中央にはラー・ホルアクティ。神殿はこの太陽神に捧げて東向きに建てられているわけですが、王の像との大きさの違い見るに、王の権力を誇示する建造物の意味合いが強そうです。最上部に並んでいるのはヒヒ。見猿言わ猿…ではなくて日の出を拝んでいる。

神殿内部に入ってすぐの列柱室の中央通路両脇にも、オシリス神姿のラムセス2世の像が8体! カデシュの戦いなどが描かれた壁のレリーフは保存状態もよく素晴らしかったですが、自分の像ばかり並べる目立ちたがりの王のセンスはどうかと思う(笑)。
一番奥の至聖所にはラー・ホルアクティ、神格化されたラムセス2世、守護神アメン・ラー、創造神プタハが並んで座っており、10月22日と2月22日(移設前はそれぞれ20日)だけは、ここまで朝日が差し込んでくる。ただし左端のプタハだけは、冥界の神でもあるため光が当たらないように設計されているそう。