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2011年10月22日 (土)

赤い色って苦いってこと知ってた? 〜『エージェント6』

『チャイルド44』『グラーグ57』に続く、元ソ連国家保安省捜査官レオ・デミドフの物語、完結編!

『エージェント6』トム・ロブ・スミス著/田口俊樹訳
(新潮文庫 2011年邦訳)

運命の出会いから15年。レオの妻ライーサは教育界で名を成し、養女のゾーヤとエレナを含むソ連の友好使節団を率いて一路ニューヨークへと向かう。同行を許されなかったレオの懸念をよそに、国連本部で催された米ソの少年少女によるコンサートは大成功。だが、一行が会場を出た刹那に惨劇は起きた——。両大国の思惑に翻弄されながら、真実を求めるレオの旅が始まる…(文庫カバーより)

Agent6 このシリーズ、毎回ばつぐんに面白くて読ませるのだけど、読者に対しても残酷な仕掛けをしてくる著者のやり口に若干不快感を覚え、この巻を手にすべきかどうかしばらく迷っていたのだ。憎らしいです(笑)。今回もやられた〜。まさかあの人までが、あんなことに…。サディストだろ、トム・ロブ・スミス! でも、本作も面白い! そして、いままでより人間味のある物語になっていた。あれ?

扱われている時代は1965年から1981年まで。ほぼブレジネフ時代。これまでさんざんソ連国内での体制による抑圧を題材として扱ってきたので、扱い尽くしてきたので、本作ではレオを泥沼のアフガニスタンに飛ばして、引き続き心身休まらぬ過酷な状況を与え続けるトム・ロブ・スミスなのだった。レオ、いったい年齢はいくつだ?

そして、本作、国によって自由を奪われているのはアメリカ人も同様なのだった。こういう題材が好きらしいトム・ロブ・スミスは、先日、出版社の招待か何かで来日し、いつか日本を舞台に本を書くことをほのめかしたようだ。どんな不自由な国(すでに決めつけてる)として描かれるのか、恐ろしいな。実現を楽しみにしてる。


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コメント

ひめさん、こんばんは~(◎´∀`)ノ

少しだけ、お久しぶりです!
毎日飲んだくれてました。
って、今週主治医に「わたしって長生きはでききないよね?」
と聞いたら
無言だったという。。(泣)
じゃあ、5、10、年と聞いても無言だったという悲しい現実です。

わたし、それ聞いたら逆に開き直ってしまい
じゃあ今をとことん生きてやる~みたいな感じで、すっかりウツ気分も吹き飛びました♪
(いやいや、わたしはしぶとい生き物ですからね~ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
もう全然生きちゃう予定ですけど!)

↑と、いつものように蛇足お許しください。。

「エージェント6」さっそく今さっきアマゾンで
頼みました~♪
ひめさんの記事読んだら、頼むしかないっしょ!?
という。

最近、いまさら(もう一度)太宰読んで「やっぱりフィットせん・・」とか思ったり
吉行とか、読み直したり
クッキングパパのパパはわたしの理想の親父だ~と思ったり
倉本聡のエッセイ読んで
あっもわたし「北の国から」全然良いとおもわないタイプだったんだ~・・(;;;´Д`)ゝ
とか、読みはじめてから気づいたりと
大した読書もしていなったので
なんだか読むのが、今から楽しみです~♪

マキより(はあと)

マキさん、こんばんは!
コメントありがとう。
ウツ気分、脱したならなによりです。
私は病気のことをよく分かってないけど、
気持ちを無理せず切り替えることができたらそれにこしたことはないと思います。

というか、主治医さんも、そういう聞かれ方したら参るよな〜という。
無言だったか・・・実はマキさんの「取り扱い」になれてるかも?

トム・ロブ・スミスの前作まで読んだなら、
やっぱりこれも読まないとですね。

それにしても、マキさんの読書幅広いな〜。
太宰、倉本聰・・・うーん、まず選択筋に入ってこない。
けっきょく同じようなものばかり読んでるんです私は。

ひめさーん、(しつこく)こんばんはヽ(´▽`)/

って、倉本聡じゃなくて聰でしたね。。( ̄◆ ̄;)
わたし、「北の国から」の再放送世代なんですけど
全然感動とかしたことなくて。。
(むしろ拒否反応おこしてたタイプです・・)
あ、山田太一のテレビはく観てないので知らないのですが
小説は大ファンです♪
(特に「飛ぶ夢をしばらくみない」)

太宰は十代の頃
とりあえず、読んで(うわ~あかんっ)と思って
大人になった今、また違う読書感なのかしら?
なんて思い、読み直したら当時の嫌悪感変わらず・・という悲しい結果に。。
(わたしはやっぱり漱石の「坊ちゃん」が良いです♪
何度呼んでも、清の手紙に吹き出してしまう♪)


>というか、主治医さんも、そういう聞かれ方したら参るよな〜という。


直球過ぎなんですよ、わたしはいつも。。
頭悪いから。。(泣)

>無言だったか・・・実はマキさんの「取り扱い」になれてるかも?

おお~、ひめさんするどいっっっ
この世で唯一わたしの取り説をもっているといわれているんですよ、この主治医は。

わたしね、
たとえトータルで長くは生きて居られなくても
この瞬間、一日が豊かならば全てなんですよね。
って、このコメント書いてる時点で
カラオケで中生3、モルツロング缶入ってますけど(´ρ`)ぽか~ん
一番わたしにとって切実なのが
ほんの一瞬の繋がりだったりして。。
って、酒の言い訳には弱いですけど。。

>トム・ロブ・スミスの前作まで読んだなら、
やっぱりこれも読まないとですね。

ですよね~
昨日届いて、もう読み始めています♪
今回もおもしろそうヽ(´▽`)/
(この作者、新人なのに達者すぎますよね~)

マキより(はあと)

マキさん、こんばんは!

倉本聰は一発漢字変換で出てきたのだ。確認せずにそのまま笑
入力ソフトは「ことえり」かGoogleを使っているけど、
有名人の名前はすでに登録されていてそのまま出てくるのね。
「北の国から」は私は本放送も再放送も見ずに終わったなあ。
山田太一は小説は読んだことがないと思うけれど、
エッセイなどを見かけると必ず読んでいた気がする。
いちど仕事関係で電話で話したこともあるけど、
ちっともエラそうじゃなくて感じのいい人でした。

太宰は私も10代のときですね、一度手にして読み切らなかった。
やっぱり「あかん」だった気がする笑
坊ちゃんもダメだったけど、今読んだら違うかな。
漱石のほかのは好きだったので。

「この瞬間の豊かさが全て」というのは生きる目的の究極ですね。
そう思わないと生きていけない(ほど虚しい)というのと、
素直にそう思えるとの差はとてつもなく大きそうだけれどさ、
生きることの正解はそれしかないじゃん!と思います。

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