« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月25日 (日)

狭いコミュニティの濃〜い人間関係 〜『野兎を悼む春』『探偵稼業は運しだい』〜

『野兎を悼む春』アン・クリーヴス著/玉木亨訳
(創元推理文庫 2011年邦訳)

シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう。ウサギを狙った銃に誤射されたように見えるその死に、漠然とした疑惑を抱いたペレス警部はサンディとふたりで、彼の親族や近くで遺跡を発掘中の学生らに接触し、事情を探ることに…(文庫カバーより)


Redbones 捜査する側も被害者や事件関係者と古い知り合いだったり親戚だったりする、非常に狭い世界での犯罪を描いているのが個性的な〈シェトランド四重奏〉の第3章。
第1章は島に移り住んできた子持ち画家フラン・ハンターがメイン人物だったが、この章は恋人のジミー・ペレス警部にすっかりその座をとって変わられた。しかし、閉鎖的な島に根ざした犯罪を毎回扱うシリーズなので、流れとしてはこっちのほうが自然。

とても安定感があり、変わらず面白かった。サンディ刑事の初々しさ、自信のなさ、それを見守り必要なときは励ますペレス警部が良かった。こうなってくると、アン・クリーヴスの作品のもつ雰囲気はますますP・D・ジェイムズに似ていると思うのだけど、どうだろう。残念だったのは、サンディ刑事が前作ではどういうふうに描かれていたのかをもう忘れてしまっていたことだなあ。さぞかし頼りない刑事だったろうという気はするけど。


***************************

『探偵稼業は運しだい』レジナルド・ヒル著/羽田詩津子訳
(PHP文芸文庫 2011年邦訳)

仕事を解雇され、やむなく私立探偵となった冴えない中年男、ジョー・シックススミス。口うるさい伯母に厳しく育てられ、いまだ独身。同居人は黒猫のホワイティ。無聊をかこつ彼のもとに、「一族の創設したゴルフ・クラブで不正をしたという疑いを晴らしてほしい」と、一族の跡継ぎが訪ねて来る。この相談が、まさか、こんなことになるなんて!…(文庫カバーより)

Roarofbutterflies 著者のヒルが「ダルジール&パスコーとはまったく違う主人公を描きたかった」と語っていたシリーズ。1作目と2作目はポケミスだったけれど翻訳が途絶えてしまい、最新作の5作目がPHP文庫から登場。しかし、原作も前作(4作目)から約10年を経て書かれたものなので、本当に久々なのだ。

ジョー・シックススミスはアフリカ系の元旋盤工。地元サッカーチームを愛する典型的なブルーカラー気質。イギリスの本格ミステリ小説というと探偵も上流階級というイメージが強く、まずはそこを裏切ってみたところが、設定から遊ぶヒルならではと言える。そのうえで、本作は、主人公とはまったく住む世界が異なる上流階級のセレブ紳士を依頼人として登場させ、愛好するスポーツ、着るもの、食べるもの、乗る車など、両者の隔たりを強調してみせてユーモアを醸す。

と、ここまで書いて、いまどきそんな小説面白いか?と自分でも思うのだけど、主人公をはじめ登場人物を多民族が暮らす現在に置き換えた以外は、ものすごくオーソドックスな英国ユーモア小説に仕上げているところがたぶんユニークなのだ。

原題は〈The Roar Of The Butterflies〉。P・G・ウッドハウスがゴルフを題材にした本の中で「ゴルファーは隣の草地で蝶が羽ばたく音にも集中力を狂わされることがある」と書いていることが題材になっている。ウッドハウスで自分が読んだのは『比類なきジーヴス』のみだけど、ヒルはウッドハウスのユーモアのテイストをかなり意識してこの小説を書いているのではないかしら。

ヒロイン小説 〜『ロザムンドの死の迷宮』『謝ったって許さない』『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』〜

ジャンルはばらばら。決めつけるのもなんだけど、明らかに女性受けだろうと思えた3作品。


『ロザムンドの死の迷宮』アリアナ・フランクリン著/吉澤康子訳
(創元推理文庫 2011年邦訳)

ケンブリッジを震撼させた連続殺人は過去のこと。わが子アリーや召使いのマンスールたち、イングランドの地で平穏に暮らしていた女医アデリアは、アリーの父であるロウリー司教に呼び出される。管区オックスフォードシャーにある迷路に囲まれたワームホールド塔で、ヘンリー二世の愛妾ロザムンドが毒を盛られたのだ。最大の容疑者である王妃エレアノールは、幽閉先から姿を消していた。国全体を巻きこむ戦を阻止するべく、アデリアは難事件に立ち向かう…(文庫扉より)

Deathmaze シチリア王国出身の女性検死医アデリア、歴史ミステリシリーズ第2弾。前作『エルサレムから来た悪魔』は個人的にとても面白かった。が、これは、国王お抱えの検死医という身分を隠し、また娘の父親が司教であることを隠して事件解決に奔走する主人公アデリアの、男顔負けの働きが前作ほど華々しくなく、ヘンリーとのロマンスが強調され、ちょい期待はずれ。でも、史実をふんだんに盛り込んでいて、そのあたりの歴史が好きな人には楽しく読めそうだ。

著者アリアナ・フランクリンはこのシリーズ4作目を最後に今年1月、77歳で亡くなられた。もっと若い作家を想像していました。お悔やみ申し上げます。


*******************************

『謝ったって許さない』ソフィー・リトルフィールド著/嵯峨静江訳
(ハヤカワ文庫 2010年邦訳)

ミシンと手芸の店を営むステラおばさんの裏稼業、それは女性を苦しめるクズ男に過激な天誅を下すこと! ある日、以前助けた若妻クリッシーが子供を別居中の夫にさらわれたと泣きついてきた。どうやら徹底的なお仕置きが必要ね——だが、その夫は怪しげな犯罪組織と関わっているようで……ヤバい奴らを向こうに回し、 ステラとクリッシーの熱い戦いが始まった…(文庫カバーより)

Baddayforsorry 「ミシンと手芸の店を営むステラおばさん」だと??? 読んだあとにこの描写に気付いてものすごい違和感(笑) いやいや、こんな小説が登場するのって、銃社会、加えて何でもやることが極端なアメリカならではなのではないかな。
主人公のステラは更年期障害に悩む50歳。DV夫を正当防衛において殺害した過去を持ち、今では同じくDVに苦しんでいる女性たちからの依頼を受けて、相手の男性を力ずくで懲らしめる違法すれすれの仕置き人をやっている。そのためにふだんから体も鍛えたりしているんですけどね。

コージーっぽい軽妙な会話と、銃も平然とぶっぱなすバイオレンス描写の両立を、気持ち整理して楽しむことができなかったよ。まだ若く、はすっぱな印象のクリッシーの無謀な行動にはなんの違和感もないのに、肝心のステラについては、なにか腑に落ちない。どうしてだか自分でもわからないけど。
2010年アンソニー賞最優秀新人賞受賞作。


*******************************

『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』ゲイル・キャリガー著/川野靖子訳
(ハヤカワ文庫 2011年邦訳)

19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく——ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアにみちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第1弾…(文庫カバーより)

Soulless 一般的なジャンルはSF・ファンタジーか? 少女漫画タッチの文庫表紙イラストそのまんまのテイストの小説だった笑 これ、このまま漫画作品になってもまったく違和感がない。もともとスチームパンクとは、漫画やアニメにおいて大人気のジャンルらしいけど。

強くて賢い、同性受けする主人公キャラに、シンデレラストーリーをプラスし、時代ファッション、グルメ、ゲイらしき友人を含め、女子に好まれる要素てんこ盛り。バンパイアものが根強い人気があるのは知っていたが、オオカミ男もありなのね。
うん、文句なしに楽しかった! 次作もすでに翻訳出版されているけど、個人的にはもうこれで十分といった感じ・・・年を取るっていやーね。
全米図書館協会アレックス賞受賞作。

2011年9月18日 (日)

新旧アメリカンノワール 〜『逃亡のガルヴェストン』『ガラスの鍵』〜

『逃亡のガルヴェストン』ニック・ピゾラット著/東野さやか訳
(ハヤカワ・ミステリ 2011年邦訳)

ついにおれの運も尽きたか——。ロイはこれまで闇の仕事で生きてきた。しかし癌の宣告直後、ボスの裏切りにあい、追われる身となってしまう。成り行きで道連れとなったのは、ロッキーという家出娘。金に困って娼婦をしていたらしい。こうして、 孤独を愛する中年の男と、心に深い傷を負った女の奇妙な旅が始まった。ロイは、ロッキーがまともな道を進むことに残りの人生を賭けようとする。だが、果てなき逃避行の先には…(裏表紙より)

Galveston ロイはニューオリンズのギャング団の一員。女をめぐってボスに目をつけられ殺されかかるロイ、現場に居合わせて目撃者となってしまったロッキー、そして途中でロッキーが実家から連れ出した幼い妹ティファニーの3人がたどり着いたのは、テキサス州南東部の島ガルヴェストン。風光明媚な海辺のリゾートながら、どこかうらぶれた空気が漂う海辺のモーテル。この舞台設定には妙にひかれるものがある。

行動を共にするうちにロッキーらに情がわいてしまい、ある行動に出るロイ。そしてうっかり自ら招いてしまう悲劇。それでも、通常のこの手のアメリカの小説なら、最後には主人公のヒーロー性が爆発し、きっちりカタがつくという展開になるはずだった。ところがこの小説はひと味違っていた。そこがとてもユニーク。強気だったアメリカの斜陽を思い浮かべるという点で、とても今日的。


***************************

『ガラスの鍵』ハメット著/池田真紀子訳
(光文社古典新訳文庫 2010年翻訳)

賭博師ボーモントは友人の実業家であり市政の黒幕マドヴィッグに、次の選挙で地元の上院議員を後押しすると打ち明けられる。その矢先、上院議員の息子が殺され、マドヴィッグの犯行を匂わせる手紙が関係者に届けられる。友人を窮地から救うためボーモントは事件の解明に乗り出す…(文庫カバーより)

Glasskey ダシール・ハメット自身が生涯で最も気に入っていたと言われる1931年の作品。うーん、ふだん文学らしい文学を読まないせいもあるけど、古典といわれるものはだいたいといって感想が浮かんでこなくて困る…。とても面白かったというと嘘になるし、つまらないといってバカ丸出しにする勇気もなし。幸い、つまらなくはなかったけど。

ボーモントは賭博師とあるけど、分かりやすくいうとギャングのボスであるマドヴィッグの右腕。しかし、何かに属しているふうはまったくない風来坊。彼なりの矜持はもっているようだが、行動にも発言にも最初は一貫性が感じられず、こっちが振り回されている気がしてくる。あとがきに「主人公の内面が開示されることは一度たりともない」とあり、つかみどころがないのは意図して書かれたものらしく、なるほどと思った。ハンサムなので女にもてるが、女に興味があるふりもまったく見せないしね。

しかし、最後の場面では、マドヴィッグを傷つける行動を取ることで、実はボーモントが何より友情に重きを置くタイプであることが逆に伺い知れ(自分にはそう思えた)、なんともいえない余韻があった。

これも北欧発ミステリー 〜『特捜部Q』『魔女遊戯』〜

ヴァランダーシリーズよりも、よく売れたらしいミレニアムの影響か。本当に多い、北欧ミステリーの翻訳。でも実際に面白いものが多いから困る。


『特捜部Q ー檻の中の女ー』ユッシ・エーズラ・オールスン著/吉田奈保子訳
(ハヤカワ・ミステリ 2011年邦訳)

「特捜部Q」—未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。カール・マーク警部補は「Q」の統率を命じられた。しかし、あてがわれた部屋は暗い地下室。部下はデンマーク語すら怪しいシリア系の変人アサドひとりのみ。上層部への不審を募らせるカールだが、仕事ですぐに結果を出さねばならない。自殺と片付けられていた女性議員失綜事件の再調査に着手すると、アサドの奇行にも助けられ、驚きの新事実が次々と明らかに…(裏表紙より)

Kvindeniburet デンマーク発の警察小説シリーズ。これは楽しいバディもの!
ある事件をきっかけに署内で卑怯者のレッテルを貼られ左遷同然に新部署をあてがわれたカールは、本来の皮肉屋のせいもあって、完全に仕事への意欲をなくしている。対照的に、お茶くみなどの事務要員として雇われた移民アサドは、警察の仕事に異様に興味を示し、捜査についても妙に手際がいい。この2人のやりとりが、ほどよい笑いを誘う。
しかし、2人とも優秀すぎる。だからトントンと話が進み、読み進むのを止められないのだけども。

この巻でははっきりと明かされなかったが、アサドはとんでもない経歴をもっていそうやね。


********************************

『魔女遊戯』イルサ・シグルザルドッティル著/戸田裕之訳
(集英社文庫 2011年邦訳)

アイスランド大学のコピー室でドイツ人留学生ハラルドが、両目をえぐられた絞殺死体で見つかった。祖父の莫大な遺産をつぎ込み、異常な熱心さで魔女研究に没頭していた被害者を、呪い殺すように殺めた犯人の目的とは? 両親の依頼で事件を調べ始めた女弁護士トーラは、次第に魔女の火刑、奇怪な古書が絡むグロテスクな謎に嵌り込んでいく…(文庫カバーより)

Lastrituals アイスランド発のミステリ。いくつか北欧ミステリを読んできたが、この小説ほど名前が覚えにくいと感じたものはなかった。まず主人公がトーラ・グドムンズドッティル。ほかにもエィヨルフスドッティルとか、エイナルスドッティルとか…。アイスランドでは名字がなく、男には「ソン」、女には「ドッティル」を父親の名前に付けて名字代わりとするらしい。知ってみればどうってことないけど、この「ドッティル」が字面として長すぎて、一見ハードル高い。
さらに、英語の「ミスター」や「ミス」に該当すると思われる「ヘル」「フラウ」が訳されずにそのままになっているので最初は混乱する。それもいったん理解すれば、趣になるのだろうけど、面白かったかといえば、うーん、乗れなかった。

実在する中世の魔女狩り教本『魔女への大槌』も登場する歴史ミステリの側面をもつ。オカルトかぶれの大学生たちに手こずりながら、真犯人を追う主人公トーラと、依頼人側から遣わされた元ドイツ警察刑事のマシュー。乗れない最大の原因は、この2人の会話部分の翻訳がぎこちないせいかと思う。ずっと「です・ます」で会話してるんだけど、原作はもっと軽妙なんじゃないかな。アイスランドでは2人に1人は読んだ計算になるベストセラーとのこと。

スウェーデンミステリーシリーズ 〜『背後の足音』『黒い氷』〜

『背後の足音』ヘニング・マンケル著/柳沢由美子訳
(創元推理文庫 2011年邦訳)

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、料理、ワイン。彼らをうかがう目があるとも知らず…。イースタ警察署に、夏至前夜に友人と出かけて以来行方不明の娘を捜してくれという母親の訴えが出された。その捜査会議に刑事のひとりが無断で欠席する。几帳面な人物がなぜ? 不審に思ってアパートを訪ねたヴァランダーの目の前に、信じられない光景が…(文庫カバーより)

Stegetefter 本国スウェーデンだけでなく英国BBCでもドラマ化されているヴァランダー警部シリーズ第7弾。この本が出版されたのは1997年なので、かなりのタイムラグがあって日本では翻訳されているわけだけど、あまり時間のずれは感じない。お隣のノルウェーで多数の死者を出した銃乱射事件の第一報に接したときに、真っ先に頭に浮かんだのがこのシリーズで、「ついに大惨事に至ったか」という気までしたほどだ(昨年・今年とスウェーデンでもテロ未遂が起きている)。ヴァランダー・シリーズでああいう動機がテーマになったことはなかったと思うが、移民問題についてはときどき触れられ、警部は常に、市民が警察を信用しなくなり排他的な自警団が増えていることを危惧している。

このシリーズは、ミステリ小説としても面白いが、とても生々しい感じが伴っている。なぜかを考えてみるに、まずは著者のヘニング・マンケルがパレスチナ・ガザ支援船に自ら乗り込むほどの社会派であること(社会の問題に繊細であること)。そして、マンケルが主人公の心の動きを、場面ごとに彼の身になってとことん掘り下げて想像し、書いているからだろうと思う(ときにくどく感じるほど)。結果として、主人公ヴァランダーはとても標準化された感性の持ち主となり、扱われる事件や犯人の動機の異常さが際立つことになる。その落差が、現実の社会で自分たちが感じている違和感と共鳴する。

シリーズ常連の刑事スヴェードベリが何者かに殺され、捜査するうちに同僚の誰もが驚く秘密を彼が抱えていたことを知る。このギャップも1作目から読んできた者としては生々しかった。あと、犯人については、過去に同様の題材を扱った小説がありそうだと思った。


********************************

『黒い氷』オーサ・ラーソン著/松下祥子訳
(ハヤカワ文庫 2009年邦訳)

傷を負ったのは、身体だけではない。心も深く傷ついていた…長い療養生活の後でようやく退院したレベッカは弁護士を辞め、故郷のキールナへ戻った。乞われて地元の特別検事の職に就いた彼女が立ち直りはじめた矢先、凍結した湖で女性の惨殺死体が発見され、またも事件に関わることになる。被害者の身辺を調べると、複雑な背景が浮かび上がってきた…(文庫カバーより)

Svartstig 税法弁護士レベッカ・マーティンソン・シリーズ第3弾。今回の殺人事件の被害者は、世界規模で事業を展開する新興企業カリス鉱業の女性広報部長インナ。カリス鉱業は、彼女の弟ディディと、その友人で現オーナーのマウリ・カリスが、大学時代に始めた株取引と天然資源採掘の利権売買によって拡大してきた企業だが、ハイリスクなアフリカでの事業で内紛に巻きこまれ、大きな負債を抱えようとしていた。そんな矢先に起こった広報部長の死。

てことで、今日的なテーマを背景に取り入れつつ、でも、このシリーズの面白さは、心に傷を負った女性の描き方。レベッカもそうだけど、この本ではなんといってもマウリの妹エスターの存在が強烈すぎて、後を引く。
あと、レベッカの元上司への思いが、前作からずいぶん飛躍してたので驚いた。

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

インデックス

無料ブログはココログ