« Jaguar Wright | トップページ | たまっていた読書メモ »

2010年8月22日 (日)

知らない街に女性の名前で呼びかけてみた 〜「シルビアのいる街で」〜

秋にスイスに行く予定。といっても山岳地がメインじゃなくて、美術館めぐりをするという友人に同行しての都市拠点の旅なのだが、ついでにバーゼルから1時間半ほどの仏ストラスブールにも行こうかと言っていたところへ、そのストラスブールが舞台の映画が公開されていたので観てきた。

「シルビアのいる街で」(2007年 スペイン/フランス)
★★★★


Inthecityofsylvia カフェに座り女性客を観察、彼女らの顔をひたすらノートにクロッキーし続ける旅行者の青年にはある目的があった…。これ以上のストーリーを書いてしまうと映画の面白さを損なってしまいそうなので遠慮しておく。
実際、自分はどんな映画なのかまったく知らずに観て、この青年はいったい何をしているんだろうと気になり、やがてそんな関心も薄れてしまうほど、青年の目を通しての女性たちの魅力的な顔(それも若い女性ばかりでないのがいい)や、なんでもない街の風景(本当にどうってことない)、街の音(BGMはすべて街が奏でる音)に集中させられた。内容を知っていたら、そこまで集中して目や耳をこらしていたかどうか。

セリフもほとんどなく、映像だけを頼りにあれこれ想像をふくらませ楽しむというのを久々に体験。女性の歩く後ろ姿、ガラス越しに映る一瞬の視線で心の動きを物語ったり、たまにミスリードさせる映像を盛り込んで、さりげなく緊張感を出すのが上手い。たまにユーモアも感じられる。個人的には、終盤近くに登場するゴシックファッションの女性たちの一人の顔がアップになり視線をとらえたところで映画が終わっていたら大爆笑するところだった。

青年には目的があったと書いたが、その目的が本当かどうかも疑わしく、実のところストーリーもあるようなないような。でも、この映画、私が旅行を意識して観たせいもあるかもしれないが、特に決まった目的も計画もなしにする旅への憧れを思い出させるのに十分だった。風になびく女性の髪と交互に映し出される、風でめくれるノートのページの間から立ちのぼるのは、知らない街を旅するときの感傷そのものだ。監督・脚本はスペイン人のホセ・ルイス・ゲリン。


ところで、ストラスブール行きが実現し、映画に登場する変な帽子をかぶったアフリカ人の物売りを実際に見かけたらここで報告しようと思います笑


« Jaguar Wright | トップページ | たまっていた読書メモ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

わぁ~観たい!観たい!

スイス!!!
旅行、気をつけて行って来てくださいねー。
himehikageさんの場合、ただのミーハーな観光旅行に終わらないですもんね。
ステキ写真いっぱいの旅ノート、今から楽しみにしています。

ひめさーん、こんばんは(◎´∀`)ノ

わあ、映画もおもしろそうだけど
秋にスイスかあ~(羨望)

いや、過去父もスイスに旅行していて
母に一番に連れて行きたいところだって、常々聞いていて。
とても良いところらしいですね。
ひめさんのその後の旅行記が楽しみだ♪

わたしは
ひめさんに比べると、とたんにしょぼいんですが
やっぱり秋に、国内(しかも近場)旅行を計画はしているんですが
このままの(足の)状態だと、危ういんですよね~(号泣)
場所的には、静岡と東京(って、わざわざ一泊したいヤツ((w´ω`w)))
なので、足さえクリアすれば去年同様なんとか行けると思ってるんですが・・。
せめて、静岡一泊だけでも実現したいと
切に願うわたしです。。

マキより(はあと)

>えむさん
こんばんは。ヤギと男を見ないで、こっちに行っちゃいました。すみません。本当は2本立てで観る予定でいったのに、見る順番を間違えたなと持って止めました。
いやいや私は十分ミーハーですよ。ご存じじゃないですか?笑 ミーハーの対象がちょっと違っているだけです。

>マキさん
こんばんは。
お母様がおすすめとは、きっと景色のいいところなんでしょうね。
でも、そういうところへは・・・行けるのかしら私は(他人事)。
なにせスイスでも北半分が中心なので。
まあ私にはかなり贅沢な旅ですが、2年に1回くらいは海外に行かないと死ぬ。
場所はどこでもよくて、空港に着いた瞬間がたまらなく好き。

静岡に泊まりがけもゆったりしていていいじゃないですか。
というか、誰と行くかによって楽しみは倍増しますよね。
うーん、なんとかそれまで安静にしてれば行けそう?
実現するように祈ってます!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/36303691

この記事へのトラックバック一覧です: 知らない街に女性の名前で呼びかけてみた 〜「シルビアのいる街で」〜:

« Jaguar Wright | トップページ | たまっていた読書メモ »

インデックス

無料ブログはココログ