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2010年7月26日 (月)

ハードボイルドSF 〜「レポゼッション・メン」〜

「レポゼッション・メン」(2010年 アメリカ)
★★★★

人工臓器の進歩で延命が可能となった近未来。しかし、人工臓器は高額なため、人々は製造元のユニオン社が用意する高利のローンを組まなければならなかった。そしてひとたび滞納すれば、ユニオン社が送り込む回収人“レポメン”によって、否応なしに人工臓器を回収される非情な現実が待っていた。レミー(ジュード・ロウ)とその相棒ジェイク(フォレスト・ウィッテカー)は、そんなユニオン社の中でも指折りのレポメン…。(allcinemaより)


(以下、ネタバレ気味)

Repomen 題材はサブプライムローン詐欺を思わせて今日的だが、ストーリーやセットなどは30年40年前のSF映画をみたいだった。だからつまらないというのではなくて、原作小説(エリック・ガルシア著『レポメン』)の作風が、読んでいなくても手に取るように分かる点が、個人的にはニヤニヤしながら観られて楽しかった。要するに、SFを借りた男のハードボイルド・ロマンなんだと思う。物語に甘美で退廃の要素をつけたすのが、音楽のために悪魔と取引した歌姫の話なんてグッとくるじゃない?(私は男か?)

この映画、中盤から作風が変わってくるのがポイント。観ながらも徐々に違和感がふくらんでいく。それには理由があって、序盤でちゃんとヒントは与えられているのだが、騙された。ヒントがあったので大きな驚きはないが、余韻はしっかり尾を引く。
ジュード・ロウが渋めでかっこよく、堂々の主役をはっていた。そしてフォレスト・ウィッテカーについては、いまだ「クライング・ゲーム」のイメージが抜けません。というか、この映画を観て思い出したのかも。


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