« Sugarfoot's Ohio Players@ビルボードライブ東京 | トップページ | ドリュー・バリモア監督作 〜「ローラーガールズ・ダイアリー」 »

2010年6月 7日 (月)

R&Bの枠に収まらぬ、ジャネル・モネイというジャンル 〜Janelle Monae〜

たまに音楽ネタというと取り上げるのが懐かしい人たちばかりで、自分でも情けなく思っていたところへ、久々に気になる若手あらわる! その名はジャネル・モネイ(ジャネール・モナエ)。まずはこのミュージックビデオにノックアウトされたよ。曲はもちろん、このビデオ自体も、アメリカ黒人エンターテインメントの粋を感じさせて素晴らしい出来。

Janelle Monáe - Tightrope ft. Big Boi
http://www.youtube.com/watch?v=pwnefUaKCbc


Janellemonae そして、5月に出たアルバム『The Archandroid』を手に入れたわけですが、ビデオ映像で見るジャネル自身が踊りが上手いので、ダンサブルでファンキーな音楽が中心だと予想していた。ところが、開けてびっくり玉手箱(我ながら言い回しが陳腐…)。オールディーズなポップス/フォークから、ジャズ、クラシック、ジョン・バリー風の映画音楽、JBやスティービー・ワンダー、ハードロックまたはフージョン風なギターサウンド、イギリスのポストパンク、アフリカ風コーラス、そしてもちろんコンテンポラリーなR&B/ヒップホップと、実にいろいろなサウンドに溢れているではありませんか!
今はさまざまな古い音楽がサンプリングなどで使われているとはいえ、最初に通しで聴いたときは「まさかその時代のその音楽を持ってくるか〜」と、あっけに取られた。とともに非常に凝った曲アレンジ、透明感があってクセのないジャネルのボーカルに魅せられた。1曲ごとの曲調に合わせて歌い方を変えてくる表情の豊かさ。それも堂に入っていてちっとも新人らしくない。なんだか妙に自信に満ちているのが面白い。


ジャネル・モネイはアウトキャストのビッグ・ボーイに認められて頭角を現してきたようで、しかし、もともとはミュージカル女優を目指していたとのことで、どこかで目にしたジュディ・ガーランドに例える評には膝を打った。まさにそんな雰囲気だよ!
なんでも、このアルバムもミュージカルを意識したストーリーがあるらしく、これより以前に出た7曲入りのEP盤『Metropolis』が第1章で、このフルアルバムが2章と3章。ライナーノーツに説明が書かれているが、英語に疎くて、ジャネルは2719年からやってきた女性という設定(笑)くらいしか分かりません。それとは別に、1曲ごとに、何にインスパイアされて作った曲かという短いコメントが載っていて楽しめます。よく分からないコメントも多いけれど、アーティスティックな素質を持っているのは確かなよう。

髪型も風変わりなジャネル・モネイは、たぶん子供の頃からかなり個性的だったんじゃないかと思わせる。その彼女のやりたいことを最大限に汲んで、ここまで凝ったアルバムを完成させることができるプロデューサーやサポート体制は大したものだよ、ほんと。アメリカ音楽ビジネス界の底ぢからを見る思い。


親しみやすいメロディが乗っていて、どの曲も印象に残るが、通常、何回か聴いていると後半のほうの曲がお気に入りになってくるクセがあるものだから(レコードだとB面、このアルバムだと第3章)、現時点で気に入っているのは、イギリスのニューロマンティック風の「Wondaland」、もろスティービー・ワンダーな「Say You'll Go」あたり。もちろん、最初の序曲に続く3曲メドレーのめくるめく感じも良い。

ラストに入ってるフルオーケストラサウンドの「BabopbyeYa」は9分近くある大曲! こんな曲をミュージカルのステージで歌い上げるのを夢見て育ったんだろうなあ。やっぱり変わってる子だなあ。大いに売れたら、このアルバムを本当にミュージカル化、なんてこともあるかもしれません。

« Sugarfoot's Ohio Players@ビルボードライブ東京 | トップページ | ドリュー・バリモア監督作 〜「ローラーガールズ・ダイアリー」 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

ジャネル・モネイさんは、いくつくらいなんでしょか?
声は、声変わりしていない、10代の男の子みたいだよね。ホント、踊りも上手で、しなやかな動きだね。
『The Archandroid』…そぉんなに、バラエティに富んでいるの?…
ジョン・バリー風の映画音楽~ってのは、興味深いねぇ~「フォロー・ミー」路線?「オーソン・ウェルズ劇場路線」?はたまた、あの英国製・スパイ映画??て、ソコに反応してたって、しょーナイね…私も聴いてみようかな?

mixi絡みね…中東系の音楽をよく聴くってのは、やっぱり、ヨルダン~レバノン旅をしたからなの?この五月に友人がカレシに呼ばれて、ヨルダンからアカバまでの旅をして来て、その旅行話を聞いたのだけれども、あの国の人たちは、ホントにピュアで、親切でって…感心しきってタよ。でもカレシが白人で、一人で居る時より、二人の時の方が、緊張する場面になったんだと…「オーストラリア人」と答えると少し、柔らかくなったって…「死海」のパックをもらったけど、顔にはダメなのかな?

>アモさん
モネイは20代半ばのようですよ。
ジョン・バリー風というのは、60年後半〜70年くらいの映画音楽の感じを表すといったらこの人くらいしか思い付かなかっただけなんですけどね。
違反だろうからリンクはしないけど、動画サイトで、キーワードは「Babopbyeya」「Sir Greendown」「57821」あたりで探してみていただけると、アモさんなら分かってもらえそうです。

中東系は、うん、旅行以来です。アルジェリア、エジプト、レバノンといったメジャーどころのArabic Popばかりですけど。
旅行中にホテルでテレビを点けると、アラブ版MTVみたいな番組をずっーとやってて、帰ってきてからは旅行の余韻を楽しむために聴いて・・・まあ、日本でいう歌謡曲なんだけど、歌のうまい人が多いんだよね。これも手始めに動画サイトでいろいろ聴けます。

ヨルダンは日本女性にはほんと親切でした。実は観光スポットでは痴漢に遭ったんだけどね(笑)。
死海のパック、わたし顔に使ったよ。かぶれなかったよ。きれいになるかどうかは実験台がナニなのでナニです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/35109145

この記事へのトラックバック一覧です: R&Bの枠に収まらぬ、ジャネル・モネイというジャンル 〜Janelle Monae〜:

« Sugarfoot's Ohio Players@ビルボードライブ東京 | トップページ | ドリュー・バリモア監督作 〜「ローラーガールズ・ダイアリー」 »

インデックス

無料ブログはココログ