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2010年4月11日 (日)

生活保護を受けるエイリアンという設定がおもろ! 〜第9地区〜

もうしばらく行きたくないと言いながら懲りもせず新宿ピカデリーで、公開日に観てきた。



「第9地区」(2009年 アメリカ/ニュージーランド)

★★★★

District9 故障した巨大宇宙船が漂着したのは南アフリカ・ヨハネスブルグの上空。人類はその宇宙船のエイリアンたちをやむなく難民として受け入れ、第9地区に隔離して住まわせる。しかし、それから20年後。エイリアン居住区のスラム化が問題となり、彼らを新たな難民キャンプへ移住させる計画が施行され、エイリアン対策を請け負う超国家企業MNUの社員ヴィカス(シャールト・コプリー)が責任者に抜擢される…。監督は南アフリカ出身のニール・ブロンカンプ、製作にピーター・ジャクソンが参加。


これがアカデミー作品賞ノミネートというのが(10作品に増えたとはいえ)面白い!笑 例えばジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」や「エスケープ・フロム・L.A.」がアカデミー作品賞にノミネートされるなんて想像つかないじゃないか! そうなのだ、この映画のテイストは“B級映画”の巨匠ジョン・カーペンターの作品にかなり近かったのでした。

ということで、個人的には楽しい作品だった。主人公ヴィカスの小者風なキャラクター(通常こういう映画だと最初に死ぬタイプ)もあって、笑いを誘うところが何カ所かあった。終盤で思わず吹いてしまったが、周りでは誰も笑ってなかった…。
エビに似ているから“エビ”と呼ばれるエイリアンたちは猫缶(キャットフード)に目がない。そして、エイリアン相手に隔離地区で商売する黒人ギャングのボスのいかれっぷりが、B級感をぐっと高める。ギャング組織はエイリアンに人間の娼婦まであてがって金を搾り取っており、てことは、エイリアンたちは地球から生活保護を現金支給で受けているわけで、その設定がまずは面白いではないか!(兵器と物々交換もしてましたが)

映画はアパルトヘイトにヒントを得て作られているというのを以前にどこかで読んで、かなりシニカルな内容かもと想像していたが、実際は違っていた。「アバター」のほうが政治的なにおいは強い。エイリアン居住区の撮影にソウェト地区を使っていたり、エイリアンにクリストファーなんていういかにも白人の名前を強要して識別しているところは、多少それらしい感じがする。

MNUに雇われた軍人と、黒人ギャング、ヴィカスたちの死闘が繰り広げられる中で、MNUのステッカーを頭に貼ったりしてるエイリアンの子供が可愛かったなあ。クリストファーのパパっぷりも良かった。苦みを残したラストも好きだな〜。どうしても続きを想像してしまうではないか。


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コメント

ひめさんおはー♪

この作品、ちょっと話題になっているみたいですよね!
(あー、ほんとマキは世間にうとくて・・)
と、いうのも
あるブロガーさんが、この作品について書いていて
その方は、☆ゼロなんですよね。

当たり前だけど
一つの作品を十人が観たのなら
十の感想があるんだって
あらためて思いましたヽ(´▽`)/

う゛ー
ひめさんの記事を読むと
(特に星が多いと)
必ず観たくなっちゃうんですけど
たぶん、この作品は観られそうもありません・・・。

実は、今コンディションが最悪で
マキには珍しく、けっこう安静に過ごしているんです。
ひざが炎症をおこして
(水がたまるせいで)腫れちゃって
そのために鎮痛剤を増やしているので
副作用の呼吸抑制が出始めて
喘息まで悪化しちゃって・・・(泣)

↑もう、悪循環と言うしかないっす(つд⊂)エーン

と、いかにも病人らしく病状などを嘆きつつ
昨日は親父に送り迎えを頼み
(頼むときだけは、娘づらして・・ヽ(´▽`)/)
寄り道抜きで
美容院に行っちゃいました♪

カット&カラーで
だいぶ気分転換できやしたぜ!

マキより(はあと)


>マキさん
こんにちは。
マキさんのブログ、久々に更新が滞っていたんでもしかしてと思っていました。
催促みたいなコメント書いちゃいましたね、すみません。
気分転換が体調にも効果的ということはあるんでしょうね。
想像するしかありませんが。

第9地区は、好き嫌いが分かれるのが健全かもしれない(笑)
そんなバカな!と突っ込みながら観ると楽しいです。
深い意味が込められた映画とか、高尚なことを期待して見にいくと違う感じです。
前評判はそんな感じだったですが…。

観る人によって感想が正反対になるのが映画の面白いところですね!

え?何何?

今上映中なの?
こういうの大好き!

千葉でやってるといいな・・・・

>goodさん
こんばんは。
ちょうどつぶやきにも書いたところですが、
初期のウルトラシリーズを思い出しますよ!
goodさんはきっと好きです笑

バカなのかマジなのか。
いや、バカなんだけどね(^^;
面白ろすぎ!!!
ん~~~~たまりません!!大好きでっす!

いざと言うときのために、ネコ缶も食える胃袋にしとかなきゃ!!!

>えむさん
猫缶でエビを釣ることがあるので、好物にしたらしいですね。日本ではザリガニはスルメで釣るらしいですが。

エビ・エイリアンがカチカチ鳴ってるのが良かった。それにしてもエビの知能レベルが違いすぎ。豪快な立ちションベン・・・そんな場面入れるか普通? 一番笑ったのは、砲弾をあっさりキャッチしたところでした〜。

今日観たよ。
いや~、冒頭から想像した展開とは、違って、あれあれ、「巻き込まれサスペンス」じゃない!ってんで、とても面白かったなぁ。
ヴィカスは、スピルバーグの「激突!」で、最初は、調子よかったのに、だんだん泣き顔ばっかりになっちゃったデニス・ウィーバーを彷彿していたのデス。
シリアスなんだか、コメディなんだか、シニカルなんだか、よくわかんないトコもいいね。「エイリアン1」みたいなトコや、“○ジン○ー・Z”ごっこもでてきたり……ホント盛りだくさんのB級だったね。
「プレシャス」も、そのうち観たいけど、混んでましたか?
「シャッター・アイランド」は観たけれど、ヒカさんは観る?パス?私はいつでも、演出家が喜ぶ観客だよ。
レオくんの映画なら、スコセッシより、クリストファー・ノーランの『インセプション』の方が食指動くのかな?

>アモさん こんばんは。
「月に囚われた男」の会に参加せずに、こっちに行ってしまった笑
別の約束があったもので〜。ご無沙汰してます。

ヴィカス! そういやなんとなく顔もデニス・ウィーバー似だわね。
盛りだくさんのB級・・・この映画の瑞々しさというのは、監督の若さの証拠ですかね。何本か撮るうちに、高級感のあるふつうの映画になってしまって、あれが一番面白かったと言われることになりはしないかと・・・。

「プレシャス」は行った日は満席でした。でも、有名なスター俳優が出てないと、それほどロングランしない可能性ありますね。

「シャッターアイランド」は映画館に行こうかどうか迷っていて・・・。デニス・ルヘイン原作では「ミスティック・リバー」も結局まだ見てなかった、そういえば。ルヘインのこの2作はものすごく気が滅入るんです。もしかしたらルヘイン自身に鬱の気があり、こっちに感染しそうな気がするのだ。でも、出演者(プリオ除く)は面白そうだなあと迷ってます。
逆にノーラン作品は、映画館で見てこそという気がします。
そのうちまた何か一緒に行きましょう!

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