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2009年11月 8日 (日)

ラジオよ、ありがとう。

1週間前に観ました。1960年代半ばに実在したイギリスの海賊ラジオ局を題材にした映画。

「パイレーツ・ロック」(2009年 イギリス/ドイツ)
★★★


Boatthatrocked_2 まずはブリティッシュロックの黄金時代に、当のイギリスには民放ラジオ局がなかったという事実が意外だ。そして、唯一のラジオ局である国営のBBCでは、ロックをはじめとするポップミュージックを流すのは1日45分間に制限されていたという…。私が子供の頃、FM放送に限れば日本も似たような状況だったので(昔も今もAMはおしゃべり中心のクソだし)、政府の規制を逃れて公海上から24時間ポップミュージックを流す海賊放送局が、どれだけ人々の期待を背負っていたかが分かります。対して日本の私といえば、わずかな放送を聴き逃すまいと、FM雑誌を欠かさず買ってオンエアチェック。入浴時間に重なったときは、ラジオをお風呂の外まで移動させて聴いていたのが懐かしい。

比べて今は、インターネット環境があれば、動画サイトなどで聴きたい音楽がいつでも聴き放題。それに比例して音楽を聴いて歓喜したり、1曲1曲をかけがえなく思う気持ちはだんだん薄れているかもしれない。そんな時代だから、この映画にはちょっぴり皮肉も込められているに違いないと予想したわけだが・・・そうではなかったみたい。


時は1966年。自分がよくラジオを聴いていた時代よりは少し前なので、映画の中でかかる音楽にはそれほど思い入れはなし。それを差し引いても、8人のDJたちの、肝心のDJ場面が観ていてワクワクしない。こちらが耳で英語を理解できないというのもあるが、音楽をメインとすれば、しょせん裏方のラジオDJの仕事は、映像で再現されたところで地味すぎて、面白いものではないということに思い当たる。
いろんなキャラクターが揃った、ほぼ男だけの船上での生活が、学生寮の延長みたいでとても楽しそうに見えたが、そちらのエピソードが中心に描かれ、DJ一人ひとりの音楽の嗜好に関するこだわり、音楽への執着心みたいなものが希薄だったのが残念な気がした。終盤になってようやくそれらしい場面があったが…。あの引きこもりDJのおっさんが、水中から唯一拾い上げたレコードは何だったのか、気になるなあ〜。本当に大したことのないレコードだったんだろうけど笑。


思っていた内容ではなかった(音楽への愛が希薄だった)けど、楽しい映画ではありました。お金かかってたし。マーク役(ほんの脇)のトム・ウィズダムが女の子以上にかわいい。

監督/脚本は「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス。ほかにもいくつもヒット作の脚本を手がけ、どれも誰もが安心して観られる作風で、すっかりイギリス映画の顔になっている感がある。日本だと三谷幸喜のような存在か? 三谷映画はひとつも観たことないので、いい加減な例えにもほどがある。

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コメント

あれ?さっき見た時から★が半分減ったよーな(^^;

音楽の薀蓄よりか、下ネタドタバタコメディでしたね。
でもそれはそれで面白かった!!

>えむさん
うん、今晩(日曜の夜)の気分はネガティブ・・・気づいたら減点してた( ̄▽ ̄)
土曜日に休日出勤しておけばよかった・・・仕事てんこもり。
音楽映画としては「ハイ・フィデリティ」に負けるよ。
まあでもドタバタにしては丁寧に作ってあって映画への愛情はたっぷりだったです。

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