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2009年10月31日 (土)

アンヴィルの物語はまだまだ続く

「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」(2009年 アメリカ)
★★★★☆


Anvil 年に1本くらいか、上映が始まって間もなくから「泣き笑い」が止まらなくなる映画というのがあって、この売れないメタルバンドのドキュメンタリー映画がまさにそれだった。どんな内容かは下の出来のいい予告トレイラーを見れば一目瞭然。出来がよすぎてしまって大いにネタばれもしているが。
http://www.youtube.com/watch?v=iq1KJZvdWcA


ロックミュージシャンの映画というと、イメージするのは不良っぽさ。そして、離婚、知人の裏切り、アルコール・麻薬・女遊びといった放蕩三昧など、大金を手にしたことや、才能が枯渇することへの恐怖などから身を持ち崩していく「負の面」も併せて描くのが常套だが、この映画にはそんなものが一つも出てこない。だって彼らはまだ売れていないんだも〜ん。

15歳頃に一緒にバンドを始めたボーカル&ギターのスティーヴ・“リップス”・クドローと、ドラマーのロブ・ライナーが、50歳になっても変わらず、バンドとして売れる夢を追いかけ、副業をしながらアクションをし続けているというのが、実に清々しい。売れたいと言いつつも、あくまで正攻法に頼る不器用さが泣ける。だから、とても気持ちよく見られるし、夢実現のためにあがいた経験のある人なら誰もが共感する、普遍的なテーマの作品になっている。個人的は、アンヴィル(Anvil)がアメリカのバンドじゃなくて、カナダのバンドなのがいいと思う。

凸凹コンビ風キャラクター、リップスとロブはともにユダヤ系カナダ人で、この2人の固い友情が、実はこの映画の要だ。呆れつつも大きな愛情でもって2人を見守っている家族もまた素晴らしい。そして、ああ日本のオーディエンスたち…。単に祭り好きな人たちもいっぱいいただろうが、その優しさがちょっと誇らしくなったよ。
難点をいえば、エンディングの曲の雰囲気が、映画に合っていないと思えたところ。


この映画を見た後は、当然のように彼らの現況が知りたくなるのだ。10代の頃にアンヴィルの大ファンで、ツアーのローディーを買って出たこともあるというサーシャ・ガヴァシ監督によるこの作品が、バンドにとっての最良のプロモーションとなったことは間違いない。

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コメント

ひめさん、こんばんは♪

わあー、ひめさんの記事読んだら
これ観たくなっちゃったヽ(´▽`)/

だって
多分いや多分絶対
マキが観てもめちゃんこ楽しめると思う~♪

ひめさんの記事って
その作品が観たくなっちゃう最高の映画紹介だと
マキは思います。

マキより
ひめさんへ(はあと)

>マキさん、こんばんは!
「その作品が観たくなっちゃう」・・・いちばんうれしい言葉です。
みんな観ろ−という思いがどうしても出てしまいますね。

うっとうしいけど愛すべきキャラというのがありますが、
このバンドのボーカル&ギターの人がそうなの。
音楽のタイプの好き嫌いは関係なく楽しめると思います。
機会があったら観てくださいね!

絶対見たい!!!パイレーツロックより面白そう!(笑)
でも、吉祥寺とヒルズ?・・・上映館少なすぎ・・・(; ;)

>えむさん
昨日はどうも。今日は山梨に行ったのに信玄餅を買い忘れてプチショックす。
パイレーツロックも面白かったけれど、アンヴィルはもっとストレートな面白さ。
あのクラウザーさんも宣伝に一役買ったみたいですよ(*^-^)
評判いいから上演館増えるんじゃないかなあ。

ぐあ〜見たい!
でも調べたら千葉では6日までかよ・・・・涙

今日、マイケルの映画行ってきました・・・ら上映期間延長だって???
だったら先にアンヴィル!を見るべきだった・・・

昨日観てきました。バウスなのでヒメさん誘おうと思ってたのだけど早々に観てたのね。
カナダというのは確かにポイント高かったよね。
あんまり好きじゃなかったメタルサウンドが、映画の終わりくらいにはけっこう心地よく聴けるようになってました(笑)。

>goodさん
マイケルの映画、2週間限定を盛んに言っていた気がしましたが、ちゃっかり延長に驚きましたよ。
アンヴィルも場所によって延長みたいです。千葉も延びるといいんですけど。
goodさんもきっと観て熱くなっていただけると思いますヽ(´▽`)/

>YamaYamaCさん
お、やはり観ていましたか。
カナダだから悲壮感があまりないね。全体にほのぼのしてて。これがアメリカだと、自他共に負け犬認定が露骨になりそうで嫌だな〜と。金のにおいもぷんぷんしてきそうだし。
HRやHMは自分もふだんは聴かないけれど、Funkとはどこか共通点があり、こういう音楽をやっている人やファンは昔から嫌いじゃないんですよね。

ひめさん、こんばんは♪
&観てきました~\(^o^)/

(もう昨日)病院の帰り、六時の回に間に合うか
ヒヤヒヤしてたんですけど
昨日は比較的待ち時間が短くて・・・(神のご加護?)
もう最高でした♪

とにかくとっても良かった\(^o^)/
ああー
まだ感動の余韻が消えません。

マキもヘビメタってよくわからないんですけど
二人の人間性が音楽を飛び越えさせるというか。
マキは観終わっても
多分ヘビメタって個人的に聴かないと思うんです。
でも、この二人の大ファンになってしまったので
アンヴィルは応援したい♪
(↑成功させたいですよ・・・)

個人的には
感情丸出し派のリップスと寡黙なロブの関係に
マキと妹が重なっちゃって・・・。
だから、ロブには大いに同情なんです。
(マキはどー考えてもリップスだもん)
「リップスの爆発は大変だとは思うけどこらえてあげてっ」
と思っちゃいました。

こんなステキな作品を記事にしてくれた
ひめさんに大感謝です\(^o^)/
本当に
どうもありがとう。

マキ(感激派)より
ひめさんへ(はあと)

おお観てきましたか!
実は私もいまだに余韻を引きずっているんですけど(笑)。
やっぱりあの2人の魅力ですよね!

リップスは欧州ツアーに出て、最初の野外フェスで昔共演した有名人と
出会って喜んで話しかけるんだけど、ふつう、30年以上やってて売れなかったら
どこかひねくれて、あんなに無邪気でいられないと思うんです。
こいつは、ある種の天才だなと心震えました(笑)
ロブはリップスと別れて別の道を行ってもよかったと思うけど、
おれはこいつと一生やっていくという潔さがあって、
でもたまに迷うところも人間らしい。
でも絶対、リップスと一緒にいて楽しいんだというのが分かる。
だから私はロブに同情はしなかったですよ。

そして同じく今後もヘビメタは、たぶん聴かないです(^-^;

見てきた!
も~~~ばかばかばか~~~~happy01
半世紀生きたおやじだってのに・・・
大人になりきれてないような。
少年のようでおかしかった。

なぜか笑える。

なぜか泣ける。

「愛」だね「愛」(笑)

日本人って、、、基本メジャー贔屓だし、時代の波に流される人が多いのも事実だけど。
ヲタク人口も凄いものねーーーー!
あ、ヲタクってのは・・・この場合は違うかsweat01 コアなファンがね。いるよね。

日本で売れるのはプロモーション次第で、どうとでもなりそうな気がするよ。
映画の帰りにCDを買って帰る人もいっぱいいるみたいだし。
がははは~皆単純だねー。
いいじゃん!いいじゃん!日本人!

>えむさん
こんばんは!
も〜ばかばか言っちゃう気持ち分かりますよ!
アンヴィルのファンは間違いなくヲタクでしょうね。メタルの。
あの会場にいた多くは、あの後に出たバンドのファンだろうけど、
まあいいじゃんと思いました。
ちゃんと聴こうとするから偉いよね〜。

CD買ってるのは、応援したいという気もあるんでしょうね。
でも、日本で騒ぎすぎて毎年来るようになったらどうしようと心配してるcoldsweats01
て、そこまで騒いでないか…。
DVDになってから評価が上がる映画だね、これは。

ヒカさん、
それがね、何かであの幕張のライブに行ってた人のコメントを見たんだけどね、
アンヴィルの後のなんとかってバンドの時はオーディエンスはほとんど後ろで座って休んでたらしいよ。

クラウザーさんの追っ掛けも同じように熱い人たちだったし!(笑)
ありがたいよねぇ。ファンは。

>えむさん
えええ、そうなの?
じゃあ本当に1984年以来のお帰りなさいライブだったんだ。
若い子が多かったみたいだけど、みんなよく知ってるなあ。
それはそうと、アンヴィルは歌詞はどうなんだろうね。
映画観る限りじゃ、歌詞に問題ありそうだったよね(笑)。

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