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2009年9月21日 (月)

やはり風俗描写が面白い

王命捜査担当、ニコラ警視の事件シリーズ第2弾。

『鉛を呑まされた男』ジャン=フランソワ・パロ著/吉田恒雄訳
(ランダムハウス講談社 2009年邦訳)


1761年パリ。ルイ15世の娘アデライード王女の側近であるリュイセック伯爵の館で、変死体が発見された。醜くしぼんだ老人のような遺体は、なんと伯爵の若き子息のものだった。現場は密室で、伯爵も息子は自殺したのだと主張するが、警視ニコラは殺人だと直感する。伯爵は何を隠そうとしているのか? 持ち前の妄想力と正義感で捜査を始めたニコラは、事件の裏に、ある秘密組織の存在を嗅ぎつけ…。(文庫裏表紙より)


Photo 死体の顔が老人のようにしぼんでいたのは、漏斗を使って溶けた鉛を呑まされるという拷問にあったからでした・・・本のタイトルになっているのでネタバレとは言えまい?


本作も1作目と内容に遜色はないと思うけれど、1作目のほうがサクセスストーリーという分かりやすいテーマがあっただけに楽しめた。本作は、ポンパドゥール夫人とアデライード王女の確執、イエズス会追放など、フランスの歴史をある程度詳しく知っていないと本当の面白みは分からない気がする。歴史小説の側面がより強くなった感じ。文庫の表紙はこんなんだし、主人公も正統派すぎるけれど、歴史好きには意外と歯応えのある内容かと思います。

それにしても風俗描写は、本作もまるで見てきたように鮮やかでした。

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