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2009年8月18日 (火)

J・ウォーターズやB・レヴィンソンでおなじみの…

ボルチモアを舞台にした女性探偵テス・モナハン・シリーズ。1998年MWA賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。


『チャーム・シティ』ローラ・リップマン著/岩瀬孝雄訳
(ハヤカワ文庫 1999年邦訳)


Charmcity 主人公のテスは、新聞社の倒産で記者の職を失い、現在は知人の法律事務所で働きながら探偵としての独立を目指している。ある日、バーを経営する伯父が何者かに襲われて昏睡状態に陥り、伯父がどこかから連れてきたドッグレース用のグレイハウンドを預かるが、その直後からテスの周りを謎の男たちがうろつき始める。
そんな矢先、テスのかつての職場のライバル新聞社から、調査の仕事が舞い込む。地元ボルチモアにプロ・バスケットボールのチーム誘致を発表した実業家の、過去を暴露する記事が勝手に紙面に掲載され、その犯人を見つけてほしいとの依頼だった…。


裏表紙に新シリーズと書いてあったから、これが1作目だと思ったのに、読んでいて何かおかしい・・・著者紹介欄を見て、実は2作目であることに気づく。海外ミステリシリーズの場合は、賞を取った作品から翻訳ということが当たり前にあるので混乱する。

主人公テスは大柄でナチュラルビューティーなスポーツウーマン。クロウという名の年下のバンドマンの恋人がいるが、このクロウが最近よく言われる草食系で(げっ、嫌いな言葉なのに使ってしまった)、その彼に対して煮え切らない態度を取るテスもいかにも今風、等身大の29歳の女性として描かれている。こういうところは女性作家らしい。

「チャーム・シティ」という愛称をもつボルチモアを描いたシリーズとして評価されているようだが、そのリアリティを感じ取るにはやはり1作目をまず読む必要がありそうだ。

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