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2009年7月 5日 (日)

謝らない女

ケイト・ウィンスレット主演、ドイツ人作家ベルンハルト・シュリンク原作の映画を先週観ました。

「愛を読むひと」(2008年 アメリカ/ドイツ)
★★★☆

1958年のドイツ。15歳のマイケルは偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナに心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。やがて度重なる情事のなかで、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することがふたりの日課となる。ところが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす…。(allcinemaより)

(以下ネタバレ)


Thereader 後半、ナチスドイツ時代のある犯罪が大きくかかわってくるストーリーで、一方で、文字の読み書きが重要な場面をつくっていて、使われているのは英語。後で思い出すと、すごくちぐはぐ。少年が大人になった姿をレイフ・ファインズ(当時46歳)が演じ、ウィンスレット(当時33歳)はそのまま老けメイクをして演じ通すのも変な感じ。


それはそれとして、ハンナのような人間は男女問わずいるいる!と思った。他人には愚かに思えても、何がその人にとって死にも値する屈辱かなんて分からないものだ。少年を誘惑する場面から人生の最後の場面まで、一本筋の通ったハンナの誇り高き態度は、強烈な劣等感の裏返しとして身につけてきた自尊心がなせるものかもしれない。読み書きができないことを認めるよりも、重い刑を受けるほうを選んだハンナの思いを、唯一事情を知っているマイケルが悩み苦しみながらも尊重したのは、非常に困難な問題をはらみながらも、自分自身は好感をもって観た。

少年マイケルがハンナと初めて関係をもった後、家族との食事の場面で、「おれは女を知ってるんだぜ」という顔で、ニヤニヤしながら厳格な父親をはじめ家族一人一人の顔を見回すところがちょっと面白かった。

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コメント

ヒカさんは10数年くらい前のこの大ベストセラー「朗読者」は読んでいたの?
私は未読でこの映画観ました。
その昔ミュウミュウ主演の「読書する女」(仏映画)てのを観たことがあって、ケイト・ウィンスレットがその役割だとばっかり思ってたよ。
しかし、ヒカさんの言う通りだね。ナチスドイツと文盲のテーマってのを、朗読までもが英語で語られるってのは、奇妙だね。映画化権を買い取ったのは、くしくも同じ時期に亡くなったアンソニー・ミンゲラと、シドニー・ポラックだったからねぇ。独版・「朗読者」は存在しないのかな?
私は先月旅行した英国で、まぁ、相手の言うことなかなか聞き取れないってのに、落ち込んでサ、そうかぁ、こうして本とテープで勉強してみるかなぁ~って思ったりしてたわ。
レイフ・ファインズっていうのは、毎度毎度、苦悩し、不幸を背負った役係りなのねえ。

>アモさん
あれ?またイギリスに行ってたんですか! 毎年恒例になっているのでは追っかけ。英語といっても地域によってかなりなまってるんでしょうね。

レイフ・ファインズにはスカシた役がよく似合う。村上春樹の小説の主人公なども似合うかも。

映画の原作は・・・手に取って棚にもどしたことはあります(笑)。
ポラックとミンゲラは最近一緒に製作に名を連ねることが多かったようですね。「愛の落日」を観たときに2人の名前をみて、おおーと思いましたけど。特にポラックの名前があると、ハズレはまずないだろうという安心感が・・・。

海外行きたい〜。この秋に考えていましたが、貯金しない私もさすがにマイナスはまずいだろうと諦めました。でも代わりに違うこと(ライブなど)で散財中です。あ、その点はアモさんと同じか笑

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» 映画『愛を読むひと』を観た感想 [映画初日鑑賞妻]
★★★★★結局何もせずに、ごく普通の結婚をするマイケル。自分が幸せな時は不幸な女のことは忘れてしまう。結婚が失敗して、初めて孤独というものを知るのだ。再会のシーンは秀逸だった。どちらも名演技。 素晴らしい。... [続きを読む]

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