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2009年7月19日 (日)

現代ハードボイルドの傑作(らしいです)

『さらば甘き口づけ』ジェイムズ・クラムリー著/小泉喜美子訳
(ハヤカワ文庫 1980年邦訳)


十年前に行方を断った娘を探してほしい——酔いどれの私立探偵スルーは、捜索を依頼されていたアル中作家を探しあてた酒場の女主人から、次の仕事の依頼を受けた。アル中作家とともにわずかの手がかりを追い始めたスルーが見た悲劇とは? (出版社サイトより)


Thelastgoodkiss あとがきによると「文学的にはチャンドラーの私生児」を自ら名乗るクラムリー。この小説は「The Last Good Kiss」との原題からもうかがえるように、とりわけチャンドラーへの敬意を表した作品になっているようです。

当の『長いお別れ』を私は20歳前後に一度読んだきりだけれど、「こういうものか」程度の感想しか持たなかったと思うのだよね。いま読んだら行間から感じ取れるものがきっと違っていたのでしょう。この手の探偵小説を、数カ月ぶりに手にして「あ〜、気持ち落ち着くなあ」と思いながら読んでいた。精神安定剤のようなところがあるらしいです、下戸で女の自分にも。


しかし、自分が女だからでしょうか、ベティ・スーのことは、結末に近づくほど、信用ならないしたたかな女との予想を募らせていました。思っていたよりロマンチックでしたねぇ。

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