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2009年6月21日 (日)

工作チーム名はバビロン・シスターズ

このところ休日になると頻繁におきる吐き気を伴うひどい頭痛。それも特に予定のない週末に限って、と思って調べてみた。「週末頭痛」という症状らしい。毎日「あと何日会社に行くと休み」と指折り数えながら働いているからのようだ。(・・・この後、いつものように職場のグチを書きなぐってみたが、よけいに気分が悪くなって削除)


『聖なる比率』デヴィッド・ヒューソン著/山本やよい訳
(ランダムハウス講談社 2008年邦訳)

クリスマスの5日前。ローマはいつにない大雪に見舞われていた。そんななか、閉館後のパンテオンに侵入者がいると通報を受けたローマ市警刑事ニック・コスタは、相棒のペローニとともに現場へ向かう。どうせ行き場をなくしたホームレスに違いない・・・。だが、天窓から雪舞い降りる幻想的な神殿で彼らを待ち受けていたのは、背中に不可解な紋様が刻まれた女性の全裸死体だった——。熱血新米刑事コスタシリーズ、第3弾! (裏表紙より)


Sacredcut ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図で有名な聖なる比率(セイクリッド・カット)の構図。古くからあるこの概念に基づいた建造物で見つかる死体には、やはり聖なる比率をもった謎の模様が刻まれている・・・パンテオンで見つかった死体は、すでに世界中で起きていたアメリカ人ばかりを標的にするこの連続殺人の最新の被害者だったのだ。
ということで、ローマで起きた殺人事件にも、アメリカFBIがしゃしゃり出て捜査権を奪い、なぜかイタリアの諜報機関SISDEも、コスタらローマ市警の独自捜査を妨害する。彼らはいったい何を隠しているのか?というのがハイライトになっているミステリなのだが・・・。


(以下ネタバレ)
イギリス人なのにイタリアを舞台にしたミステリを多く書いているデヴィッド・ヒューソン。前に読んだノンシリーズの『ヴェネツィアの悪魔』もそうだったが、読んでいる途中で緊張感が途切れてしまうところがあります。『ヴェネツィア』のほうは後半になって盛り返したが、これはいろいろと腑に落ちないところがあるまま終わってしまった。湾岸戦争の後遺症を抱え、アメリカ政府に見捨てられた犯人に同情的なところがうかがえるのだが、どうしてこのような手の込んだ殺人をおかしたのか、理由を説明されてもこじつけにしか思えなかった。


でも、シリーズで読んでいたら、違う楽しみがあるのでしょう。イタリアの警察組織のはぐれ者コンビと、彼らの上司のファルコーネ警部との関係が、この巻で変化していく課程とか。また、クルド人のホームレス少女のエピソードは心温まる。
スティーリー・ダンの曲が何曲か題材に使われていました。著者が好きなんでしょうかね。

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コメント

体調いかがですか?「週末頭痛」なんてあるんですね。
昨日たまたま家族と「サザエさん症候群」の話になったのですが
仕事や学校に行く人は多かれ少なかれこういった症状が出るんでしょうかね~。
私は家族が出払って1人になれる週始めがすきです(^^;
お大事に。。

>ふぁびゅらすさん
以前は寝過ぎると頭痛がおきていましたが、
今はいつもどおりの時間に目が覚めてしまうのに頭痛なんです。
気がゆるむと起こるみたいで。お気遣いありがとうございます。

>私は家族が出払って1人になれる週始めがすきです(^^;
もしかしたら「月曜頭痛」ってのもあるかもですね!

ヒカさんとは同年代なので、なんだか、自分が抗しがたい体や精神の変調に見舞われるっていうのは、凄くワカるよ。私は、バカでズボラなくせに色々考えるタチで、不眠症にすぐなっちまう。それから逃れたく、眠気を欲しがるから酒を呑む…もう悪循環だね。
寝る時の本はエッセイを選んでたりするけど、あまり効果ないね。小説は?面白くなったらそれに引き込まれて、ますます寝られないとか…

『聖なる比率』は、別に眠る時に…ではないけれども、やはりスティーリー・ダンの曲をいろいろディティールで出してくるならば、興味深くなりますが、お薦めの一冊ですか?
想像するに「DEACON BLUES」とかも「Bad Sneakers」とかも…ってね。

>アモさん
するどい! そのとおりでディーコン・ブルーは使われています。なにせダン・ディーコンという人物が登場しますから。でもね、作品にうまく溶け込んでいるかどうかは・・・翻訳なので、歌詞が関係していても、私には分からないし、「バビロン」と「ディーコン」という言葉と、ヒットした年代くらいですかね、絡んでくるのは。お薦めかと聞かれるとう〜ん・・・。

寝る前にいろいろ考えて頭がさえてしまうってわかる! 私の場合は翌日の仕事のことをつい考えてしまって、最近は夢も仕事の夢・・・。若い頃は気分転換がうまくいっていたのになあ。お酒はかえって睡眠が浅くなるらしいね。
寝る前に読む本は何がいいか・・・私の場合はやはり現実逃避の小説か?
でも、読んでいるとすぐ眠くなるのに、読むのやめて寝ようとすると、眠気が消えてしまう。こんな状態で、ほんと睡眠時間が減った。
おかげで、帰りの電車で座れてしまうと居眠り。今日は5駅先まで乗り過ごしました笑

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