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2009年6月 8日 (月)

5月に観たDVD映画(2)

「天地人」が、つまらないを通り過ぎてくだらない。
といって、ほかに見ているドラマもなし。NHKで日曜の深夜にやっている「わたしが子どもだったころ」は純粋なドラマではないけれど、面白いことが多い。

近所のツタヤが毎週、曜日をずらして半額デーをやっている。前日にお知らせメールが来るものだから、借りてきて明日は半額と気づいたときは本当に腹立たしい。


「やわらかい手」(2007年 ベルギー/ルクセンブルク/イギリス/ドイツ/フランス)

★★★★
Photo ロンドン郊外の田舎町に住む初老の寡婦マギーが、生まれつき難病の孫に最後の望みの手術を受けさせるため、息子夫婦にも内緒で始めた仕事とは…。

これは題材の勝利! 日本の性風俗商売のアイデアが、こんなヒューマンな物語の題材に化けるとは感動もの!笑
最初、息子の嫁がなぜあんなにマギーを嫌うのだろうかと思っていた。要するに、夫や周囲にも一度もさからったことのないような大人しくつまらない人間としてマギーを見ていたんだろう。マギー役のマリアンヌ・フェイスフルがまた、見るからにそんなオバサンを演じていた。しかし、やむにやまれぬ事情からいかがわしい世界とかかわることになり、恥と闘いながらも意外な能力によって自信を深めていく。といって、決して目的を見失うことなく、やがて風俗店のオーナーまで軟化させてしまうのは彼女に備わっている母性の力ってやつか。手術のために異国へ旅立つ孫との別れの場面は、ニヤリとするほどかっこいいお祖母ちゃんだった。物語の先が気になります…。


「つぐない」(2007年 イギリス)
★★★★
13歳の少女がついた嘘が姉とその恋人の運命を狂わせてしまう…。イアン・マキューアンの『贖罪』の映画化。ジェームズ・マカヴォイが人気と聞いたけれど、これ観て納得したわ〜。空想に耽ながら手紙の文面を考えているシーンの色っぽいこと!

イギリス政府官僚の娘と使用人の息子の恋、無実の罪で投獄される恋人、フランスの戦場に送られた男をロンドンの病院で戦傷者の介護をしながら待つ女・・・ラブロマンスの王道をいくストーリーを楽しんで観ていたものだから、少女が大人になってから3人が顔を合わせる場面の唐突さと、そのあとの種明かしに、驚くというよりは少し興ざめだった。でも、映像は良かった。マカヴォイが手紙を書いているシーンをはじめとして。


「ペネロピ」(2006年 イギリス/アメリカ)
★★★★
先祖にかけられた呪いによって、豚の鼻と耳を持って生まれたイギリスの名家の娘ペネロピ。同じく名家の男性から得られる真実の愛のみがその呪いを解くことができると信じる母親は、ペネロピに次々とお見合いをさせるが…。

ペネロピ役のクリスティーナ・リッチは豚鼻でも十分にかわいいので、言い伝えどおりに呪いが解けた場合はルックス偏重映画となって教育上よろしくなさそうだし、呪いが解けなければつまらない結末になるだろうし、どうするんだ?と思いながら観ていた。うまいところに持っていきましたね。
たまたまこれにもジェームズ・マカヴォイが出ていたが、「つぐない」の時代コスチュームのほうが似合っている感じ。


「コーヒー&シガレッツ」(2003年 アメリカ)
★★★☆
ジム・ジャームッシュ監督による、コーヒーとタバコをめぐる11のエピソードを綴った短編集。個性的な俳優とミュージシャンが2人ずつ実名で登場し、コーヒーと煙草を手に、しょうもない会話をするだけの内容だが、モノクロだと煮詰まって冷めたコーヒーですら美味しそうに見える。そんなふうに想像を促す。最後に登場するおじいちゃん俳優2人のエピソードでぐっと締まった。人生しんどいことの連続であると身をもって知っていそうな年寄りが、コーヒーや煙草を一服している姿は、それだけで絵になるのだ。


「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」(2007年 アメリカ)
★★★
学生気分から抜け出せないままふらふらした生活を送っていた男と、TV局で働くキャリアウーマンな女が、酔った勢いで一夜をともにし、運悪く妊娠してしまうというドタバタコメディ。
下ネタのオンパレード映画で、映画公開はR15だったようだが、レンタル店のDVDにはR18のステッカーが貼ってある。出産シーンが引っかかったんだろうか。あれが18禁なら、先日見たバーン・アフター・リーディングも18禁てことになるのか(笑) 確かに悪のりとしか思えないカットだったが、そんな映像もしれっとして挟みつつ、印象としてはほのぼのホームコメディ。


「最高の人生の見つけ方」(2007年 アメリカ)
★★★
入院した病院で同室となった孤独な富豪と、家族には恵まれた自動車整備士。対照的な人生を歩んできた初老の男2人が、ともに末期ガンで余命わずかと宣告されたのをきっかけに、死ぬまでにやり残したことを実現させようと、一緒に旅に出る…。

題材のわりにノーテンキな内容で。お金持ちだからできることを見せられても、それじゃ貧乏人はひがむだけだよ。ラストも、力のあるものがああいう横着を他国で行うのは思い上がりがすぎるんじゃないかってしらふで考えたよ。ロブ・ライナー監督作品は、もはや私のようなひねくれた人間向きじゃない。でもジャック・ニコルソンはやっぱり上手いね。彼の演技は楽しめた。


「歩いても 歩いても」(2008年 日本)
★★
外国向けに作られた日本の生活文化紹介映画「里帰り編」という感じです。どの人物のキャラクターにも魅力が感じられないので辛口にならざるを得ない。是枝裕和監督。

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コメント

「つぐない」は画像がきれいでしたね~。
時系列がいったりきたりで、?ってところもあったけど、見直して納得。
最後の三人の場面は「へ?」という感じでしたが
それも納得っちゃー納得。
戦争に行った彼氏の行く末は悲しすぎました。
贖罪というけれど、それで賞をもらってるんだから、良いネタがあったね・・って意地悪く思っちゃいましたsweat01

>ふぁびゅらすさん
そうそう、私などは見終わったあとに
え?贖罪なんてあったっけと思ったくらいピンとこなかったですよ。
贖罪の意味がよく分かってないんですけどね。
本人たちがもういないのに、自己満足だけだろうと思ったけど、
キリスト教では違うんでしょうか。
バネッサ・レッドグレーブが出ていても
最後のほうの印象が薄かったです。

ひめさん、こんばんは♪

>「わたしが子どもだったころ」は純粋なドラマではないけれど、面白いことが多い。

実は・・
マキも(母のすすめで)みてるんです♪
これ、いいですよね!

「ペネロピ」はマキ的に、見損ねた作品なんでした。
(やー、いまだリッチファンだったりもするので・・・)

>人生しんどいことの連続であると身をもって知っていそうな年寄りが、コーヒーや煙草を一服している姿は、それだけで絵になるのだ。

本当に、そう感じました。
ゆるい映像に、頭がからっぽになってよかったです。

>もはや私のようなひねくれた人間向きじゃない。でもジャック・ニコルソンはやっぱり上手いね。

一緒一緒ヽ(´▽`)/

ニコルソン上手すぎるっ!
主役二人の演技だけで、もはや(何もいらない)作品ですよね♪

マキ(今、シャーデー)より

マキさん、こんばんは。
「わたしが子どもだったころ」、ひそかにファンの人が多いのかな?
ときどき何処で見つけてきたんだろうと思うくらい子役がそっくりで
感心してます。で、演出も凝っていることが多い。
芸能事務所などのしがらみがなく、素人同然の子役を使って、
演出家も自由にやらせてもらえていそうなところがあって
それがたまに大化けするんじゃないかと思います。

ペネロピは小物などがかわいいです。
リッチは年齢不詳・・・私も好きです。

ニコルソンは・・・あのつぶらな瞳でぜんぶ伝わってくるんですよね、
ほんとすごい。フリーマンも悪くないけど。

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