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2009年5月 4日 (月)

イーストウッドの偏屈爺っぷり

その存在感。いやいや渋くてかっこいいすね。口の悪さは痛快でもある。映画を見終わった後に、指でピストルを撃つポーズをこっそり真似する中年男性が続出かと思われます。

「グラン・トリノ」(2008年 アメリカ)
★★★★


Photo 元フォード工場組立工のウォルトは、妻を亡くし、子供や孫たちからは煙たがられ、今ではアジア系の移民が多くを占める住宅地に独りで暮らしていた。隣りに住むのもモン族の一家で、朝鮮戦争帰還兵のウォルトにとっては彼らはアジアでの苦い体験を思い出させる忌まわしい存在に過ぎなかった。しかし、ある騒動を通じて交流が生まれ…。クリント・イーストウッド監督・主演作。


(以下、ネタバレしてます)

マカロニウエスタンやダーティーハリーなど過去の一連の主演作においてイーストウッドが演じてきたタイプの男なら、その人生の幕引きはこうでなくちゃという美学が、もろ現れた作品になっていると感じました。この作品をもってイーストウッドは映画主演俳優を引退すると噂される理由もよく分かる。

しかし、「ミリオンダラー・ベイビー」もそうだったけれど、その男の美学ってやつが、独り善がりに感じてしまう部分もあります。なぜ大きな犠牲を払うのが普通の若い女性なんだろうってところで引っかかってしまう。男だけの世界でやってってくれよと思う。そうしたら、ラストにイーストウッド本人の歌が流れても大目に見るのに笑

でも、少数民族であるモン族にスポットを当てて、俳優も素人を含めちゃんとモン族から選んでいるところが良かった。アメリカ映画でここまでアジア俳優の選出にこだわるのは珍しいのではないか。イーストウッドくらいの立場だからできることでもあろう。

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コメント

この映画まだ見てないんだけど、ラストでイーストウッド本人の歌が流れる・・というくだりで、思わず吹いてしまいました。
いや、ちゃんと意味があるんだろうけれど、そうなんだ~~( ^ω^ )
イーストウッドの爺っぷり、見てみたい~。

>ふぁびゅらすさん
やっぱり吹くよね(^-^;
前から歌は歌ってましたが、決してうまくもないのよね…。
でも、西部劇の頃のイーストウッド思い出す場面などがあって楽しいです。

家族との深い深い溝、カトリック教会との関わり合い……「ミリオンダラー・ベイビー」と重なるトコ多々ありましたね。とはいえ、70年代のあの、怒りに満ちて、仇うちまくった西部劇、「ダーティ・ハリー」シリーズを思い起こすと、とても感慨深い話であり、イーストウッドだからこそのこの役ってもんなんだろね。
良質で、好きな映画だし、泣けたシーンもあるんだけど、「ミリオン~」の時同様に、「なんで、そこまで家族を、バカ扱いして、貶めちゃうんだろぉなー」って思うよね。息子たちは、じーちゃんが不機嫌になるってわかってるなら、孫をまともな格好でグランマーのお葬式に出させりゃイイじゃんとか、ツっこんじゃうけどね……実際、イーストウッドはソンドラ・ブロックはじめ、その後の奥方とか、しまいには、お金かい?って…苦労したのかね?
タオは、なんか、いま宇宙に行ってる若田光一さんと似ていなかった?

>アモさん
てっきり脚本にもイーストウッドが関わっているものと思ってたよ。そうではないんですね。でも、最初からイーストウッドありきで書かれたように思えるくらい、イーストウッドがこの役を演じる面白さがありました。宗教と地域の関わり、朝鮮戦争の後遺症?が題材になっているところも面白かった。

家族の扱いが最後まで軽かったよねえ。あそこまで露骨に嫌な家族にしなくてもと笑。おばあちゃんの葬式で子供にあんな格好させないよね、普通。イーストウッドの家庭事情はよく知らないんだけど、ジャズベーシストの息子はお気に入りか?

そういえば似ているね、タオ。というかモン族の顔は、日本人によく似てたね。

お!カイル・イーストウッドですね、ベーシストの息子。
昨日テレビに出てました。なかなかイケメンでかっこよかったです。
でも、やはり、若かりし頃のイーストウッドの方が甘渋くて(?)いいなぁ~。

>ふぁびゅらすさん
私はよく知らなかったんですけど、アメリカではジャズベーシストとして
普通に人気があるみたいですね。
若い頃が甘渋いって分かりますよ! シャーリー・マクレーンが出ている
「真昼の死闘」はラブコメみたいで、そんなのも好きでした。

しかし、あっちもこっちも2世、3世ばかりですですね(゚ー゚;

やっと観た!
宣言通り酷評しておいた(笑)
どう奮発したって★は4つだね。

>>あそこまで露骨に嫌な家族にしなくても

そう?そんな嫌な感じだった?かなりフツーだと思った。
そこは個々の感覚の違いかね。

自分の余命を知って、珍しく弱気になって息子に電話するところさ。
あの時、息子は仕事中で用件も聞かず切ってしまうんだけど、
『あのオヤジが電話?』みたいな、ちょっと息子が首を傾げるじゃない?
何だかんだ言って親子だよな・・・と思ったシーン。
父親が頼りたくなるのは息子だし、父の変化に気付くのも息子。

にしては、あまりに可哀相なオチが付いてしまったけどね。

タオは、えなりくんに見えたよ(^_^;

>えむさん
お疲れさまです。
宣言なんてしてましたっけ?笑

嫌な家族というか、類型的すぎて新鮮みなく、少々鼻白んだってところです。
でも、これもミリオネア同様、おとぎ話かもしれません。
感じ方はいろいろですね〜。
私は逆にオチが可哀想ともなんとも思わなかったもので。

まだ見れてない私(^^;
なるほど「おとぎ話」ですか~。
ミリオンダラーベイビーにしても親子の描き方が
あんまりハッピーじゃないですよね。
そういう設定の方が共感を呼ぶんでしょうか?
早く見たい~。

移転先がやっと決まりました。
いつまで続くか分からないけど、ぼちぼちやってみます。
ヒメヒカゲさんのところ、リンクさせていただいていいですか?

ふぁびゅらすさん、こんばんは。
お知らせいただきありがとうございます!
もちろんリンクいただけるとうれしいです。
私のほうはお断りなしにリンクしてしまいました、よかったでしょうか…。

今回の映画はくすっと笑えるところもたくさんありました。
タイミングがあえばいいですね。

ハハハ・・・可哀相なオチ・・・ってもちろん皮肉ですよ(笑)
私も全然可哀相と思わなかったです。

今日、クライヴ・オーウェン観に行きました♡
ザ・バンクが観たい~~~!上映終わってしまった~~~!

>えむさん
産業スパイ映画ですか? 共演者に萎えるんですが、
見ないうちから偏見は良くないかもしれない。
ジアマッティとくればシューテムアップみたいな部分もあるのかと
想像しますが・・・。
レッドクリフ後編もまだ見てない。そろそろ行かないとこっちも終わるね。

そうそう「デュプリシティ」ね。
共演者って、あのクチ裂け女のことですか!?
私、ジュリア・ロバーツ大嫌い!!!


私がおやじ好きになったきっかけ「クローサー」にも出てたわ(^_^;

>えむさん
少し検索してみたら、けっこう評判良さそうだねー。観たくなったよ。
ジュリア・ロバーツは、何をやってもジュリアというセレブさん扱いだから
仕方ないね。

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