« 今度はガリレオ | トップページ | Doblogが! »

2009年5月27日 (水)

5月に見たDVD映画(1)

感想を書く気なら見終わってすぐに手書きででもメモっておくべきなんだろうが、面倒臭くてだめです。一気に感想をアップしようと思ったけれど、思い出すのに時間がかかるので分けることにしました。ちなみに、なぜDVD限定かというと、うちのテレビは地上波しか見られないからです。


「4ヶ月、3週と2日」(2007年 ルーマニア)
★★★★★

4チャウシェスク政権下のルーマニア。法律で禁じられた中絶に臨むルームメイトを手助けするために奔走するオティリアの、辛く長い一日…。2007年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。

女子学生だってタバコなどの密売品を見知らぬ人物から堂々と買うくらいの度胸はついている独裁政権下。しかし、中絶は大罪らしく、手を貸した者も罰せられる。映画の最初のほうではルームメイト2人が何かを企てているのは分かるが、何をしようとしているのか確信が持てないままじらされる。そして、そのイライラはそのまま未知の経験を前にした2人のよく分からない緊張感へと重なっていく。いや〜その後の展開は、こっちも吐きそうになったよ。

危険な中絶手術を受ける日に、足の脱毛をする場面をさりげなく入れるところなどが面白い。途中から、妊娠した当人ガビツァの他人事のような暢気さにイラッとくるが、それは主人公のオティリアの立場から彼女を見ているからで、気心の知れた1対1の人間関係で、たまにうまく噛み合わないときはまさにこのようなものだなと、何度か苦笑いしているうちに、2人が愛おしくなってきた。

終盤、ホテルのレストランで、相変わらず懲りてなさそうなガビツァを前に、オティリアも緊張の糸がふっと切れたような顔でちらっと窓の外(カメラのほう)を見る場面、およびその直後にかかるエンディング曲の組み合わせが良かった! エンディング曲で映画の印象がこれほど変わった映画は初めてかも。


「善き人のためのソナタ」(2006年 ドイツ)
★★★★

体制派市民の密告も横行している1984年の東ベルリン。国家保安省の局員ヴィースラー大尉は、著名な劇作家とその同棲相手の舞台女優を監視して反体制の証拠を掴むよう、上層部から直々に命じられるが…。

国家の未来を真面目に信じるヴィースラーは、秘密警察としては優秀ながら見た目の冴えない男で、監視されるほうは芸術の才能も豊かな美男と美女なのだ。ヴィースラーの心変わりはソナタがもたらしたというよりは、美男美女だから成り立つドラマチックな愛の世界に魅入られてしまったようでした。

ドイツ統一後に、東ドイツ時代の秘密警察の資料が閲覧できるのは以前読んだ小説でも題材になっていたが、元局員の氏名や住所まで公開されているのは驚くよ。日本だったらそこまで厳格なことはやらなそうな気がする。


「奇跡のシンフォニー」(2007年 アメリカ)
★★☆

孤児の少年が生まれ持った才能である音楽を媒介に、まだ見ぬ両親を探し求めていく姿をファンタジックに描く…(allcinemaより)。
音楽が題材の映画が好きなので観ましたが、オカルトな要素が核をなしている偶然の多いストーリー。どういった年齢層を対象にした映画か分かりません。どことなく新興宗教に似たにおいがする。ストーリーは「オリバー・ツイスト」を意識していると思う。


「容疑者Xの献身」(2008年 日本)
★★☆

テレビのサスペンスドラマを見ていると、判官贔屓もずいぶん安っぽくなっている。殺人の動機が身内の仇討ちというのはともかく、目撃されたから強請られたからという理由で次々に殺人を重ねていき、最後に犯罪がばれて告白する場面の演出があまりに湿っぽい。その湿っぽい演出に騙されそうになるが、リアルだったらとても同情する気にならないクレイジーな犯人ばかり。まあストーリーもまんねりだし、TVドラマならこのようなものを見せられても、ふーんで済ませてしまうが、映画となると評価は辛くなる。容疑者の石神は自己満足なだけのサイコパスで、その行為を「献身」と名付けたところがホラーだが、感動作と勘違いさせてしまうつくりが、ああやっぱりテレビ局の作った映画だなと。そして、いろいろな理由から、あのトリックが成功する確率は相当に低いと思う。原作はどうなっているのか知らない。


「Mr. ウッドコック 史上最悪の体育教師」(2007年 アメリカ)
★★

本国ではそこそこヒット、日本では劇場未公開のコメディ映画。ビリー・ボブ・ソーントンとスーザン・サランドンが出ていて、つい期待してしまったが、途中あまりに退屈で見続けるのを止めようと思ったこと2度、3度。相性の悪い笑いほどしょうもないものもない。でも、生意気な生徒や小うるさいPTAに辟易している学校の先生には痛快なところがあるかも?

« 今度はガリレオ | トップページ | Doblogが! »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/29826788

この記事へのトラックバック一覧です: 5月に見たDVD映画(1):

« 今度はガリレオ | トップページ | Doblogが! »

インデックス

無料ブログはココログ