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2009年4月25日 (土)

ジェリー・ルイスなんだが(笑)

クライムコメディ小説の名手カール・ハイアセン、読むのは2冊目。「このミス」など年間ミステリランキングで評価の高かった作品。

『復讐はお好き?』カール・ハイアセン著/田村義進訳
(文春文庫 2007年邦訳)


Photo結婚2年目の記念として参加した客船ツアーで、夫チャズによって夜の海に突き落とされたジョーイは、命を救ってくれた孤島住まいの男ミックの協力を得て、夫への復讐を決意する。そして、まずは自分の命が狙われた理由をさぐろうとし、フロリダの大湿地帯エヴァーグレースの水質調査を仕事にしている夫が、どこかから賄賂を得ているらしいことをつきとめる…。

最初から最後まで笑える! 自然嫌いでナルシストな夫チャズが、とことんマヌケに描かれていて痛快! ちょっと年齢はいっているが、元捜査官のクールな男ミックも、チャズをいたぶるための脅迫電話ではいきなりチャールトン・ヘストンやジェリー・ルイスのものまねを始めるもんだから笑える。若いもん相手に、そんな物まねするところがいかしてるぞ笑

「そいじゃーね、チャズ」
「待ってくれ。ひとつだけ訊かせてくれ。今回の物まねのことだ」
「それがどうしたんだーい」
「ジム・キャリーだろ」
ミックは言った。「金額はたったいま倍になったよーん」

まあとにかく、わさわさ出てくる関係者がみんな面白いキャラクターだというところがこの本の魅力ですね。ネタバレになるけれど、特に好きなのは、悪徳農園主がチャズのために雇ったボディガードのトゥール。熊に間違えられるほどの毛むくじゃらの大男で、交通事故現場に遺族が立てる十字架を勝手に引っこ抜いてコレクションしている。このトゥールが、物語を最後は感動の光景で締めてくれるのでした。

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