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2009年1月17日 (土)

英国王は登場しませんが。

1930年代から60年代のチェコスロヴァキアを舞台にしたほろ苦コメディ。チェコのイジー・メンツェル監督が、同国の作家ボフミル・フラバルのベストセラーを映画化。

「英国王 給仕人に乾杯!」(2006年 チェコ/スロヴァキア)

背丈は小さくても百万長者になるという大きな夢を抱く青年、ヤン。田舎町のホテルでレストランの見習い給仕となった彼は、順調にステップ・アップを重ねていつしかプラハ随一の“ホテル・パリ”で主任給仕となる。一方、隣国ドイツではヒトラーが台頭、やがてプラハもナチスの占領下となっていく。そんな中、ズデーデン地方のドイツ人女性リーザと出会い、恋に落ちるヤンだったが…。(allcinemaより)

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いつもは★印の数で満足度を記録しておくのですが、何度も眠りに引き込まれてしまったので点付け不能。軽妙な内容でテンポもよく、風変わりな映像もいろいろあって、眠ってしまうような映画ではなかったのだけど・・・睡眠不足をためこんだ金曜の夜に映画を観るのは、もう止めておこうかと思います。

初老のチビ男=主人公のヤンが刑務所から出所する場面から始まるこの映画。15年の刑だったが、恩赦によって14年9カ月で出ることができたと本人のナレーションがかぶるところでクスっと笑いました。映画はそこから彼の回想になり、なぜ刑務所に入ることになったかまでのストーリーです。

大金持ちになってホテルを経営する夢を実現させるために、ヤンは少しばかり狡い手口を重ねてチャンスをつかんでいきます。それがいかにも棚ぼたを目の前にした小心者風情で憎めません。ヤンが目撃することになる富豪たちの酒池肉林や、ヤンが思いがけずかかわることになるナチスのレーベンスボルン計画などに比べたらかわいいものです。
しかし、一方には、ドイツに対して反骨精神を貫ぬくヤンの上司である給仕長や、貨物列車で収容所に送られていくユダヤ人の中にはヤンの知人もいて…。そして、物事をあまり深く考えず要領よく生きていたヤンも、ついには時局に裏切られる。こんなに力の抜けるオチはそうはないよなと思いました。

ラストがなぁ…。結局ユダヤ人への謝罪かって、あまり素直に受け止められなかった。時期が悪い。映画が始まる前にダニエル・クレイグ主演の「ディファイアンス」の宣伝も流れたけれど、これもイスラエルを支援するユダヤ人の情報戦の一環として作られた映画に思えてくるほどだったので、すっかりネット脳かしらね。

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