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2009年1月

2009年1月31日 (土)

Mel Brown

Last.fmで出くわした曲シリーズ。

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ブルース&ジャズギタリスト、メル・ブラウンの1967年のソロデビューアルバム『Chicken Fat』より
「Chicken Fat」

1939年にミシシッピー州ジャクソン生まれ。なので、御年70歳になられるメル・ブラウンさんは、60年代にエタ・ジェームスやジョニー・オーティスのバンドで活躍し、T・ボーン・ウォーカーやB・B・キングなど数々の有名ミュージシャンのスタジオワークをこなし、70年前後にジャズレーベルのImpulse!から数枚のソロアルバムも発表。その後、ボビー・ブランドのバンドに長く在籍し、一時はローカルな活動に戻っていたが、90年代になってソロアーティストとして復活・・・というキャリアを歩んできた人らしい。
ギターだけでなく、歌も歌います。たぶん純粋なブルースギターと比べたら、音が軽くて饒舌。でも、それが独特なノリを生むので面白い。もともとこの手のブルースとジャズの中間、いわゆるソウルジャズの演奏は、楽曲ともに好きです。

こちら↓は最近のメル・ブラウン。
http://jp.youtube.com/watch?v=OUHhdh45ncM
典型的なビバップフレーズを繰り出すソロの、なんとまったりとして燻し銀なことよ。

2009年1月25日 (日)

Curumin

今さらかも知れないけれど、Last.fmのラジオ機能が楽しい。ラジオ育ちですからね。次に何がかかるか分からないわくわくと、新たなお気に入りを見つける楽しみをまた思い出しています。
有名なアーティスト名をキーワードにすると、やはり有名なアーティストの有名な曲ばかりがかかるので、マイナーな、または自分がよく知らないアーティスト名をキーワードにしたり、ご近所さんのライブラリを再生して楽しんでいます。そのとき聴きたくない曲は飛ばしてしまえるのもいい。無料だし、聴ける曲はもちろん限られるが、知らない音楽に興味を持つとっかかりとしてはとても優れていると思います。

で、せっかくだから、気になる曲、面白い曲が見つかったらその都度ここにメモっていこうと思う。あくまでも聴きたてほやほやの第一印象で!


Photo_4

まずはブラジルのクルミンというアーティストの「Samba Japa」

歌のメロディや曲調と、ネタ使いされている日本の民謡との違和感のなさ。さらに、夏の夕暮れに遠くから風に乗って聞こえてくる盆踊りの音そのままの郷愁を感じて、調べてみると、クルミンは片方の親が日系2世ということでした。去年に2枚のアルバムの日本盤も出ていました。1st アルバムは他の曲もなかなか心地よい。欲をいえば歌声に、セウ・ジョルジくらいとまではいかなくてももう少し個性があればもっといいんだけれど。

この映像↓は、アップロードした人が撮影したようですが、やはり夕暮れの街がマッチしてる!
http://jp.youtube.com/watch?v=KXMcKNyu004


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Photo_3

先週、R&B界(ジャズとは言わずあえて)の大物サックス奏者、デビッド・ニューマンが75歳で亡くなりました。
以前に記事にしたことがあるけれど、彼のサックスが醸し出す世界が大好きでした。そんな私でも、日本の新聞でその訃報がちゃんと取り上げられていたのには少し驚いたかも。ご冥福を祈ります。代表的な演奏曲はやっぱりこれ! アルトでの演奏ですけどね。
http://www.davidfatheadnewman.com/hard_times.mp3

2009年1月23日 (金)

どこにでもある残酷

ついに来た!! 業績不振により今月からお給料5%減額(>_<)
トヨタが右向きゃどいつもこいつも右向きやがってーとつい最近までは思っていたけれど、その域を超えてしまっているということなのかしら…。もっと恐ろしいのは、現時点で、来月は一つも仕事が入っていないということなのだ、うちの職場\(^O^)/

アメリカの警察小説の巨匠。この人の本は読むの2冊目。

『この町の誰かが』ヒラリー・ウォー著/法村里絵訳
(創元推理文庫 1999年邦訳)

Photo_6

大都市のベッドタウンとして発展しつつある以外は、住民のほとんどが顔見知りというありふれた町クロックフォードで、16歳の少女が暴行のうえ殺される。前日に町をうろついていたよそ者の若い男に疑いがかかるが、その男には鉄壁のアリバイがあることが間もなく判明。やがて住民たちは、それまで親しくしていた隣人に中傷と疑惑の目を向け始める…。


少女の両親をはじめさまざまな人の証言や会話文で構成されたミステリです。犯人は誰かということよりも、犯人が捕まるに至るまでに、その町で何が起きたかが読ませどころ。文庫本の裏表紙には「ドキュメンタリータッチで描き出す《アメリカの悲劇》の構図」との紹介文がありますが、この本に書かれていることは、集団心理の残酷さ。組織の中で起きるいじめの構図にそっくりで、寓話的です。

少女が殺され、住民男性の誰もが犯人であってもおかしくないという状況において、誰か一人が住民誰かに対する気まずい思いや偏見を口にした途端に、疑心暗鬼にさいなまれていた住民たちの目が一斉にその特定の誰かに向けられる。特定の誰かというのは、ほかの住民たちとはちょっと違ったところがあるというだけの、何の落ち度もない人たちなので、非常にいやな気分にさせられます。でも、真犯人が許せない犯罪者でありながらも間の抜けた野郎で、最後はちょっと笑えました。

2009年1月18日 (日)

今年の大河は欠かさず見なければなるまい。

主人公の直江兼続が仕える殿が北村一輝なので(゚▽゚*)
期待満々で見始めました。
とりあえず第1回と第2回は、子役たちの巧さと可愛らしさに目を奪われっぱなしで、再放送もしっかり見てしまった(笑)。そして今日が第3回。演じる人たちが大人の俳優に入れ替わりはしたけれど、まだ人物紹介がメインなところがあるし、主人公たちの若さを出すためにコミカルな演出が多かったのも構わないのだけれど、画面までがすごく明るくてフラットなのはうちのアナログテレビのせいなのかな…。これからはもっと野外ロケが増えていくとうれしいです。

Photo_8

北村演じる上杉景勝はどんな性格なのだろうかと気になって、藤沢周平の歴史小説『密謀』(新潮文庫)を読みました。原作本のほうは読んでしまうと楽しみを損なうのでパス。
主人公が兼続で、景勝は兼続と二人きりで打ち合わせる場面くらいしか登場しません。それでも会話は一方的に兼続がしゃべり、合間に景勝の「・・・・・」が挟まる程度。よく言われるとおりの無口な男。でも、小説も終わりのほう、関ヶ原決戦のあとに初めて、兼続の進言に対して景勝が叱りつける場面があり、ここが小説の山場になっているとともに、景勝の人間臭さが表出する唯一の場面になっていました。

ネタバレになるけれど、この小説の中の景勝は「天下人になるような器量ではないと自覚している男」。今日のドラマでは、同じく謙信の養子・景虎に勝っている点が一つも思い浮かばないと、冗談半分ながら兼続に言われてしまう場面がありました。これからさまざまなエピソードを通じ、ドラマの中の景勝も成長していくはずで、せめて度量は大きい人物だったり、裏表がない人物だったりして、子供には分からないかもしれないけれど大人にはしっかり魅力が伝わる人物になっていってくれることを北村ファンとしては祈りたいです。でも、よほど大丈夫だと思います。後からじわじわと深みを発揮してきますからね、北村さんは。

2009年1月17日 (土)

英国王は登場しませんが。

1930年代から60年代のチェコスロヴァキアを舞台にしたほろ苦コメディ。チェコのイジー・メンツェル監督が、同国の作家ボフミル・フラバルのベストセラーを映画化。

「英国王 給仕人に乾杯!」(2006年 チェコ/スロヴァキア)

背丈は小さくても百万長者になるという大きな夢を抱く青年、ヤン。田舎町のホテルでレストランの見習い給仕となった彼は、順調にステップ・アップを重ねていつしかプラハ随一の“ホテル・パリ”で主任給仕となる。一方、隣国ドイツではヒトラーが台頭、やがてプラハもナチスの占領下となっていく。そんな中、ズデーデン地方のドイツ人女性リーザと出会い、恋に落ちるヤンだったが…。(allcinemaより)

Photo_9

いつもは★印の数で満足度を記録しておくのですが、何度も眠りに引き込まれてしまったので点付け不能。軽妙な内容でテンポもよく、風変わりな映像もいろいろあって、眠ってしまうような映画ではなかったのだけど・・・睡眠不足をためこんだ金曜の夜に映画を観るのは、もう止めておこうかと思います。

初老のチビ男=主人公のヤンが刑務所から出所する場面から始まるこの映画。15年の刑だったが、恩赦によって14年9カ月で出ることができたと本人のナレーションがかぶるところでクスっと笑いました。映画はそこから彼の回想になり、なぜ刑務所に入ることになったかまでのストーリーです。

大金持ちになってホテルを経営する夢を実現させるために、ヤンは少しばかり狡い手口を重ねてチャンスをつかんでいきます。それがいかにも棚ぼたを目の前にした小心者風情で憎めません。ヤンが目撃することになる富豪たちの酒池肉林や、ヤンが思いがけずかかわることになるナチスのレーベンスボルン計画などに比べたらかわいいものです。
しかし、一方には、ドイツに対して反骨精神を貫ぬくヤンの上司である給仕長や、貨物列車で収容所に送られていくユダヤ人の中にはヤンの知人もいて…。そして、物事をあまり深く考えず要領よく生きていたヤンも、ついには時局に裏切られる。こんなに力の抜けるオチはそうはないよなと思いました。

ラストがなぁ…。結局ユダヤ人への謝罪かって、あまり素直に受け止められなかった。時期が悪い。映画が始まる前にダニエル・クレイグ主演の「ディファイアンス」の宣伝も流れたけれど、これもイスラエルを支援するユダヤ人の情報戦の一環として作られた映画に思えてくるほどだったので、すっかりネット脳かしらね。

2009年1月12日 (月)

ドイツの記録的ベストセラー

昨年のベストミステリにも選ばれたりしていたので読んでみた。出版されたばかりのときに一度手に取り、上中下巻あわせて1600ページ超はさておき、文庫カバーの著者の顔写真を見てパスしてしまったのだが、その直感はまんざら外れてなかったかな…。読みたい本とは違うという。

『深海のYrr(イール)』フランク・シェッツィング著/北川和代訳
(ハヤカワ文庫 2008年邦訳)

Yrr

ノルウェー沖では石油会社が、海底のメタンハイドレート層を新種のゴカイが覆い尽くしているのを発見する。カナダのバンクーバー島では、ホエールウオッチングの船をクジラが襲う惨事が起きるが、やがて世界各地で原因不明の海難事故が続発していることが分かる。また、南米やオーストラリアでは猛毒クラゲが大発生。フランスでは、食用ロブスターが運んできた殺人バクテリアが大暴れ。そして大きな被害がアメリカにも及んだとき、欧米の科学者たちが海の異変に対処し、人類を救う方法を見つけるために招集される…。

あとがきによると、ドイツではエコ・サスペンスとして大きな話題を呼び、分厚い本ながら国内だけで200万部以上を売り上げたそうだ。サスペンスというよりはSF小説ですね。で、個人的には、海洋汚染などへの警告を込めた小説というよりは、アメリカ批判のほうが痛烈で(小説の中の悪役は個人だが、国を象徴しているとしか思えない)、ドイツでもそこが受けたんだろう思えるくらい、この小説の中で目を引いた部分だった。

最初のほうのゴカイをめぐる話が面白かった。白い毛の生えたピンクのゴカイが無数蠢いている様子を想像するのが。見た目のえぐい深海の生き物は楽しい。

しかし、長すぎるー。時間をかけて読んだにしては、大筋以外の印象が薄い。実在の科学者なども登場し、地球科学、海洋生物、遺伝子学、石油資源産業、地球外知的文明・・・さまざまな分野の知識が盛り込まれているが、登場人物たちのどうでもいいエピソードやどうでもいい会話の中に埋もれてしまった感じだ。たくさんの人物が登場するが、一人として興味を持てないのにも困った。さらにどうでもいいけど、主人公の一人、ちょっとナルシストなノルウェーの海洋生物学者は、著者の顔写真のイメージと被って仕方ない。

後半、主要人物が次々と死んでいくのは、人種とかも計算尽くで死ぬ順番を決めているようでなんだか白ける。アメリカの比較的最近のSF映画の名前がいくつか登場するが、例としてその映画名を出すのがこの小説にプラスなのかマイナスなのか微妙に思えるものが多い。このあたりのセンスを受け入れられるかどうかが、小説にのめり込めるかどうかをけっこう左右する。

あと、登場人物の語りを通じて、アメリカ先住民マカ族の捕鯨については伝統文化だからと認めながら、対して日本やノルウェーのやっていることはすべて商業捕鯨のように非難しているところがカチンときた。日本とメキシコの合弁企業による製塩プラントもやり玉に挙げられていたりとか、日本ってドイツ辺りでは環境に悪いことばかりしている国のイメージなのかなあと思ったりして。そんなことがうかがい知れるところが、面白かったといえば面白かったかも。

2009年1月10日 (土)

30年ぶりの…

先週半ばにパット・メセニー・グループのライブをブルーノート東京で見ました。私にとっては、1980年前後に中野サンプラザで初来日か2度目の来日コンサートを見て以来ということになるので、なんとほぼ30年ぶりwwwwww
30年という実感がまったくない……。


メンバーはメセニー(g)、ライル・メイズ(key)、スティーヴ・ロドビー(b)、アントニオ・サンチェス(ds)でした。チケット代が安くないので、正月にはお年玉の出費もあるしと、実は誘われたときはちょっと渋ったのだが、ライル・メイズが一緒というのでやっぱり見たいということになり、ソールドアウトぎりぎりで予約。しかし、ライブというのはやっぱりいいものです! 日常の嫌なことから一瞬のうちに解放されたりします。

4、5曲目に「Are You Going With Me?」をやってくれたときには、涙を流しながら心の中で「元は取ったー!」と叫んでいました(せこい!)オープニングが懐かしい「Phase Dance」だったのが嬉しかったし、「Minuano」では会場が大盛り上がりでした。タイトルを知らないけど変拍子の曲もよかったよ。でも、サイド席しか取れなかったので音はだめだめ。あと、ドラムソロになるとかなり大きな音でドンカマも鳴っていたのですが、あれはいったい…。

「Are You Going With Me?」
http://www.youtube.com/watch?v=u7Nqxy7f_JA&hl=ja


メセニーのライブは2回目なのに、ジョン・スコフィールドやパット・マルティーノなんかはときどき来日しているのを知っていながら逃しているのが悔やまれる。次は一人でもガッツ出して行こう。

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