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2008年11月19日 (水)

10月のレンタル映画

「ONCE ダブリンの街角で」(アイルランド 2006年)
★★★★

Once

アイルランドのダブリンを舞台に、ストリート・ミュージシャンの男とチェコ移民の若い女が出会い、音楽を通して心を通わせていくさまを、ストーリーの中で歌われる歌で紡いでいく…。
声がいいから説得力がある。2人とも本職のミュージシャンだったのかあ。2人がデュエットした挿入歌もヒットしたんだね、知らなかったわ。国の違う2人が共演することになったきっかけが、映画と重なるところがあって面白い。実は故国ではクラシックピアノをたしなんでいた若い女が、再び音楽にかかわるきっかけを得て、物騒にみえる夜の街をCDウォークマンを抱えて曲の詞を考えながら歩く場面がとても良かったです。そのあたりから気分がじわじわ盛り上がってきた。街角に立つシン・リジィのフィル・ライノットの銅像も味を添える。

「長江哀歌(エレジー)」(2006年 中国)
★★★☆
三峡ダム建設により水没する運命にある古都に、16年前に分かれた妻子をさがしてやってきた山西省の炭鉱夫と、同じく山西省から音信不通の夫をたずねてやってきた女。男はすぐには妻子に会えず、ビル解体の日雇い仕事をしながら出会いを待つことに…。
この映画がフランスなどで人気が高いのは、北野武の映画が受けるのと同じ理由なのではないかと、北野武の映画をほとんど観ていない自分は漠然と思ったのだが、この映画の配給会社がオフィス北野というのは、いったいどういう縁なのでしょう。

ダム建設にしろ新たな都市づくりにしろ、中国の国家プロジェクトは力業。古いものをばっさり切り捨て一気に近代化しようとするので、貧乏人とお金持ちの生活環境の隔たりも相当のもので、まるで別の時代、別の国を生きているようだ。日本の戦後から東京オリンピック頃にかけても似たようなものでしょうか。映画は、そんな中国の今が垣間見られて面白いです。
古くから山水画や詩の題材となり、中国を代表する景勝地であった峡谷の周辺は、とうに白いコンクリートビルが林立する喧噪の街に変貌していて、そのビルも水没前に解体が進められている。タコ部屋環境で寝泊まりしながらビルを解体する出稼ぎ労働者たちと、その労働者相手の娼婦に身をおとした貧しい家の妻たち。一方で、水没予定地域を見下ろす山間には、夜はぎんぎらぎんにライトアップされる壮大な橋が架かっていて、その夜景を楽しむリッチそうな人々がいる。
東洋的な古いものと西洋的な新しいものが混沌としているところが、フランスあたりの人には受けるのではないか。私も自国のことではないので、どこかチープな感じのする急速な近代化というものを客観的に見れて興味深かったです。

「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」(2007年 米)
★★★
親友同士で対照的な性格の消防士2人が、家族へ残したい年金の問題を解決するための手段としてゲイと偽り偽装結婚したことから、その偽装を隠すための悪戦苦闘の日々が始まる…。アダム・サンドラーとケヴィン・ジェームズ主演の日本未公開コメディ映画。
変な日本人役のロブ・シュナイダーはじめ、著名人の友情出演がいっぱい。それぞれに見せ場を作ろうとして散漫になってしまったというか。題材は悪くないのに、テレビのコント番組みたいで、映画としては物足りなかったかな。

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