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2008年10月13日 (月)

中年仕様のアメコミヒーロー映画

あのロバート・ダウニー・Jrがアメコミ・ヒーローを演じるというだけで、観る気まんまんだった映画。予想していた以上に楽しかった!

「アイアンマン」(2008年 アメリカ)
★★★★★

Photo_13

天才発明家であるとともに、親の跡を継いで米国一の軍需企業トップの座にも納まっているトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。彼が開発した最新兵器というのが、悪名高きクラスター爆弾の破壊力をもっと高めたようなしろもので、そのデモ実験のために赴いたアフガニスタンで、米軍一行は武装グループに襲撃され、トニーは重傷を負ったまま捕らわれてしまう...。
(以下、大いにネタばれしてます。)


この時点までのトニーは、発明することと、大金持ちの立場を利用して美人と片っ端から寝ることにしか興味のない人間。しかし、武装集団に兵器開発を強要されながら、自社の名前入りの兵器が彼らのアジトにすでに山積みになっていることを目の当たりにしたトニーの中で大きな変化が起こる。彼ほどの頭のいい人物がそんな可能性にいままで思い至らなかったのが不思議でもあるのだが、一緒に拘束の身となっていたアフガニスタンのドクター(ショーン・トーブ)が、彼の命を人工心臓で救うとともに、2人の間に芽ばえた友情によってトニーのハートも再生したということなのでしょう。

武装集団の目を盗んで開発したパワードスーツで脱出し、生還してからの記者会見で、もう武器製造はやめると発言。共同経営者のステイン(ジェフ・ブリッジス)が猛反発し、マスコミが大騒ぎをする中でトニーが発した「これで君たちもしばらくネタに困らないだろう」には笑ったよ。クールだ!

このように、皮肉やユーモアをきかせた小気味よい会話が随所に出てくるでの、ストーリー自体は単純でも、大人が観て楽しめる映画になっていると思います。映画ラストでの、同じく記者会見での一言も痛快でした。多くの人がスーパーヒーローになってやってみたいと想像することを全部見せてしまったような映画。こんなオチが滑らずにすんでいるのは、ロバート・ダウニー・Jr自身の個性によるところが大きい。ちょっといかれた役というのがすごく自然。

自分が作った兵器を自分で破壊するためにアイアンマンになるという発想が、なんといっても面白いです。自らやったことの後始末は自分でするという、限られた範囲での正義というのが好きだわ。続編が作られるらしいが、そうなるとこの面白さが薄れてしまうのではないかと思う。なので、正直、それほど続編には期待していないのだ。

映画の中盤はパワードスーツの改良の様子に費やされるが、空中を飛ぶのに足の裏からの噴射だけでは身体のバランスがとれず、掌にも噴射機能をつけて制御する方法を考案するところなんかが面白かった。そして、失敗を繰り返し傷だらけになって開発に没頭する役を中年ダウニー・Jrが演じているから、私なんかにとってみれば共感度大。いままで見てきた実写のアメコミ・ヒーローの中では、間違いなくセクシー度ナンバーワンです。

グウィネス・パルトロー演じる秘書ペッパー・ポッツ(面白い名前だ)もまた、とてもいいキャラクターでした。バッドマン・シリーズでの執事アルフレッドとよく似た役割。トニーと一夜をともにした記者の女性が、翌朝、シャツ1枚の姿でトニーの屋敷内でくつろいでいるところに突然現れるペッパーの沈着冷静ぶりが可笑しい。心を入れ替えた後のトニーとは、異性としても引かれ合う関係になりながら、最後までいままでと同様の関係を維持し貫くのがむしろエロい。スキンヘッドでイメージを一新して登場したジェフ・ブリッジスには驚いた。悪役がすごく似合っている。空軍中佐でトニーの友人役のテレンス・ハワードも好きな俳優だが、彼とのエピソードは今のところは少し印象が弱い。

監督のジョン・ファヴローは、俳優としても有名というので画像を確認。ああ、この人か!と思った。見た目で才能は分からないものです。監督というイメージじゃないもん。

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