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2008年8月10日 (日)

Zzyzx Road

元ロス市警刑事、今は私立探偵のハリー・ボッシュ・シリーズ第10弾。

『天使と罪の街』マイクル・コナリー著/古沢嘉通訳
(講談社文庫 2006年邦訳)

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コナリーの単発長編『ザ・ポエッツ』と『わが心臓の痛み』、それぞれの主人公が登場し、なおかつシリーズ作の『夜より暗き闇』の続編にもなっている本作は、構成がいつもよりあっさりしていて、単発長編のどちらも読んでいない者としては物足りない。『ザ・ポエッツ』くらいは先に読んでおくべきだったかもしれないが、これを読んでしまった後ではそっちの面白さは半減だろう。意外な犯人というのが、すでに分かってしまっているんだもん。それを考えると、ずいぶん大胆なコナリーの試みだ。

『わが心臓の痛み』はクリント・イーストウッド主演で映画化されているが、その主人公テリー・マッケイレブの葬儀にイーストウッドが現れるといった描写が面白い。何が現実で何がフィクションか、一瞬頭が混乱する。イアン・ランキンの名前もちょっとした鍵として登場。また、カリフォルニア州境の砂漠地帯に実在する道路の名前「Zzyzx Road」が印象的に使われている。

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