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2008年3月 1日 (土)

団塊的(?)映画2本

新宿の映画館ではしご。

「団塊ボーイズ」(2007年 米)
★★★

ぱっとしない人生を送っている中年男4人が、一時的にすべてのしがらみから解放され、バイクに乗って計画なしの大陸横断ツーリングに出かける…。

邦題は原題どおり「Wild Hogs」のほうが良かったのにー。「団塊」という言葉を使ったのは、話題づくりのためだろうが、映画においては中年という意味でしかありません。
同じく敗者たちのロードムービー「リトル・ミス・サンシャイン」のような、最後にはほろっとくる内容を勝手に期待していたのだが、まったく違った。あちらが本物のカニ肉としたら、こっちは大量生産のカニ風味かまぼこ。消耗品として一時的に楽しめればいいという、志の低さが透けて見える気がする。
内容が浅くて、予定調和がすぎるのだ。映画「イージー・ライダー」に対するトリビュート的趣向があったり、題材こそ中年向けなのだけど、ストーリー展開、笑いのネタなどが子供センス、子供向け(と思ったらディズニー制作)。でも、映画を観ている間は大いに笑ったし、乾燥した大陸の広大な風景の中でのツーリングは本当に気持ちが良さそうでした。

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「潜水服は蝶の夢を見る」(2007年 仏/米)
★★★

Fi2621545_1e 42歳のときに、突然全身が麻痺してしまうロックトイン・シンドロームという奇病に冒された雑誌「ELLE」元編集長ジャン=ドミニク・ボビーが、唯一動く片方の目の瞬きだけをコミュニケーション手段に上梓した自伝を映画化…。

昨年数多くの映画賞を受賞したりノミネートされたりで話題になった作品。不自由な状況に置かれても想像力だけは何にも縛られないというテーマから、ハビエル・バルデム主演の「夜になるまえに」に似ていると思って観ていたのだが、監督が同じであることを後で知りました。
冒頭から主人公の目を通したぼやけた映像で、ファッション雑誌編集者ジャン=ドーが置かれた世界を忠実に表現した意欲は買うべきかと思うけど、すみません、疲れもあり途中で少しうとうとしました。
映画は、これでもかというほどジャン=ドーに共感することを迫ってきて、観客がこの映画をどう楽しむかという鑑賞の自由をも束縛する。これが、ジャン=ドーほどの想像力のない私には、ただ息苦しいだけで、映画として面白みに欠ける。あと、直前に「団塊ボーイズ」を観たせいで、この映画のほうがよほど音楽の使い方などのセンスで団塊臭がするなどと余計なことを考えた。監督がその世代だからかな。
しかし、映画の最後はジャン・ドーがああなるとは知らなかったから衝撃的だった! エンドロールの映像を観ながら深い感慨に襲われた。

(追記)
★の数はあくまで好み評価だが、この2作品が★3つだと、先日の「ラスト、コーション」が★3つ半というのは辛すぎる気がしてきたので、★4つに訂正。

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