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2008年2月23日 (土)

古すぎてよく分からないエジプト

2月中旬の10日間、ナイル川沿いの名所巡りという典型的なエジプト観光ツアーに参加してきました。参加者は15名。成田からカイロまで直行便なのに約15時間! なぜ? エジプト航空の機体が小さいから?
ツアーでの海外旅行は2度目ですが、今回も湿布薬やら下痢止めやらをもらったり、同行の方々にはお世話になりました。心配していたお腹の調子が悪くなったのは最終日だけで、エジプト下痢と呼ばれるものだったかどうかは定かでなく、期待通りの楽しい旅で、遺跡も素晴らしかったですけど、まずは心に残ったモヤモヤから。

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さすがローマ時代初期からの観光地
エジプトを訪れる外国人観光客はここ数年急増で、年間1000万人を超える勢いだそう(日本人も多いといってもそのうち13万人)。おまけに2月は、朝晩は冷え込むとはいえ砂漠の遺跡巡りにはベストシーズン。予想はしていたけれど、主だった名所はどこも団体ツアー客で混雑。トイレも順番待ちで、ただでさえ短い見学時間が無駄にすぎていく!
また、エジプトではテロ防止対策として、外国人の観光客が都市間を陸路で移動する場合には、必ず「コンボイ」という車列を組んでの護衛付き移動に加わらねばならず、出発時間や都市間に点在する遺跡見学時間もコンボイによって決められてしまう。どこの国のバスツアーもみんな同じ時間に同じ遺跡に移動するわけだから、ますます混み合うわけです。

春は砂嵐。夏は猛暑。秋はラマダンで観光施設のオープン時間短縮。結局やはり冬に訪れるのが効率的なんだろうけど、この混雑の中で古代に思いを馳せるのは容易じゃない。

踊らされやすい自分に気付く
エジプトに限ったことではないが、遺跡はどこも500円から2000円の見学料金がかかるのはもちろん、レストランなど観光客が立ち寄るところはもれなくツーリスト価格。ツアー旅行なので、名所観光の合間にパピルス、アラバスタ、貴金属、じゅうたんといった高価な土産物の工房や店に立ち寄らされる。さらに移動のバスの中でも物品販売がある!(笑)買わなきゃいいんだけど、私もそれほど強くはないもので、気付けばなんらか買わされている・・・。とりあえずカードまでは使わずに済んだけど。

エジプトの土産物には大抵「本物」と「にせもの」があるらしく、それらが混沌としている。売ってる場所、値段も確かな判断基準にならない。様子見に店を覗いたり、商品にいったん目を留めたりしたら、売り子にしっかり捕まってしまう。定価がないのでとりあえず値切って買うが、大幅に値切ったつもりでも全然安くないことが後で判明してがっかりしたり…。
しゃくなので、最終日、余ったエジプトポンドを使い切ってやる!と空港でどうでもいい小物を買ったりして、記念の1ポンド札(20円)1枚以外使い切ったつもりが、家に帰ってきて洗濯しようとしたズボンのポケットから20ポンド札2枚が見つかったときは、今度こそ本当に力が抜けた。日本に帰って来てまでエジプト商魂に踊らされ続けていることに気付き、少々自己嫌悪。

見るところが多すぎる
遺跡で壁や柱のレリーフをじっくり見ている時間などありません。それこそポイントのみ。後でガイドブックなどを見ながら、チェックし忘れた!と気付くことしばしば。8日間ツアーより余裕の10日間を選んでもこの有様。また、イスラム化以降のエジプトにも大いに興味があったのに、バスから降りて見学できたのはカイロのムハンマド・アリ・モスクのみ。それだけ見どころが多すぎるのだ。紀元後の歴史遺産だってごろごろしてるだろうに、おそらくそんなもののにまで保存・保護の手が回らないのではないでしょうか。

しかし、せめてオールドカイロには行きたかった、コプト正教会やイスラムの建造物などがもっと見たかった。カイロで午後2時間ほど自由になったので、一人で地下鉄に乗ってオールドカイロまで行くことを計画したが、当地の地下鉄事情がつかめない(以前にスペインの地下鉄でひったくりらしき人に付けまわされ怖い思いをした)。英語の標識がなかったりして夜の集合時間までにホテルに戻ってこれないとまずいと思いあきらめた。けど、やはり思い切って行けばよかった。そのために余裕のありそうなツアーを選んだのに…。


現代エジプトについては、終始同行していた現地旅行会社のガイドからいろいろ話が聞けて楽しかった。額には敬虔なイスラム教徒の証し、毎日の祈りでじゅうたんにこすりつけて出来たアザがくっきり。流暢な日本語を話し、仕事熱心なのはいいけれど、いったん話し出したら止まらない。しかし、笑うとチャーミングな方で、エジプト人の誇りとか、イスラム教徒として豚に対しては真剣に嫌悪感を持っていることなどが、言葉の端々からうかがわれて面白かったです。

※旅行記と写真はサイドバーにまとめました。

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コメント

あれ? 昨日コメントしていったつもりだったのに・・・夢だったみたい・・・・・・・(汗)気をとりなおして・・・(笑)おつかれさま~。もう腕はだいじょうぶですか?しかし、直行便なのに約15時間!って、スゴイですね。その間ずっと鉄のカタマリの中、って、わたしには無理です~(滝汗)でも、ヒメヒカゲさんの記事を読ませてもらうと、ん~~、アルコールか睡眠薬使ってでも(眠ってたら大丈夫な気がする・笑)「行きた~~~いっ!!!」 って発作が・・・(笑)

>nadjaさんあれれ、まさか・・・スパムと間違えて消してしまったでしょうか。万が一そうだったらゴメンナサイ!腕はまだ戻りませーん。冬の掛け布団が重いので、眠るときにそれが腕にかぶさるだけで痛い(笑)。15時間は私も初体験です。市販の睡眠誘導剤を使いましたよ。あれは眠気が残らないし助かります。

ツタンカーメンの墓が発掘された時、棺の上に野花の花束が一輪見つかった、と聞いたことがあります。エジプト人の真心ですね。いつかエジプトに行ったら、ぜひその花を見たいと思ってます。

>hnyさんはい、カイロ考古学博物館に展示してあって知りました。矢車草だそうですね。花束そのままばさっと。亡くなった後に歴代ファラオの名前から削除されたという事実がますますドラマチック。しかし、朽ち果てずに残ってるのがすごいことです。

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