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2008年1月20日 (日)

クソ引き寄せ磁石と呼ばれ…

ハリウッド署勤務、ハリー・ボッシュ刑事シリーズ8作目。

『シティ・オブ・ボーンズ』マイクル・コナリー著/古沢嘉通訳
(ハヤカワ文庫 2002年邦訳)

Fi2621532_1e 引退した開業医の飼い犬が、森の中から咥えてきたのは20年前に殺された少年の腕の骨だった。多忙なハリウッド署では、古すぎる事件の捜査に長い日数や人手を割くことをよしとせず、焦らされるボッシュ。さらにその内容をマスコミに流す身内がいて、捜査の矛先が変わるごとに新たな悲劇を生んでいく…。

事件解決とともに、最後の章ではっきりする今作のもう一つのテーマ。その伏線の張り方がうまいです。相棒のエドガーもエドガーなりに頑張っているのに、そのあしらいは気の毒すぎないかと思って読んでいたから、ボッシュの決心には納得。警察の仲間たちにとってもなんとも切ないラスト。
しかし、ボッシュが惚れてしまう女性の傾向は相変わらずだな。真面目に捜査しながら、災いを引き寄せる男といわれることに同情するが、この点だけはそういわれても仕方ない。どうにもならない性(さが)なのでしょうね。

小ネタで面白かったのは、ジャズピアニストのビル・エヴァンスが日本では神扱いされており、エヴァンス専門のラジオチャンネルがいくつもあるように思えるくらい・・・と登場人物に言わせているところ。大げさだけど、日本人がオーソドックスなジャズの良き理解者であることは違いない。

あと、映画やドラマで、アメリカの警官がドーナツを食べるシーンがよくあるような気がするが、あのドーナツは市民からの差し入れで、警官をねぎらうために慣例的に行われているらしいこと。
ドーナツといえば、昨日初めて新宿などで長蛇の列ができているドーナツ屋さんのドーナツを食べたのです。日本の洋菓子にしろ和菓子にしろ、甘くないのが普通になってしまった今日、皆、あのたっぷりコーティングされた砂糖に釣られているだけのような気がするが、どうだろう。

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