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2007年11月18日 (日)

タバスコ野郎!

英国ユーモア小説の大家と言われているらしいウッドハウスの作品が、2005年になって国書刊行会と文藝春秋から相次いで刊行。一部で評判を呼んでいて、実はしばらく文庫化を待っていたのだが、シリーズ刊行中とあってはそれは望めないと気付き、とりあえず1冊買い求めてみる。

『比類なきジーヴス』P・G・ウッドハウス著/森村たまき訳
(国書刊行会 2005年刊)

Fi2621514_1e 主人公は若い貴族バーティー。ジーヴスはその身の回りの世話をする執事で、バーティーに対してはときに慇懃無礼。しかし、その完ぺきな察知能力でもって、何かと問題に巻き込まれる、または問題を引きつけてしまうバーティーをいつも危機から救い出す…。

エピソード一話完結の短い話を集めたもの。1923年の作品なので、今よりずいぶんのんびりほのぼのとして感じられるし、今となってはベタな笑いもいっぱいだが、やはり人間描写におけるイギリス人のセンスの良さ(?)は抜群。タバスコ野郎とはどういう意味か。食えない奴ってことかな。妙に心に残ってしまったのですが。

このシリーズ、おそらく読み続けていくことで面白さも増し、愛着もわいてくることでしょう。しかし、1冊2100円のシリーズを買い続けていくのは正直ためらう・・・。昔は単行本を持つことに価値を見いだしていたこともあったが、今は文庫本が面白ければ得した気分になる。もっと時が経ったら図書館で十分と思うようになるだろうか。もとい、なれるのでしょうか。

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続けてもう一冊、イギリス流ユーモアたっぷりのSFコメディの傑作。
しばらく積ん読していたものを読む。

『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス著/安原和見訳
(河出文庫 2005年再刊)

Fi2621514_2e 原書は1979年出版のシリーズもの1作目。この本の中に登場する“宇宙の時空における2番目にすぐれたコンピュータ”が、750万年かけての計算し導き出した哲学は、Googleで「人生宇宙すべての答え」と検索しても出てくることで有名(?)。
映画化されたものが面白すぎて購入したが、映画がかなり忠実に作られていることが分かった。そのため、映画のほうが面白く感じてしまった。もとはラジオドラマだったらしいからそれが自然かもしれないが。

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コメント

「銀河ヒッチハイク・ガイド」映画、おもしろかったね~。・・・42・・・って、厄年もそうだ(笑)SF⇔哲学、奥深そうで面白いです。関係ないけど、先日「ナンバー23」と言うくだらない映画を観て来て、私も少なからず『数字』に隠された謎に興味を持ってたのだが、結局のところ何の根拠もないのだなぁ・・・と(^_^;

>えむさんナンバー23、夏に飛行機の中で観たよ。ネットでトレーラー見て気付いた。うっかりまた観るところだった・・・。独特の雰囲気のある映画だったね。で、私は今日はジェイソン・ボーン観てきましたけど、目が疲れた。

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