« ジダンもこんな街で育ったのだな…。 | トップページ | 車椅子ライブとは…。 »

2007年9月 2日 (日)

ヴァイキングの末裔たちの島

グレートブリテン島とスカンジナヴィア半島の中間に位置するシェットランド諸島が舞台。2006年度のCWA最優秀長篇賞受賞作。

『大鴉の啼く冬』アン・クリーヴス著/玉木亨訳
(創元推理文庫 2007年邦訳)

Fi2621493_1e ラーウィック近郊、顔見知りばかりの小さな町。孤独な老人が住む家に、元旦の夜、滅多にない訪問者がある。新年のお祝いではめを外して酔っぱらった女子高校生2人。そして数日後の朝、そのうちの一人が老人の家からほど近い雪原で首を絞められ死んでいるのが発見される。町では8年前にも少女失踪事件があり、2つの事件にはいくつかの共通項が…。

「シェトランド四重奏」の第1巻とのこと。現代英国ミステリーのメインストリーム、癖の少ない小説で読みやすかった。
大鴉(オオガラス)は事件の容疑者となる老人が傷ついて飛べないのを面倒みているという場面に出てくるんだけど、イギリスでは大鴉にまつわるいろいろな話がありそうなので、そこに何か暗示が込められていたりするんだろうか。原題「Raven Black」が直接指しているのは、殺された黒髪の少女のことだと思うけど。
8年前の少女の死体が発見される場面・・・ああいう状態で発見されるのは湿地だとありうるらしい。富山の縄文遺跡で、コゴミが鮮やかな緑色を残して発掘されたりとか。
ヴァイキングの扮装をした男たちが街中をパレードをした後にガレー船を燃やすという、荒っぽそうな祭り「アップ・ヘリー・アー」というのが出てくるが、描写からするとかなり俗っぽい。この祭りに参加する男たち、目当てにやってくる観光客、夜祭りに興奮する子供たち以外は案外冷めている感じが面白かった。現代の祭りというのは大抵どこもそんなものかな。

« ジダンもこんな街で育ったのだな…。 | トップページ | 車椅子ライブとは…。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28622796

この記事へのトラックバック一覧です: ヴァイキングの末裔たちの島:

« ジダンもこんな街で育ったのだな…。 | トップページ | 車椅子ライブとは…。 »

インデックス

無料ブログはココログ