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2007年8月27日 (月)

Funkyなディーバ

現在の女性ジャズボーカルの最高峰の一人と言っていいのだろうか。
金曜日、ブルーノート東京でディー・ディー・ブリッジウォーターのライブ初体験。
はあーー、本当に素晴らしいショーだった! 完ぺきなパフォーマンスだった!

自分が知っているDDは、70年代終わりにクロスオーバー/フュージョンのアルバムで活躍していたほんの一時期のことで、最近はもっぱらしっとりとしたオーソドックスな曲ばかりを歌うジャズシンガーのイメージでいた。2ステージ入れ替え制のブルーノートだし、どうせさらっとした内容ステージ。いい曲が何曲か聴ければいいやという程度の期待で行ったのに、見事に裏切られた!
ここまで黒人ミュージシャンらしい、聴衆が一体になって盛り上がるライブをやってくれるとは思ってなかった。第一、こんな力の入った内容のライブを、57歳のDDが1日に2回やってるってことが驚き。2部の開場が30分遅れたのは、1部もこの勢いで押しちゃったせいだろうか。

バンドメンバーは、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、パーカッションの5人。DDは長くフランスを本拠地に活動しているらしく、メンバーもヨーロッパの人たちのようだった。
オリジナルと思われる曲で始まり、「セプテンバー・ソング」「スピーク・ロウ」のクルトワイル2曲、アフリカンリズムのイントロアレンジで「ラ・メール(ビヨンド・ザ・シー)」。ここまでは普通にジャズボーカルのステージ。歌いながらのパフォーマンスは陽気で、エラ風だと思った。
その後、フレンチポップスのカバーらしき曲をやったあたりから、トークが寸劇っぽくなっていき、お上品な人なら眉をひそめそうな卑猥なパフォーマンスも飛び出て、会場の外国人はゲラゲラ笑い通し! 英語が半分も分からない私は少し置いてけぼりを食らったが、続いてやったこの曲(かっこええー!!)で、ずっぽりDDの虜となっていた。

そして、ファンキーなライブから一転、締めで歌われたのが、ウェイン・ショーターの「フットプリント」と、モンゴ・サンタマリアやコルトレーンで有名な「アフロ・ブルー」。真面目な思いが込められたDDの歌に、気付けば泣いていた。ライブでこんなに感極まったのは本当にひざびさのことで、やっぱりたまに生の音楽に接しないとだめだなと思う。

アンコールで登場したDDは、ジェイムズ・ブラウンのGet Upを口ずさみながら、客席のなんと全員!を立たせてしまい、ダンサブルな曲を演奏した後、バンドメンバーはステージを去るが、DDは最後まで残る。そして、ビートルズのAll You Need Is Loveを一人歌いながら、ステージ沿いと通路沿いの客一人一人とキスを交わしながら去っていったのだった(これだけでも型破りではないか)。
曲によって歌唱法もがらっと変えてくる歌のうまさもさることながら、音楽に対するどん欲さ、サービス精神の旺盛さ、さらに肝っ玉母さん的な存在感に圧倒されたステージ。すてきすぎるぞ、DeeDee Bridgewater! 惚れました。

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コメント

うおっ!熱いですね。感激の涙なんてヒジョーにうらやましい。ブルーノート、ヒメさんの場合当たり多いんじゃない?私も生の音楽に接っさなきゃ!明後日中野サンプラザでハワイ歌謡ショー(ケアリイレイシェル)観てきまーす。

>やまやましーさん最後はこれまた気付かないうちに立ち上がって拍手してましたわ。一緒に行った人はトークが長過ぎて疲れたゆーてましたわ。中野サンプラザなんて懐かしいね。ハワイ歌謡ショー、うーん気持ちよく寝るかも(笑)。

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