« 一見さんお断り | トップページ | 水石とはマニアックな。 »

2007年6月23日 (土)

運に翻弄される人々

先週の公開日に観た。実在の有名な連続殺人事件を取り上げた、デヴィッド・フィンチャー監督のクライムサスペンス。

「ゾディアック」(2006年 米)
★★★★

Fi2621473_1e 1969年の独立記念日に、カリフォルニアで車で密会中の男女が銃で襲われる。犯人はその後、3つの新聞社に声明文を送りつけ、一緒に添えられた謎の暗号文を紙面に掲載しないと、また殺人を決行すると脅迫してきたのだった…。

結局この事件は、有力な容疑者がいるのに決定的な証拠がないまま、その容疑者が病死したことによって未解決のままとなるわけだが、映画ではその間、約20年間、犯人解明にのめり込むあまりに家庭を顧みなくなる新聞社の風刺漫画家(ジェイク・ギレンホール)、アル中となり堕落していく名物記者(ロバート・ダウニー・Jr)、捜査班が縮小されても執拗に事件にこだわる刑事(マーク・ラファロ)の3人を中心に、犯人を追う側の人間模様が描かれる。

この映画がもしフィクション小説だったら、自分の好みのど真ん中! いつもこんな内容の物語が読みたくて、警察小説や探偵小説を漁っているといっても過言ではない。演じている俳優たちが渋いねえ。メインの3人以外の捜査関係者も、出番は少ないのに、それぞれ人間的な奥行きを勝手に想像させる。犯人が、本物の知能犯なのか、単に運に恵まれただけなのか、そのあたりを曖昧にしているのが良いのだ。突き放したような終わり方も、作りものぽくなくて良い。

しかし、映画館で観ているときは何度も睡魔に襲われ、いくつかの台詞を聞き逃してしまった…。体調が今ひとつだったろうか。

現実の事件はいまだ解決していないが、映画の中では、犯人が掛けてきた電話の声と、その後に登場する人物の中に明らかに同じ声の人物がいることによって、犯人が決定づけられている。と思ったが、一度観ただけなので定かではありません。

最初にカップル殺傷事件が映し出され、次に新聞社に場面が変わるときに流れるサンタナを初め、時代ごとの流行曲がたくさん、さりげなく使われており、その選曲もまた、ずばり好みだった。

« 一見さんお断り | トップページ | 水石とはマニアックな。 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

本日、コレ観たんだけれどもね…途中から変質的な人間の誰もがゾディァックの名を語って、犯罪を犯していって、こりゃワケわかんなくなるよってんで、映画観ている人間もいったいゾディアックってどの事件にかかわっていたのよ?とほんとに??…な映画だったね。“リー”であるかもしれない(映画作る側も観ている側も彼が一番候補になると思うけどね…)し、そうでないかもしれないね。いろいろな容疑者に対して丁寧におっかけるから180分近くある映画になっちゃうね~ただホント時代考証的な効果的なBGMは雰囲気醸し出してタわ~。

>あもさんあもさんに声かけようかと思ったけど、思いつきで初日に観ましたよ。ゾディアックの犯罪かどうかも不明なものがいくつかあるみたいですね。少なくとも漫画家は犯人をリーと確信してたみたいで。でも、ずいぶんスロースターターだなと思ったよ。みんながあきらめかけた頃に動き出して。時代考証、小物などもしっかりしてたみたいですね。地味だけど、いい映画だったわ。眠くなりさえしなければ(笑)

私も昨日観てきました。こんなに長い映画とは知らなかったので、終わって時間見てビックリ!配役が抜群でしたね(俳優23人しか知らないけど)。刑事役の人、もしかしてヒメさんの好みじゃ?その相棒役もよかったなあ。

>やまやましーさんギレンホール好きのやまやましーさんも見ると思ってましたよ。長かったね。ギレンホールが動き出してからは速かったですが。当たりー! あの刑事の人が気になりました(笑)ちょっと面白い味の人だなあと思って。ダーモット・マローニーが渋い上司役で出てたのもよかったわ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28622777

この記事へのトラックバック一覧です: 運に翻弄される人々:

« 一見さんお断り | トップページ | 水石とはマニアックな。 »

インデックス

無料ブログはココログ