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2007年4月14日 (土)

カフェインのような文というか。

物憂い虚無感漂う基地の街、1970年代半ばの横須賀を舞台とする、神奈川県警の刑事・二村永爾シリーズの弟1弾。

『リンゴォ・キッドの休日』矢作俊彦著
(角川文庫 1978年)

Fi2621443_1e 林檎小僧とはなかなか可愛らしいタイトルだと思い、買ってみた。これがまるで勘違いで、リンゴォ・キッドとは「駅馬車」でジョン・ウェインが演じた役名。ドブロガーのwarmgunさんから、日本のハードボイルドといったら矢作だよとのコメントをいただき、初めて手にしたのだが、なるほどなあ…。例えば、ありふれた景観も非常に魅力的に思えてしまうような、五感に訴える鮮やかな比喩表現が随所にあり、しかもすっと頭に入ってくるところがすばらしいっすね。

本は「リンゴォ・キッドの休日」と「陽のあたる大通り」の2編が収められ、私的には後者のほうが、ユーモアも熟れているようで面白かった。

市場通りの小さな店で、私は夕食をとった。排骨とほうれん草の炒めもの、鮑のスープと花巻を三つだ。食べ残った花巻のかけらに辛子味噌をしこたま塗って、それを肴に食後のビールを飲んでいると・・・

一文引用してみましたが、おいしそうだと言いたいのではなく、ハードボイルドの主人公には、こういうしみったれたところがあるから好きなのかもしれないと思ったので引用してみた(笑)。
あと、これはネタバレなので詳しく書けないが、おまけにこじつけだが、タミフルはやはり相当にやばい薬品なのではないかと思った。

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