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2007年4月21日 (土)

3月にレンタルした映画メモ

「ホテル・ルワンダ」(2004年 英/伊/南アフリカ)
★★★★
1994年のルワンダでの民族対立による大量虐殺事件で、閉鎖されたヨーロッパ資本のホテルの中に逃げてきた人々を匿い、命を救った一人のホテルマンの逸話を映画化…。
ラストは、安堵する主人公一家の映像が流れるのをよそに、残されたどこにも避難するあてのないたくさんの難民のほうが気になって、複雑な思い。ごく最近の、そして今も根本的な問題は残されたままだろう惨劇を描いた映画を、感動作と呼ぶのは難しい。アフリカの現状を伝える啓発作品の色合いが強い。
それにしても、憎しみというのは、簡単に育ってしまうものだ。対立するツチ族とフツ族の違いが、わずかな容姿の相違だけというのに驚く。第一次世界大戦まではドイツ、続いてベルギーが植民地支配を続けるために利用した、民族的にはまったく根拠のない分類。なのに、命からがら逃げ出したホテルマン一家の移住先がベルギーというのが、歴史的背景からして理解できる反面、これまたやるせなかった。

「40歳の童貞男」(2005年 米)
★★★
スティーヴ・カレル主演のコメディ。爆笑まではいかなかったが、普通に心温まる話だった。ような・・・もう記憶が薄れている。勤め先の電気店で、暇してるときの仲間たちとのふざけ合いが、日常感出ていて面白かった。

「トランスアメリカ」(2005年 米)
★★★
性同一性障害の男性が、女性に変わる手術を受ける直前に息子がいることを知らされ、行きがかり上、父親であることを隠したまま、ホームレスな生活をしていた息子を救い出し、大陸横断の旅をすることに…。
ロードムービー大好きだが、性同一性障害の男性を演じていたのが「デスパレートの妻たち」に出ている女優のフェリシティ・ハイマンで、複雑な役どころゆえ、そのストイックな演技に苦労が透けて見えるふうに感じてしまい、純粋に映画を楽しむにはマイナスに働いてしまったかな。女優と知らないで観たら、どうだったろう・・・。

「キンキーブーツ」(2005年 英/米)
★★
映画館で観ようと思っていたのに、満席で門前払いを食らった映画。ドラッグクイーンが履くブーツに特化して時代遅れの革靴工場を再生するというおいしい話が、どうしてこんなにつまらなくなってしまうの。実話ベースらしいが、話の展開のつなげ方が上手いと思えないし、ドラッグクイーンにブーツフェチという、美センスの権化みたいなものを扱いながら、演出全般にその手のこだわりがまったく感じられないのは致命的・・・と思うのは偏見か。
キウェテル・イジョフォーの女装と、最初のほうで流れたニーナ・シモンの「Wild Is The Wind」は良かった。

「ランド・オブ・プレンティ」(2004年 米/独)
★★★★
9.11後遺症に苦しむアメリカを、ロスで自警団みたいなものを作ってテロ防止の活動するベトナム帰還兵の叔父と、ボランティア活動の両親とともにアフリカとヨルダン川西岸で育ち、その両親を亡くして帰国した姪との交流を通して描く…。
公開当時に観るべき映画なのかも。わずかな年月の間に意図されたテーマの受け取り方が変わってしまった可能性がある。しかし、ヴィム・ヴェンダースらしく映像は美しかった。映画らしい映画は家のテレビモニターで観ても、その世界に入り込めるものなんだと気づいた。後半、ロードムービーになってから登場する、カリフォルニア州はずれの何もない、忘れられた町の風情が良かった。ああいう風景を取り憑かれたように見入ってしまうのはどうしたわけか。

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