« 例えばポパイにおけるほうれん草 | トップページ | 右手を見せない男 »

2007年3月 4日 (日)

お下品で上等!

1曲目の「ムーヴ・ムーヴ・ムーヴ」だっけ? もう、その時点でノックアウトされた! 歌にうるうるされっぱなしの2時間だった。

「ドリームガールズ」(2006年 米)
★★★★☆

Fi2621433_1e ミュージカル映画というものを面白いと思ったことがなくて、でも要するに、音楽のタイプとの相性だなと気付いた映画だった。
ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームスがモデルといわれるミュージカルの映画化。そのミュージカルにどのくらい忠実なのか知らないけど、私なんかはこっちの映画のほうが好みではないかという気がする。ブロードウェイの一流ミュージカルは、どうも白人好みが強い気がしちゃって。偏見覚悟で、エディ・マーフィ演じる古いタイプの歌手に象徴される黒人のソウルは、映画のほうが伝わりやすいんじゃないかと想像する。

もともとパワフルな黒人ボーカルが大好きってのもあって、ラストは痛快。ストーリーも悪くなかった。実際によく聞く話で目新しいものではないが、最大数の好みに合わせ、売れさえすればいいという考えが行きすぎると、つまらないものしか創造できず、人々の心を本当に掴むことはできないというテーマは、儲け至上主義の弊害があちこちで言われている今だからこそ改めて、いろいろと感じるところが多いのではなかろうか(そんな大げさな主張のある映画ではないが)。

内容的にヒロインは、アカデミー助演女優賞ももらったジェニファー・ハドソンですね。彼女と、グループを売り出した音楽プロデューサー役のジェイミー・フォックスの2人が主演の映画だと思う。一方でビヨンセには華がある。ほとんどノーメイクの冒頭でも輝いてるもの。

ビヨンセとジェニファー・ハドソンの歌唱力比べなんていう楽しみもあったわけだが、意外ともう一人のメンバー、アニカ・ノニ・ローズが声質では一番魅力的に思え、彼女の歌ももう少し聴けたら最高だった。ビヨンセはダイアナ・ロスの声を意識したのかな。けっこう似てました。曲もシュープリームスのあの曲か?と思い出すようなのが多かったしね。エディ・マーフィも吹き替えなしとは驚いた。

監督のビル・コンドン。ドラマ部分があまり説明過多にならず、歌と歌のつなぎ程度に徹した手腕が見事でした。次から次へと魅力的な歌をたっぷり聴かせてくれたことに満足!

« 例えばポパイにおけるほうれん草 | トップページ | 右手を見せない男 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28622737

この記事へのトラックバック一覧です: お下品で上等!:

« 例えばポパイにおけるほうれん草 | トップページ | 右手を見せない男 »

インデックス

無料ブログはココログ