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2006年12月 2日 (土)

ギャングが仕切る島

『荒ぶる血』ジェイムズ・カルロス・ブレイク著/加賀山卓朗訳
(文春文庫 2006年邦訳)

Fi2621409_1e メキシコ湾に面したテキサス州ガルヴェストン一帯を縄張りとする大物ギャングのマセオ兄弟に、殺し屋として雇われているジミー・ヤングブラッド。殺しとなると途端に非情になれる彼には、メキシコ革命時“肉食獣”の名で恐れられた闘士の血が流れている。革命家パンチョ・ビリャの部下で、一度に300人を銃殺した男の血だ。しかし、ジミーは10代のときに成り行きで人を殺すまでは、この実父のことは何も知らず、カウボーイに育てられたのだ…。

メキシコ生まれでテキサス育ちの作家、ジェイムズ・カルロス・ブレイクの邦訳2作目です。文庫本の表紙が、日本の極道映画を思い起こさせるのだけど、ストーリーもまんまVシネ系の極道ものみたいでおかしかったです。でも、青春小説であり、運命の人の出会いといった恋愛的要素もあるので、これは案外、女性も楽しめるピカレスク小説ではないかと思います。ブレイクの文章がスタイリッシュでありロマンチックであり、そして重苦しくなくけっこう読みやすい。

やっぱり好きだなあ。メキシコとかテキサス南西部とか。アメリカの小説だったら、この国境付近を舞台にしたものならとりあえず読んでみたいなという気がしています。

ガルヴェストンは聞き慣れない地名だったので、調べてみた。ボクシングのジャック・ジョンソン、ミュージシャンのバリー・ホワイトなどがこの地の出身。ジャン・ラフィットという伝説的海賊も。姉妹提携都市には新潟市の名前が。雪国と・・・どういう縁なんだろう。

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