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2006年12月16日 (土)

ブラコンの果て?

各賞を総なめした問題作の文庫化と紹介されていたので読む。
『最後の晩餐の作り方』ジョン・ランチェスター著/小梨直訳
(新潮文庫 2001年邦訳)

Fi2621412_1e レストラン批評などを書いていた雑誌編集者の小説デビュー作。 美食家で博識、独善的な男=「私」が、四季のおすすめ料理を、こだわりのレシピや自らの思い出話を織り込みながら語る。序文のオチの一文で、こりゃ笑えるかも!と期待したが、一つ一つのユーモアらしきものは読むほうも博識でないとついていけない…。

食べ物の話には目がない人やヨーロッパ文化全般に詳しい人、かつブラックユーモアの分かる人には、楽しい本かもしれない。でも、料理への執着とサイコスリラーの組み合わせ効果は作家が意図したほどではなかったのではなかろうかと思いました。読んだ後に気付いたのだが、文庫本の裏表紙にある解説文は読む人によっては興醒めの内容なので、読まないが吉。

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しばらく積ん読だった本。
『絞首台までご一緒に』ピーター・ラヴゼイ著/三好一美訳
(ハヤカワ文庫 2004年邦訳)

Fi2621412_2e 女子師範学校の学生ハリエットは、同級生に誘われて寄宿舎を抜け出し、テムズ河での深夜の水遊びに興ずるが、一艘のボートが通りかかり、身を隠そうとして危うく一人流されそうになる。そして翌日、そのテムズ河の付近で他殺死体があがり、彼女は警察に協力を頼まれる…。

舞台は19世紀末のロンドン。巷ではジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』が大ベストセラーになっている…。というのが前提で、さらに、この小説の筋や章立ても『ボートの三人組』に倣った一種のパスティーシュ小説。同じ時期の切り裂きジャックの話題も出てくる。

やっぱりこれは、元になった小説を読んでいないと、面白くないのではないだろうか、どうだろうか…。

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