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2006年10月 9日 (月)

誰が間違っていると言い切れないことの困難。

連休用にレンタル映画5本借りたはいいが、あんまり天気がいいもので出掛けてしまい、ようやく1本消化。

「やさしくキスをして」(2004年 英/白耳義/独/伊/西班)
★★★★

Fi2621394_1e こんな甘ったるい邦題なのに、テーマは辛口。グラスゴーで食料品店を営むパキスタン移民一家の長男で、夜はクラブDJをしているカシムと、音楽教師としてカトリック高校に勤めるアイルランド人女性ロシーンの恋…。

もう、なーんて面倒くさいんだろうね、宗教は。
階層違い、金持ち貧乏、人種違いならば、周りを無視して突き進め!と応援してしまうけど、背景が宗教の違い、さらに本人たちだけでなく、家族までが移民社会の中で村八分とされてしまう、仕事もなくしてしまう、なんて事情が絡んでくると、横から安易なことは言えないって感じ。唯一、あのカトリック神父は、嫌なやつだと思ったけど…。

カシムの父親が英国に移り住む原因となった印パ戦争や、9.11以降のイスラム教徒へのバッシングも、さりげなく描かれる。 「私がブッシュ大統領とローマ法王と道路清掃人をいっしょくたにしたら笑われるのに、西欧は50カ国10億人のイスラム教徒を同一視する。私はグラスゴー生まれで、色んな高度な文化のミックスなのよ!」・・・映画の最初のほうで、カシムの唯一の理解者でありジャーナリスト志望の妹が、高校のクラスメートを前にこうスピーチして、彼女はクラスメートたちから侮辱の言葉を浴びせられ、ちょっとした喧嘩になるんだけど、それがカシムとロシーンが出会うきっかけになる。

恋は障害が多いほど燃えるはず、と思うのだが、ロシーンが、カシムのことを一生愛し続けられるかと問われて、「先のことは保証できない」と、冷静に正直に答えるところが良かった。こんな甘ったるい邦題なのに、甘さに流されていないのが好感持てた。
ケン・ローチ監督作品。

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コメント

この映画と関係なくて申し訳ないけどやっと「ウイスキー」を観ました。ヒメ○カゲさん何書いてたっけ?とここにきたらなんとインデックス!さっそく使ったよん。フルキズですか…そういえばあの女優さん、タバコを吸う横顔がヒメさんぽかった(笑)

>やまやましーさん老い先見えた独身女の大部分に心当たりのある古傷かな?なんとまあリアル・・・と思いました。自分の境遇に酔って見られる、というのが正しいでしょうか。南紀白浜みたいだったでしょ? 熱海とか。

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