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2006年10月22日 (日)

私家版・魅惑のエロヴォイス その23

ちょうど1週間前になるが、ボズ・スキャッグスのライブに行った。
ブルーノート東京の入り口壁には「Boz Scaggs The Hits Show」の文字が。会場の男女は、大きく括ればほとんどが自分と同世代。ドラムス、ベース、キーボード、サックス&フルート、女性コーラス1名がステージに上がり「ローダウン」のイントロを始めたところで本人がギターを抱えて登場。

なんだろうこの雰囲気は…。過去のスターが、今は冴えないバックバンドを引き連れて地方回りをしているような…。なんとなく惨めな気持ちになりかけたところで、ボズの歌が始まったら、そんな思いも吹き飛んだ。今年で62歳。やはり見た目も相応に老けているし、頭髪も真っ白だ。でも、歌声だけは変わってない! もともとボーカルの素質に恵まれている人の声は、年をとっても簡単に衰えないのかもしれませぬ。

Fi2621395_1e 私のボズ熱は、高校生のときに出たアルバム『シルク・ディグリーズ』に始まり、そのアルバムでほぼ終わる。具体的にいえば、ラジオのヒットチャートから流れてきた「ローダウン」が、軽やかなサウンド、深みのある声、崩したような歌い方ともに、そりゃもうカッコよくて、メロメロになって、即レコードを買ってきて、ジェフ・ベックの『ワイヤード』やレッド・ツェッペリンの『プレゼンス』などと同時期に聴きまくっていた。その後に出た2枚のアルバム『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』『ミドル・マン』はダビングカセットでは持っていたが、少ない小遣いから工面してアルバムを
買うまでには至らなかった。

で、ライブはその『シルク・ディグリーズ』からの曲がうれしいことに中心で、近年のアルバムでやっているジャズ・スタンダードが2曲。あと、演奏曲目リストにはなかった「ジョジョ」が聴けたのがラッキー!
途中で女性コーラスをフィーチャーしてクルセイダーズの「ストリート・ライフ」を
やったりしたが、それはどうでもよかったかな。バックバンドの演奏が地味なので、いまいち盛り上がらぬ。でも、若くて元気な女性コーラスが一人いたことで、助けられた部分はあったと思う。

びっくりしたのは、ドラムスのところだけ透明パネルの衝立で囲まれていたこと。ドラムセット近くの席の客に配慮してのことか、ボズの注文かしらないけど、まるで隣の部屋でドラムを叩いているような、こもりがちの音で、合わせるようにベースの音も小さめ。リズムを刻むギターがいなかったせいもあるが、演奏には少々不満が残った。4ビートジャズ仕様の編成だったんだろうけど。でも、まあいい、ボズの歌声を至近で聴けたから…。
アンコール終了後は、会場中がみんなスタンディングの拍手でボズを見送った。また来年も来るかしら。

Youtubeにある「Jojo」ライブのようなゴージャス編成で見たいけど、もう無理っすかね。

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コメント

今日テレビみていて、高田純次が出てきてサ、そういえばボズは高田純次と似ている…っていわれてタこと思い出してタよ。重ねて書くけれども、いろいろとありがとう。入れ込んでた、ボズ・スキャッグスにだんたんと、離れていったのは、田中康夫の「なんとなくクリスタル」で「WE ARE ALL ALONE」が取り上げられたり、ほんとなんだかAORってわけわかんない括り方されていったのと、CBSソニーもそれをヨシとした売り方だったよね。なんだ?「トライワイト・ハイウェィ」って??売れりゃイイんかね?まー、ソニーってのは、「ウキウキウェイクミーアップ」(こちらはEPICソニー)などと平気でやっちゃうからね

>へべあもさん遅くまでお疲れでした。ボズとは関係ないけど、高田淳次は芸能プロダクションの社長てことを割と最近知って驚いたよ。やり手なんだね。AORという括りが私も苦手で、なんでだろうと思うと、クリスタル族とかいう自分とはまったく縁のない人たちにもてはやされていたせいも少しはある、そういえば(笑)。金兄弟は長男よりも次男のほうが趣味も洗練されてるようですね。親バカといえば、統一教会の教祖も。。。

>『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』このアルバムは自分の持っている全てのアルバム中ベスト10にはいりますよ。

>goodさんやはりお好きでしたか?アルバムトータルでは充実してますよね、「ダウン・トゥ・ゼン・レフト」。買おうかな。。。

Slow Dancerは歌いましたか?私はかなりエロイ歌だと思います、ベースのラインが。

>hnyさん私の知らない曲を2曲やったんです。曲目リストに入っているからそのうちの一曲かな。どっちもとてもいい曲で、一緒に行った詳しい友人に曲目を尋ねたほどです。

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