« 「中古(ボロ)だけど廃品(ボロボロ)じゃない」 | トップページ | 仕事が定時に終わったのに »

2006年10月23日 (月)

120年前の日本紀行

前述の『オールド・エース』の中に、19世紀後半の北米大平原開拓の話が出てくるものだから、それに影響されて。というわけでもないけど、手にとったら同じ時代、明治11年の日本について書かれた本だった。

『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』宮本常一
(平凡社ライブラリーoffシリーズ)

Fi2621397_1e 民俗学者・宮本常一が講読会で語ったことをそのまま本にしたもの。テキストとなっているイザベラ・バード著『日本奥地紀行』は、もう絶版かと思ったら、そっちも普通に手に入るようで…。知らないで、こっちを読んでしまった。とても分かりやすかったからいいけど。

日本でいうと兼高かおる(古いね…)に相当するのでしょうか、女性一人で世界各地を旅して数多くの旅行記を残したイギリスの旅行家イザベラ・バードが、1878年に横浜に上陸し、そこから東北地方・北海道へと旅する中で見聞きしたことを綴ったのが『日本奥地紀行』。

日本人にとっては“当たり前”すぎて記録にも何も残っていないことが、外国人の記録には目立ったこととして記されているから面白いという。例えば蚤の多さ、綿が普及する以前は裸同然で暮らしていた人が多かったこと(入れ墨は衣服代わりでもあった)、プライバシーという概念の欠如、子供をとても可愛がること(その名残が日本各地に残る郷土玩具)。
日本人の貧相な体型については「国民的欠陥」とさんざんの言われよう。味噌汁は「ぞっとするほどいやなもののスープ」だったりするが、宿泊した日光の金谷旅館や歴史のある温泉宿の女将とそのもてなしについては、上品で洗練されているとの手放しの誉めようで、イギリスの貴族階級に通じるものがあったのかしらと思わせる。
読みやすいし、けっこう面白かった。

« 「中古(ボロ)だけど廃品(ボロボロ)じゃない」 | トップページ | 仕事が定時に終わったのに »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28622574

この記事へのトラックバック一覧です: 120年前の日本紀行:

« 「中古(ボロ)だけど廃品(ボロボロ)じゃない」 | トップページ | 仕事が定時に終わったのに »

インデックス

無料ブログはココログ