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2006年9月23日 (土)

無法者にふさわしい結末。

しばらくご無沙汰してました。
残業と仕事上の人間関係でストレスたまりまくり。
そんなときは、こういう本を読むと気分が晴れます。

『無頼の掟』ジェイムズ・カルロス・ブレイク著/加賀山卓朗訳
(文春文庫 2005年邦訳)

Fi2621370_1e 両親に恵まれ、きちんとした教育を受けて、頭もいいのに、二卵性双生児の叔父たちの無法者としての生き方を見ていると生まれながらにしてやたらと血が騒いでしまう「おれ」。しかし、18歳で初めて叔父たちと組んで決行した銀行強盗で失敗し、留置場で過失による殺人を犯してしまう。やがてそれは残忍な復讐劇へと発展するが、おれがそれに気付くのは…。

1920年代のルイジアナ、および石油ブームにわくテキサス西部を舞台にした青春犯罪小説。金儲けのためには命の危険も顧みない無法者たちの話を、詩情豊かな風景描写、当時の流行歌なども随所に出てきて彩る。

まず、著者の名前がいいわ。アウトロー小説の書き手として最高にいい響き。一(いち)日本人の勝手なイメージにすぎないけど、ジェイムズ・カルロス・ブレイクという名前だけで、きっと面白いという先入観が出来上がってしまっていたのは致し方ない。そして、最初の十数ページを読んだ時点で、期待は最高潮に達した。テイストが肌に合うというのかしら。すっかり物語の世界に持って行かれちまったぜい。出だしもいいが、怒濤の終盤もかっこいい。主人公が、無法者にも守らなきゃならない仲間うちのルールがあることを叔父たちから学びながら成長する中盤は、少しかったるかったけど。

これが著者の日本でのデビュー作らしいが、続いて今年出版された文庫のタイトルが『荒ぶる血』というのにも惹かれる。

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コメント

これ、ずいぶん前に買ったまま、まだ読んでないんですよー。早く読もーっと!

>Djangoさん話題の本でしたよね。私もようやく読んだのですが、最後までハードな話でした。終わり方は大事ですね。それでイメージがずいぶん変わります。

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