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2006年8月12日 (土)

警察の腐敗を女性警官が暴く

『不当逮捕』ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ著
(講談社文庫 2003年邦訳)


Fi2621357_1e 夫は多額の治療費を借金に残して病死、 2人の子供を育てながら女性には珍しい夜間パトロール担当の警官として働くレイチェルは、同僚の男性警官から暴行を受け、上司に訴える。しかし、警官仲間はもちろんその上司も、男性警官をかばい、むしろ組織を乱す者としてレイチェルを疎んじ始める…。


警官の職権乱用、警察組織の腐敗ぶりは、どこの国にもある程度共通していることと想像がつくが、アメリカ・カリフォルニア州を舞台としたこの小説に出てくる警官たちの、日頃のストレスの蓄積から生じたゆがみっぷりは半端じゃない。
女性警官に対するセクハラや嫌がらせが、これでもかというほど次から次へと出てきて、ものすごく不快な話なんだが、ウジウジした描写はなしにテンポよく話が進むので、夢中になって読んだ。

しかし、あの結末は・・・。とってつけたような・・・。そこまで深刻な話に落とす必要はない気がするのだが、作家自身、警察に勤務していた経歴の持ち主というから、現実の警察組織も多様な問題を抱えていて、さらにそれは警察だけの問題ではないということを、あのラストを持ってくることで強調したかったか? 青臭い正義など通用しない世の中だってことは分かるけどね。

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