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2006年8月12日 (土)

金に縁なし、死体に縁あり

↑文庫の帯にあったコピーです。

『闇を見つめて』ジル・チャーチル著
(創元推理文庫 2006年邦訳)


Fi2621358_1e 待ってました!グレイス&フェイバー・シリーズの第3弾。舞台は世界大恐慌のまっただ中にある1930年代のアメリカ。両親を亡くし、大金持ちから貧乏のどん底に転落し、しかし大伯父の遺言によって大きな屋敷には住めるようになった兄妹が、探偵もどきな活躍をする、ジャンルとしてはコージー・ミステリー。
今作は、兄ロバートが屋敷の敷地内にある古い氷貯蔵小屋からミイラ化した死体を見つけ、一方、妹のリリーは婦人会で知り合ったメンバーの夫が何者かに殺されたことから、犯人探しに首を突っ込むことに…。


ジル・チャーチルの作品は、主婦探偵ジェーン・ジェフリー・シリーズから欠かさず読んでいる。 気負いなく読めるのにミステリーとしてもしっかりしていて、重厚な長編小説の間に読むといい気分転換になるのだ。
しかし、今作は事件自体はあっさり解決してしまい、物足りなかったかな。このシリーズは、育ちの良すぎる兄妹がどう貧乏を切り抜けていくかが面白かったのに、今回は大恐慌そのもの(ボーナス行進事件)にスポットが当てられ、ユーモアも少なかったように感じる。次も必ず読むけど。

原題は「Someone to Watch over Me」。その前の2作は「Anything Goes」と「In the Still of the Night」。古いスタンダード曲のタイトルをそのまま使っている。

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