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2006年6月 1日 (木)

原題は「THE CONSTANT GARDENER」

「シティ・オブ・ゴッド」の監督てことで、公開前から興味があった。でも、テレビで胡散臭い男が宣伝しているのを見てゲンナリ。配給会社の考えてることはいつも分からないよ。

「ナイロビの蜂」(2005年 英)
★★★


★の数、ちょっと辛口かもしれないけど、正直あまり面白くなかったもので…。以前に観たアンジェリーナ・ジョリーの主演映画を思い出した。タイトルは忘れたけれども、ラズベリー扱いされていた。
製薬会社を題材としたのは、社会派映画としてはタイムリーだ。何年か前にテレビのドキュメンタリーで、アメリカの抗エイズ薬の製薬会社が、エイズ蔓延が最も深刻なアフリカでの安いジェネリック薬導入の動きに圧力をかけているというのを見て、また一つ、資本主義の負の側面を見せつけられた思いで、なんともやるせなかった。
でも、この映画は、その現実を再び考えさせられるような映画としては弱い。恋愛映画と割り切ってみればいいのかな? 中盤あたりの回想の回想シーンでは眠くなってしまった。男が再びアフリカに戻っていくあたりからの展開はスリリングで良かった。命と引き替えにでも、真実をこの目で見たいとの思いからだろうか。

原作はジョン・ル・カレの小説。同年代の知り合いの男性にル・カレのスパイ小説の大ファンがいて、自分も『寒い国から帰ってきたスパイ』と『パナマの仕立屋』の2冊は読んでみた。前者はそこそこ面白かったけど、後者は途中で挫折しそうになった。それ以来、ジョン・ル・カレの小説世界は、男は大好きだけど、女にはちょっと退屈というイメージなのだ。

あと、この映画にはもう一つ、のめり込めなかった点がある。それはいろんなシーンの映像が、何かの広告ポスター写真に見えて仕方なかったこと。監督が昔はテレビコマーシャルを多く手掛けていた人物という先入観のせいだろうか。でも、フォトグラフとして見たときには、イメージが膨らみオシャレでもあるが、ムービーとしては、そのオシャレさが陳腐に見えてしまう場面が何度かあった。「シティ・オブ・ゴッド」ではそんなふうに感じなかったけど。


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コメント

ル・カレの作品は、全部は読んでないんですけど、私も途中で挫折しそうになったのがいくつかありました。自分にはあまり合わない本だな、という感じが有って、最近は全然読んでないんですよー。

>Djangoさんそうなんですか。好き嫌いが別れる作家なのかな。ジョン・ル・カレなんて名前がカッコイイし、本のタイトルも良さそうなのが多いですけどね。

この映画観ました。「悪の構造」が簡単すぎる感じがします。「恋愛物」として観るにしろもうちょっとサスペンス性がほしかった。旦那の為を思って自分の行動を隠す妻と、何でも話す妻は、私としては後者を選ぶけど、それじゃドラマにはなりませんわな。アフリカのモードに入れたのは良かったと言いたいけど、ちょっと哀しかったですね。

何度もすいません。原題は良いと思いますが、邦題がダメ。「蜂」と「峰」が混乱しますし、人間性が無いと思います。

>k.m.joeさん映像は凝っているけど、サスペンスとしてはありがちな設定でストーリーへの盛り込みかたもなんだか薄っぺらでしたね。妻は恐れ知らずな点で、自分が非常識というのが分かっていて、だから夫は巻き込みたくないと思ったんでしょうけど、確かにこれでは悲しい片思いな印象を受けます。峰と間違えやすい・・・考えても見なかった!(笑)ほんと、そういわれれば。普通は一瞬そっちで読みとってしまうかな。ル・カレの小説の邦題をそのままいただいたようですが。

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