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2006年6月 9日 (金)

「不道徳性が人を偉大に導くこともある」

スウェーデンの警察小説シリーズ第4弾。

『笑う男』ヘニング・マンケル著
(創元推理文庫 2005年訳)


Fi2615581_0e イースタ警察署のクルト・ヴァランダー警部は、正当防衛とはいえ人を殺してしまったことに精神的ダメージを受け、もう1年以上も休職中。そして、警察に辞表を出しに行こうとしたその日の朝、友人が何者かに殺されたことを新聞記事で知る。その友人は1週間前、父親の死に腑に落ちないところがあると、ヴァランダーに相談を持ちかけたばかりだった…。


最初は高齢の企業顧問弁護士の死、次はその息子の弁護士、そしてヴァランダーも理由が分からぬままに命を狙われる。読者には最初の章で、犯人は誰なのかおおよその目星がつく。老弁護士は犯人の秘密を知ってしまったために命を狙われたことも。しかし、その秘密が何なのか……、おお、そう来たか!と思いました。ラスト50ページくらいは、本を置けないスリリングな展開!

毎回このシリーズは、面白くてがんがん読める。けど、なんだろう…、普通のシリーズものに感じる愛着はそれほどでもない。登場人物たちの性格にあまりクセがないせいかな。笑う男の不気味さも、あまり感じない。旧友のもとで働く一般女性を、ヴァランダーの独断で笑う男の住む城に偵察に送り込んだのは、無謀すぎると思った。

今回は、イースタ署に初の女性刑事が赴任。警察学校をトップで卒業した期待の新人だ。すでに結婚していて子どもが2人もいるのに、徹夜勤務も普通にこなしているのは、いかにもスウェーデンというべきだろうか。もっとも、イースタ署は田舎警察なので、いつも忙しいというわけではないようですが。

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