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2006年5月 4日 (木)

ドン・ジョンソンとは一字違い。

新宿武蔵野館はまたしても激混み。

「ブロークン・フラワーズ」(2005年 米)
★★★☆

Fi2528910_0e 主人公は、コンピュータの仕事で突然金持ちになって以来、隠居同様の生活を送っている独身中年男ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)。しかし、ある日「実はあなたには19歳になる息子がいる」との差し出し人不明の手紙が舞い込んで、お節介な隣人ウィンストン(ジェフリー・ライト)に背中を押されるように、元恋人たちを訪ねる旅に出る…。というのがあらすじ。テレビでも盛んに宣伝してる。


【以下ネタバレ】
成金らしい立派な家と家具に囲まれ、上下お揃いのジャージ姿で、昼間からテレビばかりを見ている脱け殻のような男が、その昔は女たらしのドン・ファンだったという話で。
見知らぬ我が子の存在を突然知らされ、誰かのイタズラかと疑いつつ、無視したくてもできないオロオロぶりは、女から見ると滑稽です。しかし、昔の恋人に会うごとにどんどん膨れあがり、雨の中の墓参りでついに抑えきれなくなる中年の感傷ってやつは理解できるつもり。ビル・マーレイのとぼけた持ち味がそのまま生かされていたと思います。でも、この役柄にこのキャストは新鮮みには欠けていたせいか、もっぱら脇の人たちのほうに興味が行ってしまいました。

主人公と対照的な人生を歩んでいるお節介な隣人ウィンストンの子だくさん家族が実に幸せそうで、ほのぼのとしてて良かったわ。で、ウィンストンがなぜか“エチオピア・フリーク”という設定が面白い。
あとは、高級プレハブ住宅販売の不動産業を営んでいる元恋人とその夫。なんだあの変態っぽい夫婦は!(笑) あまり幸せじゃなさそうな感じは伝わってくるが、その理由をいろいろ想像しちゃって、最高に可笑しいシーンだったよ。
しかし、映画ラストのうやむやさ加減はどうなの? 監督がはぐらかしの多いジム・ジャームッシュと分かっていても物足りさが残る。もっと分かりやすいオチで締めて欲しかったですよ。

隣人ウィンストンから、旅のお供にと渡されるCDの音楽が、ホレス・シルバーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」を情けなくしたようなアレンジの曲だったのは意図的かな? 「父の歌」というのは映画のテーマに合っているしね。
最近ますますロードムービーが好きになってきた気がする。移り変わる景色を見ているだけで楽しい。なぜかしらと考え、仕事で地方出張することがなくなってしまったせいだと気づき、映画と関係のないところで切なくなる。旅行したいなあ・・・。


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コメント

オチはねえ、絶対こんなのだと思ってましたよ。ジャームシュは、こういう奴ですよね。

>栗坊さんあんなオチだとは思ってましたけどね、もう少し想像をかき立てるインパクトのあるものを期待しました。こういう人ですよね。いつまでこの逃げを続けるんでしょうね。

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