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2006年4月29日 (土)

「刺身にしてやる」by桑畑三十郎

ずいぶん更新をサボってしまったわ。三船敏郎主演の黒澤映画、3本借りました。


「隠し砦の三悪人」(1958年 日本)
★★★★★
おー、スケールが大きい! 白黒だから余計にそう感じるのか。3本のうち、映画的な面白さではこれが一番かな。猛スピードで駆けていく馬上でのシーンが圧巻でしたが、槍での真剣勝負もすごい緊張感でした。間違って突き刺したらどうなることやらと冷や冷や。
才長けた姫様のキーキー声にしばらく戸惑う…。

「用心棒」(1961年 日本)
★★★★
こっちは舞台劇を見ているような面白さ。出だしの手首にギクっとして引きつけられるが、宿場町で対立しあっている2組のやくざは、間が抜けていてあまり怖くない。浪人・桑畑三十郎のかっこよさに尽きます。
マカロニウエスタンに影響を与えたことは当然知っていましたが、これにもダシール・ハメットの原案があったんですね。

「椿三十郎」(1962年 日本)
★★★★☆
思い付きで名を名乗る“もうすぐ四十郎になるはず”の三十郎。「用心棒」の桑畑三十郎が、ここでは椿三十郎として再登場。垢じみた着物すらかっこいいぜ。
疑うということを知らない青二才の侍たちのオロオロぶりとは対照的な城代の奥方と娘の落ち着きぶりが面白い。何を考えているか分からない、まるで異星人のような女性のポジションてのが効いています。あの状況にあっての、花の色をめぐっての母と娘のやりとりに笑った笑った。


3本ともコメディ要素を取り入れた娯楽映画の王道って感じでした。撮り方とか、場面の構図とか、さすがに巨匠監督だけあって上手いんだろうなと思うところがいっぱいあるのだけど、王道たらしめるのは、三船敏郎のスター性に負うところが絶大ですね。ルックスも演技も存在感も文句のつけようがございません。もう絶対に出てこないし、第一、今どきの映画で使われもしなさそう、こんな俳優は。

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コメント

スピルバーグやルーカスのどのアクション超大作も、「隠し砦の三悪人」には、かなわないと思います。

>栗坊さんあの人たちが影響受けてるのがよく分かりました。といってもあまり見てないんですが。こういう娯楽大作は、昔の作品だから素直に見られる面もある気がします。

何も知らない頃は、何が「世界の三船」だ、なんて思ってましたが、実際に出演作品を見ると、世界中探しても、三船は居ないんですよね。本当に存在感が凄い。

>煙の男さんいないですよね。今は日本に限らずね。巨人・大鵬・卵焼きに「三船」を加えてもいいくらい。・・例えが古すぎますけど、今は例えるものがないくらい、いないです。

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