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2006年2月27日 (月)

黒シャツがトレードマーク

3月1日から仕事なのであせって見に行ってきた。アメリカのミュージシャン、ジョニー・キャッシュの伝記映画。ネタバレ部分あり。

「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」(2005年 米)
★★★☆

ジョニー・キャッシュの音楽はまったくと言っていいほど聴いたことがない。カントリー畑の人かと思っていたら、メンフィスのサン・レコードからデビューし、エルヴィス・プレスリーやジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンスらとともに、ロカビリーサウンドの黄金時代を築いた一人らしい。ブルースとカントリーが混ざって、そこからフォークやロックンロールが登場してくる、その時代のまっただ中にいた人だろうか。
あちらではありのままの自分を表現した歌詞も高く評価されているようだ。2003年に亡くなっている。レイ・チャールズといい、ボビー・ダーリンといい故ミュージシャンの伝記映画が続いているのは、やはり映画の題材となるネタ不足ゆえ?と勘ぐってしまう。

伝記ものといっても、ホアキン・フェニックス演じるジョニーが、リーザ・ウィザースプーン演じるところの彼の長年の憧れの女性シンガー、ジューン・カーターと出会ってからの10数年にスポットを当てたもので、ジューンの物語でもある。
ホアキンもリーザもすべての歌を自分で歌って演じている。その熱演はたいしたものだけど、ジョニーの親子関係や薬物中毒によるトラブルなどのエピソードは、あーまたか…と思ってしまって、なんだか素直に見られない。そして、いくらラブストーリー仕立てとはいえ、主演の2人以外の人物描写や世相描写がおざなりで、内容に深みがない。成功していく過程の描き方も盛り上がりに欠ける。

ただし、囚人からの手紙によってジョニーが再生する下りは面白かった。女性にも人気があったらしいが、いつでも彼の歌を支持したのは、人生の敗者と呼ばれる人々であった。その囚人たちの要望に応えて刑務所で行った復活ライブが、アルバムとして大ヒットなんて、ロックミュージシャンとしては最高のエピソードだろう。こういう夢のあるシーンをもっと見たかったかな。

5日発表のアカデミー賞では主演男優、主演女優ともノミネートされてるけど、受賞の可能性があるのはリーズのほうだろう。なんとなく。


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コメント

本格的なカントリーミュージックというのを日本人て聴かなさすぎると思います。知らないくせに。色んな意味でもう少し深く聴いてもいいと思うんです。(自分も含めて)サン・クェンティン刑務所のライヴ、昔持ってたんですけどねー。この映画見てみようかな。

>Djangoさん以前CSで、伝統的なカントリーではないけれど、オルタナティブカントリー特集と題して、いくつかのグループのライブをやってました。それが面白くて見入ってしまいましたよ。あれだったら、今のロックやニューオリンズファンクが好きな人にも十分受けるだろうと思いました。ラジオでも滅多に流れないですよね。機会がなくてもったいないです。映画は、歌は全部ホアキンが歌って演奏もしているので、音楽を楽しむなら物足りないかもしれないですけど、ジョニー・キャッシュを知っている人ならまた違った見方ができるでしょうね。

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