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2006年2月15日 (水)

妖精がくれたマント

ひさびさに映画館。

「クラッシュ」(2004年 米)
★★★★

Fi2315486_0e ロサンゼルスの街を舞台に、さまざまな人種・階層の人たちのぶつかり合いを描いた群像劇。そのテーマを象徴するように、映画は車の衝突シーンで幕を開ける。次々起こる不愉快な出来事に、差別・被差別意識や偏見をむき出しにする登場人物たち。あまりにあけすけだったり、無神経だったり、単細胞的な行動に、前半はなんとも嫌な気分に陥るのだけど、途中から見方が変わってくる。人の考えや行動は断片を見れば単純だけど、本当はもっと複雑だからね。

それぞれが辿った結末を考えるとハッピーエンドな映画とは言い難い。救われた人はせいぜい不幸中の幸い程度のもの。新たな不幸を背負ってしまった人物もいる。でも、見終わった後に、いずれの人物も同じ人間であることに共感を覚え、ホッとするとともに、なぜか温かな気持ちになる。そんな映画。まあ群像劇というと、だいたいそういうのが多いけど…。

まるで、世界のあちこちで起きている国家間や宗教の違いによる衝突の縮図のような内容だなと、私には一種の寓話的作品に見えたけれど、実際にロスのような街に住んでいたら、リアルな感覚なのかも。
監督・脚本は「ミリオンダラー・ベイビー」で脚本を手掛けたポール・ハギス。キャストは、ドン・チードル、マット・ディロン、ブレンダン・フレイザー、サンドラ・ブロック、ライアン・フィリップ、テレンス・ハワード、サンディ・ニュートン、ウィリアム・フィクトナー、ノーナ・ゲイなど豪華。

役どころが印象的だったのは警官役のM・ディロンと、女性ではアラブ人と間違えられ嫌がらせに合うペルシャ系雑貨店主の娘。反して、地方検事役のB・フレイザーやその妻役のS・ブロックは、描き足りないのか、白人で金持ちという立場に自分自身共感できるものが少ないせいか(笑)、どうでもいい印象だった。あくまでも脇で終わったかな。


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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

私も水曜認定日だったことあって(1度ではないということ…苦笑)職安帰りに優雅にランチ食べて映画見て買い物して…何やってんだろ?って毎月思ってましたっ!ということで私も昨日見たよ!あの残響響かせる音楽に共鳴したまま今日になってもじ~んとしたものが残ってるかんじ。映像と音楽で語ってくれましたね。LAのゆらぐ夜景に雪が降るって不思議な景観だった…すべての登場人物の事情と理由がよく描かれてて、こんなにオーディナリーピープル達のリアル(日常的)な出来事なのにじわ~っと涙もんに感じ入ってる私です。すべてのことが予定調和として収束する…技巧こらすことに終始したタイプの脚本より、登場人物達の絡み合いも自然に受けとめられて、悲しみも抱えたまま自然に終わっていくのがやはりよかったわ。

検事夫妻はまあカラードの人達に比べれば書き込み薄いけどだいたいは想像つくからいいわ。一番見せ場なくてブレンダンファンには残念でしたね~それでも参加したかったのだなぁと。サンドラにしてもギャラは全員均一じゃないかと思うほどみんなが主役のこの映画。マットの助演ノミネートってどういう基準なんじゃ?と疑問に思う。(テレビドラマの助演が主演でノミネート&受賞することはあるのに)やっぱりうまいし、長年浮かばれなかったことを思うとあげてもいいくらいだけど、「シンデレラマン」のジアマッティがおりますから、これだけは絶対譲れましぇん!クルーニーもGGスピーチで彼かと思ったって言ってたくらいだもんね。ってヒカさん見てないんだっけ?BS入れば昔の日本映画も見れるし、保険のCMも見なくてすむのに…

2週連続で全くちがうタイプのドン・チードルを堪能できて嬉しかったわ!それだけうまいってこともよくわかったし…彼の声は高いけど、あの独特なしゃべり方好きになっちゃいそうです。相棒の女性刑事ジェニファーなんとかって変った名前の女優どっかで見た気がするのだけど思い出せません。ラテン系の人ってドレス&メイクアップとかしてなくてもセクシーだし、美人が多いのね。実際白人と黒人のベットシーン…ヌードで絡んでるだけのことだのに…てそそるものがあるわな(ここだけの話ってことで!笑)あとは健康保険(?)のカウンセラー役、最後にしめてくれた黒人女優、「ドミノ」でも大暴れ(口だけでね!笑)してくれたけど、私はこの二人が注目女優でした。今後の活躍に期待です!

>ぱぴよんさん次の認定日までには就職してたいと思います(笑)。昼間から安く映画が見られるし、最高の日なんだけどね。昨日は暖かだったし。映画は風景も良かった。どこにでもありそうな感じが。見終わってなぜか温かな気持ちになると書いてしまったけど、後からドン・チードルとその弟のことがやたら思い出されて、ちょっと表現間違ったかなと…。個人的には★4つの佳作評価だけど、あの兄弟と母親の関係をはじめ、いろんな人の直接描かれてはいない背景が気になって、後を引く映画ですね。演技ではテレンス・ハワードも、抑え気味のいい演技してた。あとウィリアム・フィクトナー・・・出ているとは知らなくて儲けた気分でしたよ。「ホテルルワンダ」はなかなか行く気にならない。映画館も小さいし。池袋の名画座あたりでやらないかなと期待してます。

ヒカさんは寓話的とおっしゃったけど、昨日の聖書講習“ゆるしの秘蹟”がテーマで「放蕩息子」の話を読んだのは2度目でした。最初は神父様の解釈を聞いて素直に感動したけど、昨日はチードル一家と自分と母と妹のことと現実的にリンクして、うそくさい話じゃ~と思った。放蕩の限りを尽くして帰ってきた次男を手放しで赦す父を批判する長男。これが逆だったら?兄の方だったら勘当する親もいるだろうなと。神父様は長男じゃないからわからないでしょう…なんて心の中で思っちゃったわ!親のエゴは髪の愛より強し…妹のことは猫かわいがりするばかり(幼稚園の時から変っていない)で、一人の人間として全く理解できない、しようとしないうちの母は、まさにドンの母役と同じ。それでも、ひとっことの文句も言わない、言えないドンは偉いというか、切ないというか、信じられないというか…(笑)

二人のチンピラの生死、二人の警官の信条と行動の裏腹…このへんの対比よく描けてますよねぇ。「パルプフィクション」のコンビの生死と回心にも影響受けてるのかしら?今になって思い出した。弾が当った当らないてのにしてもね。一番いたたまれないのはやっぱりライアン・フィリッペ。警官やめちゃうかな~とか私も色々考えちゃってるよ。(笑)テレンス・ハワードって何やってた人?役名調べてもわかんないや。(笑)ノーナ・ゲイもわからんけど、マービンの娘さんなんだって?ウィリアム・フィッチナー(←ずっとそう思っていた!)私も知らんかったから嬉しかった!彼もどの役でもできる人だと思うけど、うまかったですね!

「ルワンダ」は映画作品として芸術的に高い質のものではありませんが、あそこで起きてしまったことを知れることが何より肝心なわけで、見るにこしたことはないわけで…だからビデオでもOKってことで…(苦笑)まあ後から後から危機の連続で、サスペンスものでもあれほど息抜けないものはないかもよ。虐殺のシーンが映ったりするわけではないけど、後からどんどん想像しちゃって結局その夜は眠れなかった。ビクトリア湖に放置された100万人の遺体はどう処理したんだ?とかって実質的なことまで考えちゃって…自分で調べろだわね。監督は演出力がある人とは思えなかったけど、ドンにホアキン、ニック・ノルティとそれぞれの力量で見せてくれました。ホアキンにはぜひこの手の役柄で主演作品を作ってほしいです。奥様役ソフィー・オコネドーも素晴らしかったですよ!本当にこの“夫婦”にこそオスカー受賞してほしかった!!

>ぱぴよんさんドンが母親に頼まれながらも弟を捜して家に連れ帰らなかったのはいろいろな事情がありそうですね。弟を放っておいたのはわざとで、ああいうことになった後に、ドンは自分を責めているようにも見えました。家族でも誤解や偏見があるのに、まして他人とは・・・。衝突があれば、まだ希望もあるということかしらね。テレンス・ハワードは黒人のテレビディレクター役。「レイ」で見たばかりだから、ああこの人と思った。ドンの弟役も「レイ」でクインシージョーンズ役をやってたと思う。ウィリアム・フィッチナーは、私もいままでそう読んでいたけど、オールシネマ・オンラインを見たらフィクトナーと書いてあったからさー。統一されてないみたいだね。まだ知名度が低いのかな。

見応えのある骨太な作品でしたね。さすがポール・ハギス、アカデミー賞の行方とともに次の作品が楽しみです。Tb失礼します。

>あんさん丁寧にご挨拶、ありがとうございます。>人間の持つ最低の部分と最高の部分を見せてくれる。本当にそうかも知れませんね。最初は嫌な映画を見に来てしまったとまで思ったのですが、いくつかのエピソードに救われました。

初日に見ました。皆さん高評価…そんな良かったです?期待ほどでは無かったなぁ星3つ!所詮、白人監督の仕事(って言うのが既に偏見?)あざといと言うか、薄っぺらいと言うか、分かった風なすべて綺麗ごとに終始してた。人種差別から移民、銃、人身売買、老人介護の問題まで、てんこ盛りでしたが、どうにもリアリティーがない。「何が天使のマントじゃ!」と突っ込んでた。私ってサイテーね。チャイナタウンにベトナム人(?)を解放し「バカ中国人ども!」とか言って満足顔の黒人。これ結局、偏見の連鎖よね…玉突き衝突。皆さん!車間距離は十分とって走行して下さいね(←意味深)

>えむさんおー、批判も歓迎だわ(笑)。私も計算づくしのところが鼻について満点評価ではないのだけど、衝突という方法でしか触れあえないというテーマは、とても面白いと思ったよ。車間距離を十分にとって、それで車の列がいつもスムーズに流れるのなら苦労はしないんじゃないかな。映画の中にリアリティはないけど、想像をかき立てられる映画で、描かれていない部分にリアリティを感じることは出来る気がします。マントの件は、私は好きです。単純ですまん。

まあ脅されるほど逮捕歴がある弟のこと担当地区の刑事である兄が知らないはずはないわけで、とうに何度も更生を試みたけど甲斐もなく母親には嘘を繰り返すほかなかったというのが妥当なシナリオでせうか…Mさんヒューマンキライだったよね~(笑)だからってMさんがサイテーっていうんじゃなくてね。賛否両論けっこうなことだけど、Mさんのリアルと薄っぺらと綺麗ごとという基準が正直わからない。(星3つはいい方だと思うけど…)ロンド形式って当然一人づつを深く描き込むひまはないわけで、それでも人種のるつぼを描くにはやり易い方法かも。これだけの人種のバラエティ、映画に見たのは私は初めて。

私が一番リアルだと思ったのは、白人社会の中で仕事して地位も築いたディレクター。差別を受けても黒人の男らしくその怒りをすぐに発露できない。女(妻)のようにキーキーわめけない。ただ何も言えずに耐え忍ぶ。(ドンと同じじゃん!笑)なんか日本人の男みたいだな~と永遠と映されるその悶々とした表情にイライラさせられたので、いい味出してるとまで評価してあげられない分、私も達観できてないの。でも単に腑抜けというわけでもない、仲間を売ったりはしない男が言う一言は重いわけで、「おまえは自分もおとしめてる」の一言が効いてチンピラが踏み出した一歩を私は評価する。私には一日一善して得意満面という顔には思えなかった。ちゃんと複雑な感情抱え込んでる演技してたと思う。彼の場合悪態つくことでそれをカモフラージュしてるのだと。テレンス・ハワードって歌手なんだ…オスカーで歌うとか歌わないとか…

どっかの雑誌に、あれでマット・ディロンが自分の差別に気付いて改心したみたいに過剰な解説がされてたんだけど、受けとめ方それぞれって言ってもそこまで言ってましたか?結末やテーマまで先回りして取って付けるマスコミの型通りな見方しかしない有様を見てると、何を出しても意味ないような恐い気するわ。明確な気持ちや言葉になる前の感情の移行と交流を無言でワンシーンにした。炎の熱にゆれる空気とBGMと役者の表情がよく表現されていたなと私が映像で語ってくれたと評価する部分です。あの二人に恋愛感情が芽生えてもおかしくないくらいの“増幅”であったと。でもそうはならなずにそれぞれの日常に戻るわけで…

私には奇麗ごとと思えることは一つもなかったのだけど、その一番はサンドラ奥様。自分が困っている時に手を差し伸べてくれた人=親友(英語で何て言ってた?)奥さ~ん!あの段階じゃまだまだ、あなただけ特別だけど他の人はちがうのよってのが関の山じゃろ。CBSドキュメントで南アに差別はないと訴え、自分の家政婦を紹介する白人少女を思い出しました。黒人家政婦さんは、ただだまって少女に手を引かれ、幼い子を見守ってる感じだった…奥様の精神年齢この少女と変わらんわと。奇跡が起きたと思い込んだオサマお父さん。単なる空砲ってか?それでも私も奇跡が起きたと思ってます!お父さんには充分に…

偏見の連鎖は何も解決していない。簡単に解決できるほど綺麗ごとじゃないことはこの作者も充分わかった上でメッセージ送ってると思う。うちも同じと思えるほどの親子関係。主張できない寡黙な男の性格。いかに普遍なものか…だからフィクトナーが「黒人は恵まれてないというのは理由にならん。黒人特有の根底問題」という侮蔑発言は間違ってると断言できる。中国人はわかんないけど、黒人VS韓国人なぞ厳然たる憎悪と境界があるようで、(そのへん雑多な人種でサバイバルの「ロスト」でも触れられてる。)だからと言って接触してみなきゃ何も始まらない。クラッシュ=希望へのきっかけ…偏見の持ち主にはそれぞれにきっかけを与え、第一歩を歩ませたなと。…やっぱりドンはかわいそーだ…これから篠井氏にラブレタ書くので(ランチタイムにファンレタ!)レスしてもらったらばお返事はまた来週ってことで!…誰も書けって言ってねーよ…

>ぱぴよんさん お返事ありがとう。そうそう、★3つって、けっこう良い評価なのよん(笑)最初色々書いたら、文字数オーバーしててね。端折ったら、結果批判的な面ばかり残ってしまったの(笑) それと、人間ドラマは大好きっすよー!それもド~ロドロしたやつね。救いようの無い暗~いやつね。やっぱ私、冷たい人間やねんな。

>ぱぴよんさんいつもながら長文だーー!(笑)改行ないと読むの結構大変なんだが、言ってることにはほぼ同意かな。まず、ドンと弟のことだけど、ドンは無意識のうちに、弟のことばかりを気に掛ける母親に対して、弟を連れ戻さないことで「仕返し」をしていたのではないかと想像しています。ドンも決して完璧なお人好しとは思えない。黒人ディレクターの、若い不良黒人に対する一言は、自分自身への戒めでもあったんだろうね。重い一言だった。あの不良黒人は、良くも悪くも純粋な人間で、いつも悪態をついているのが彼なりの傷つかないための防御方法。抑圧されてきた自分たちアメリカ黒人の姿を、あの売り飛ばされようとしていた不法入国者たちの姿に、一瞬は重ね合わせたのかもしれないですね。

(つづき)マット・ディロンの警官が、あの事件で偏見を改めたという解釈は私も押しつけがすぎると思う。人間そんなに単純じゃないということがこの映画のテーマの一つでもあるよね。サンドラ奥様の友達発言は、私もあまりに身勝手すぎると苦笑しました。あそこは感動というより、ちょっと滑稽なシーンだったよね。でも、彼女の抱えている悩みや苦しみが映画からはあまり想像できなかったせいでもあるかなと。チラシを見ると、夫が浮気してるらしいと書かれてあるんだよ。そんなシーンあったっけ? でも、そうだとすると彼女も複雑な気持ちを抱えていたことになるよね。クラッシュ(衝突)は、触れ合いのきっかけには違いないけど、それ自体を推奨しているわけでもないよね、この映画は。そこがけっこう奥深いなと思います。

>えむさんここって400文字の制限があるのよね。削っていくうちに批判的なことばかり残ったって分かるよ。なんか、嫌な感じは残るのよ、この映画。あと、冷たい人間だったら、あざといなんて思わないよ、きっと。例えば、あのマントのエピソードはさ、自分に子供がいたら何倍もの不快感を感じていたと思うわ。えむさんがそう感じたということではなく、それぞれの立場で解釈は違うよね。ともかく、コメントをありがとう。言いたいことを言い合える、これも一つの心地よい衝突ってことで(笑)。

>ぱぴよんさん追記。テレンス・ハワードは歌手ではないと思うけど、中年になってデビューするラッパーの映画だかに主演してて、そっちでの熱演がけっこう話題になっているらしいです。オスカーはたぶんその関係で出演するのではないかしら。BSに入ってないので、今年も授賞式は見られないんだけどさ。

私は一度知り合った人にネガティブな意見を言う時でも「不快になったらごめんなさい」とかいちいち謝るつもりないので、Mさんも自虐ネタみたいなことわりがきをしてくれなくてもよいです。アンチヒューマンいいじゃん!(ドロドロのヒューマンてどんなの?)バンバンクールにのたまってくれたまえ!ということなので、単に論拠があればお聞きしたかっただけ。私が薄っぺらでリアルじゃないと感じたら★なんてやらんから。だからMさんがどういう人間かなんてことじゃないし、まして私が自分と反対意見の人間をやり込めたいわけでもなく、私にとって重要なのは、自分と同じ意見の人よりも、ちがう人の考えを聞くことなの。それによってなぜ自分はその人とちがうように感じたのか、自分でもわかっていなかった理由がはっきりしてくるから。

人の意見を聞けばその相手を理解していく助けになるけど、それと同時に自分の考えも深まってることが多いから。対話を重ねていくことも大事だけど、よりちがう意見を聞いて、頭の中で一人ディベートしたりすると考えをもっと先に進めることができるの。宝塚では同じスターのファン同士の場合は大方同時間的に同じ感じ方してるから話し合う必要なかった。(ヅカファンはニョロニョロなの…わかる?笑)でもヒカ女史とは、同じよい評価でもちがう想像してたり観点がちがってたりで、いつも相手してもらって感謝してま~す!改行すると入る字数わからなくなっちゃうので…いつもこんなんでごめんなさい。

ドンの復讐!深い…でもあの眉間にシワを寄せたままのだんまりつづきは、ただの心優しき孝行息子ではないものを匂わせてましたよね。。。さすればお母さんにはとどめの一撃となったわけで、「お前が殺したんだ!」の逆恨みの一言も図に当たってしまっていたことにもなりますね。取引には応じて弟を救おうとはしていたものの…彼としては意識化してなかったにせよ、否定できないものがあったと…ポール・ハギスよ!次回そのへん突き詰めて書いてみよ!黒人のルーツ…深い!(笑)というか当然そうですよね。彼らとて狩られてきた同じ過去。強盗としか思ってないからそこまで思い当たらなかった。私やっぱり日本人だわ…

白黒二組のカップルのケータイの「愛してるよ」はあきらかにちがってましたね。やっぱりそのそばに立ってた黒人アシスタントが相手かなとは思ったけど。いかんせんこの作者、完全に白人夫婦への興味失っちゃってるから…山の手の奥様の孤独も体裁検事の浮気も月並みで、この作品にふさわしい白人側のテーマが見出せなかったのでしょうか。そこらへん熟練工アン監督にはかなわんだろと…差別と偏見を象徴するだけの存在で、ビッグ・スターはもったいない使い方。サンドラじゃなくてもうちょっと年上の堅実な女優さんがやってたらリアルな印象残せたかも…やっぱりうまい人ではないな~と思ったけど、彼女にはやはりブルドーザーの前に寝そべる活動家をやってほしいです。ブレンダンと並んだ見栄えとバランスは素晴らしかったので、他でもう一度やり直してほしいわ!

差別する側の白人の問題は、この作品ではとても描き切れないでしょうし、作品化の題材としは、加害者側の心理、奥底ってのはなかなかに出て来ないものですよね。世紀が変ってやっとナチ側ドイツ人の視点&心理状況が出てきたけど、日本なんて永久に無理なのでしょうか?人種に関してはなぜか「ドミノ」でブラック&ホワイトのみならず×メキシカンとかチャイナとか、黒人と様々な人種のハーフの女性達が出てきました。なかなか興味深い内容なので、ぜひハル・ベリー先生自らやっていただきたいなと思ってます。

>ぱぴよんさんケータイの「愛してるよ」? そんなシーンありましたっけ?ありゃー、私は見落としてる。白人検事の相手はやはりあの黒人アシスタントだとしたら、奥さんにとってはこれまた皮肉。やっぱりサンドラは、この役があまり合ってないよね。向こうから黒人がやってきただけで思わず避けてしまうタイプにはどうしても見えないすよ。もっと典型的なアングロサクソン顔の人がやったほうが良かったですね。ドミノは観ていないのですが、面白かったのでしょうか。

アカデミー作品賞だー。ちょっとびっくり。大作ではないけどれ、長く余韻の残る作品が選ばれたのはうれしい。

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