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2005年11月 6日 (日)

ソニー・ロリンズは不滅です!

東京国際フォーラムに ソニー・ロリンズ を聴きに行ってきた。ファンでありながら、たびたび来日していながら、コンサートに行ったのは実にひさびさ。ジャズコンサート自体ひさびさ。これもいいライブだった! 今年は個人的にライブの当たり年です!

75歳になったロリンズは、歩く足取りはおぼつかない風ながら、黒いサングラスに真っ赤なパンツといういでたちで登場。メンバーはロリンズを入れて全部で6人です。

ベースがボブ・クランショウ……うお、懐かしい。最近また一緒に活動してたんですね。
ドラムスがスティーヴ・ジョーダン……これはちょっと意外だったかも! 儲けた気分。
ギターがボビー・ブルーム……まだ一緒にやってんだ。ロリンズとは師弟関係。
パーカスがキマチ・ディニズル……知らない人。けどコンガによる歌うようなソロがすげー良かった!
トロンボーンがクリフトン・アンダーソン……ロリンズの甥っこらしい。4ビートバップよりは16系のフレーズの人。

さて、コンサートで印象に残った曲。2曲目のバラード。タイトルを思いつかないのがもどかしいが、美しい。4曲目のワルツは知らない曲だが、ロリンズ先生のソロはこれが最高でしたよ! 間に15分の休憩が入り、後半、出たー! カリプソ曲の「ドント・ストップ・ザ・カーニバル」。70年代のロリンズが好きな私には、これはうれしかった! そして、ラストは誰もが知ってる「セント・トーマス」! リズムのまったりしたセント・トーマスだけど、今のロリンズの味わいがしっかり出ていたのではないか。お疲れ様の思いとともに、目頭が熱くなった。やったのは7曲かな? 8曲かな? ジャズは1曲ずつが長いのだが、もっと聴きたかったよー。あっという間だったもん。あと2曲くらいはやってほしかった。

思ったのは、年を取らないと出ない味というのは、音楽に関しては絶対あるということだ。体力の衰えた部分を十分に補う何か。(ある人はそれを「老人力」と呼ぶ?) ジャズの場合は特にソロ演奏。変な気取りや欲がなくなるからか、大抵の人はノリ(フレーズじゃないよ)がうんと大きくなって、より自由さを感じさせる演奏となる。それが聴く側の意表を突いてくる。まるで、ちっぽけな悩みに振り回され、汲々と生きていたって、なるようにしかならないよと諭されているような…。(ある人はこれを「癒しの音楽」と呼ぶ?) 誤解ないように言うと、演奏自体は熱いものが脈々と流れているんですよ。

でも、考えてみたらソニー・ロリンズはずいぶん前から、自分の気持ちのままに、自由な演奏に徹してきた気がする。そして、そこが好きなところだ。豪放な音色とともに。正直、若い頃よりは音色は少し薄っぺらになっているか? これは使用するマウスピースやリードとの関係かもしれない。しかし、楽器の鳴りの良さはバツグンで、うねるようなロリンズ節も変わらず!
音響もよく、ワイヤレスマイクを付けての演奏は聴きやすかった。けど、私は演奏に熱が入り、動きすぎでベルがマイクから離れてしまい、生音にスイッチする瞬間がけっこう好きで、特にロリンズでそれを聴いてみたかった気もしなくはない。

客層は、若い女性がかなりいました。昔はピアノトリオならいざ知らず、サックスがリーダーのコンサートとなると女性は肩身が狭かった。某サックスプレーヤーのコンサート(ヤマハホール)のときは、目で確認した限り、自分を入れて女性はたった4人しか見かけなかったのに。「サキコロ」が世代を越えて、いまだ愛され続けている証拠でしょうね。

さて、このコンサートは本当にロリンズ最後の来日になるんでしょうか? 悔しいのは、チケがほぼ売り切れてから決まった最終日の追加公演が小さなホールCだってことだよ! 納得いかん!

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コメント

ロリンズJAPANラストコンサート行ってきたのですね。羨ましい!(*^^*)ボクもロリンズの「サキコロ」のモリタートからJazzの聴き方(アドリブとはいういうものかと)入って行ったので、彼はまるで恩人のような存在。

続き)>年を取らないと出ない味というのは、音楽に関しては絶対あるということだ。体力の衰えた部分を十分に補う何か。(ある人はそれを「老人力」と呼ぶ?)ボクも同感です。最近聴くJazzは何故か同年輩(年寄り?)の比率が多くなってきました。以前は年寄りクサイものは受付けなかったけど、今はすんなり入ってくるから不思議。これって自分も歳取ったっていうことを自覚し始めたってぇことなんでしょうね。でもまだ自分には老人力などという優れた人類パワーは生まれていない(まだ老人というキーワードに密かな抵抗があるのかもね)。GrooveCollectiveやNewCoolCollectiveなんかを聴いているうちは、まだまだオシリが青いのかも知れませんね(^^;santanaの新譜にも狂喜しているし。。。(*^^*)

続きの続き)>まるで、ちっぽけな悩みに振り回され、汲々と生きていたって、なるようにしかならないよと諭されているような…。(ある人はこれを「癒しの音楽」と呼ぶ?)若い頃のロリンズの豪快テナーはシンプルで強く、彼の音に真剣に聴き込むと疲れてしまったもの。でも75歳のロリンズ節はきっと包容力豊な人生観を感じさせてくれたのでしょうね。聴いてみたかったです。長くなってすいませんでした(^^;

>roadingさんたくさんの反応をいただいて感激です。ロリンズは何度も来日してるのに、ラストと聞いて駆けつける自分を実はなんとなく恥じています。私も以前はどこか尖ったところのあるジャズをもっぱら愛聴してきましたが、ひさびさにオーソドックスなジャズを聴いてみると、感じ方がまったく違って驚いてます。でも、まだまだ自分は青いままでいたいですよ(笑)

(続き)>でも75歳のロリンズ節はきっと包容力豊な人生観を感じさせてくれたのでしょうね。ああ、まさにそんな感じです。ロリンズも若い頃は行方をくらましたりしていろいろ悩んでいた時期があったみたいですね。あの年齢とは思えないほどのブローも聴かせてくれましたが、余裕というか、ゆとりも感じました。それでいて今もいい演奏をしようという意欲も十分でいろいろと励まされましたよ。

関連記事をTBさせて頂きました。貴サイトからもTB頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。

>Dr.アートさん訪問ありがとうございます!お言葉に甘えてトラックバックさせていただきました。

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