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2005年7月17日 (日)

殺人事件に巻き込まれたのは誰?

ブログ更新滞り中。そこそこ忙しいってのもあるけど、あと2カ月余りで会社を辞めると決まったら、あらゆる意欲が減退。退職後に社会復帰できなくなったらどうしよう。怖いです・・・。
とりあえず、読んだ本くらいはメモっとく。


『昏い部屋』ミネット・ウォルターズ著
(創元推理文庫 1999年邦訳)

Fi1616045_0e 見知らぬ病院のベットで目覚めた写真家のジェイン。自動車事故による自殺未遂を図って担ぎ込まれたと知らされるが、事故前の10日間の記憶を失っている。そして、彼女が事故を起こした同じ日に、婚約者と彼女の親友の女性が一緒に惨殺されたこと、ジェインがその容疑者であることも知らされる。実は、数年前にも彼女の元夫が同様の手口で殺されていたためだ…。


なんだかんだでミネット・ウォルターズの作品はおよそ読んでいるのか? 話の運びが巧みなので、つい見かけると買ってしまう。これは最初はハードカバーで翻訳が出て、今年文庫化されたので、執筆順としては『囁く谺』や『蛇の形』より以前の作品になる。文庫なのに1200円は高いなあ・・・。

【以下少しネタばれ】
物語の途中で、裏社会に通じた不動産業界の大物であるジェインの父や、ゴロツキ同様のジェインの義母兄弟も容疑者として浮上する。結末はやや拍子抜けの、無難な路線(?)に落ち着くが、どうにも釈然としないまま。これは作者の意図的なもののようだ。

ウォルターズの描く女性は、一筋ならではいかないことが多い。盛んに名前は登場しながら、一度も姿は表さないで終わるジェインの父親の存在は不気味だが、ジェインはそれ以上に、本質を表さないしたたかな女に思える。最後のとってつけたようなキャラクターの変貌ぶりが、ぞっとさせなくもない。父と娘の力関係をいろいろと想像してしまった。


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