« 人魚の悲しみ。 | トップページ | 何かと話題の題材(?)をコメディに。 »

2005年6月20日 (月)

12世紀のエルサレムに行ってきた。

主演オーランド・ブルームというのがまったく期待できず、
後回しにしていたのだが、なんとか2番館落ち前に見てきて正解!
ブルームは、映画の中での役の成長に追いつかない風貌で、
やっぱり少々物足りなくはあったけど、
映画はそれも十分にカバーしていて、とても面白かった。
リドリー・スコット監督の史実に基づいた歴史スペクタクル。

「キングダム・オブ・ヘブン」(2005年 米)
★★★★★

12世紀のフランス。妻子を亡くしたばかりの若き鍛冶屋バリアンのもとに、
自分はお前の父親だと名乗る十字軍騎士が現れ、エルサレムへと誘う。
しかし、旅の途中から困難が襲い、致命傷を負った父は、
息子に騎士として、エルサレムの王と民を守れとの使命を託して亡くなる。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地エルサレムは、
このとき十字軍が占拠していたが、エルサレム王国の王ボードワン4世と、
イスラム側の指導者サラディンは休戦協定を結び、つかのまの平和が訪れていた。
しかし、一部の狂信的で強欲な十字軍兵士の暴走によってその協定は崩れる。
サラディン率いる20万人の大軍を相手に、苦戦を強いられるエルサレム軍。
最終的にエルサレムの民の命は、残った指導者バリアンの戦略手腕に託される…。


聖地を巡って変わらず続く宗教戦争。
それを時代こそ違え、正面から取り上げ、
またキリスト教側とイスラム教側を対等に描くことで
興味深い歴史映画になっていました。

しばらくぶりに見たハリウッドの歴史大作だったので、
ちょっと前に見た自衛隊+戦国の映画とつい比べてしまったのだが、
やっぱり映像のスケールが桁違いだし、リアリティの追求も半端じゃない。
例えば、一軍の馬が横並びに駆けていく場面などは、ため息がでるほど美しい。
また、登場人物それぞれの立場から発せられるセリフが印象的、そして重い。
うならされることたびたびだった。
制作費の額の違いだけではないのではないかと、つくづく・・・。

特に魅力的に描かれていた人物がサラディンで、
ハッサン・マスードというシリアの映画スターが演じている。
最後にバリアンと対面するシーンでのセリフが、この映画のハイライトか。
エドワード・ノートン演じるボードワン4世は、ハンセン病を患っていて
ずっと金属の仮面をつけているのだが、仮面越しにも感情が伝わってくるようだった。
バリアンの父親をリーアム・ニーソン、その同志の聖職者をデヴィッド・シューリス、
王の側近をジェレミー・アイアンズが演じていて、
英国系の渋い俳優が顔を揃えてるのもよかった。
米国俳優より英国俳優のほうが、こういうのは似合うよね。

王の妹とバリアンとのラブロマンスもある。
うろ覚えなのだが、その彼女がバリアンに対して言う
「大きな善を行うためには、小さい悪も必要では?」というセリフも重い。
案の定バリアンは拒んだが、それは騎士道精神としては正しい。
道徳的に正しい。しかし、現実にはどうだろう・・・。
自分には分からない。きっと永遠に分からない。



« 人魚の悲しみ。 | トップページ | 何かと話題の題材(?)をコメディに。 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

パイレーツオブカリビアンとあと何か1本見たくらいですが、オーランド・ブルームがスマップの吾郎に見えてしょうがなかったです。ハリウッド大作といえば私もめったに観ることはありませんが、先日、意を決して行った(大泣きすると聞いてたから)「ミリオンダラーベイビー」・・・やられました。

>やまやましーさん似てますね!ゴロー。オーランド・ブルームは主役俳優の器に思えないけど、逆に群像劇として割り切って見られてよかったかも。ハリウッド大作、嫌いじゃないけど、バカ映画も多いんで…。でも「バットマン」は見ますよー。「ミリオンダラー」も行けたら行きます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28622162

この記事へのトラックバック一覧です: 12世紀のエルサレムに行ってきた。:

« 人魚の悲しみ。 | トップページ | 何かと話題の題材(?)をコメディに。 »

インデックス

無料ブログはココログ